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ショートコント:ふしぎ遊戯
(2007/05/30作)


 ◇予備知識◇

 「ふしぎ遊戯」。少女コミックに連載された漫画。作者は渡瀬悠宇。
 主人公が図書館で見つけた「四神天地書」に吸い込まれ、たどり着いた古代中国のような世界で朱雀の巫女となる物語。
 「四神天地書」の世界では「北甲国」「西廊国」「紅南国」「倶東国」の四国が各々北西南東の方角に位置しており、それぞれを「玄武」「白虎」「朱雀」「青龍」の四神が守護している。そしてそれぞれについて巫女とそれを守る七星士が存在する。七星士はその印として身体のどこかに文字を持っている。


「というわけで、ここはツォンヌッフュポゥワー王国」
「いきなり国名からものすごく胡散臭いんですけど」
「この国はショッキングピンクサナダムシに守られています」
「さ、サナダムシ?」
「そう、あなたはショッキングピンクサナダムシの巫女なのです!」
「イヤーーー!!」
「おっと失礼しました。私はあなたを守る七星士の一人でンバホホと申します」
「…もうさすがに名前じゃ驚かないよ」
「ほら、二の腕に七星士の証しである『糞』の文字が」
「誇らしげに見せないでください、そんな文字」
「さぁ、残る六人の七星士を探しに行きましょう、ショッキングピンクサナダムシの巫女!」
「その名前で呼ばないでー!」

「あ、はい、僕、七星士です」
「えらくあっさり見つかったわね。君はなんていう文字なの」
「『一』です」
「文字まであっさりしてる…」

「ちっ、見られちまったか。さすがにもう隠し通せないな」
「じゃあ、あなたが」
「ああ、そうだ。俺は七星士の一人。この背中の文字がその証しさ」
「『鬱』…」
「…ああ。鬱だ…」

「ありがとう。助かったよ。そう、私が七星士の一人さ」
「やっぱりそうだったのね。あなたの文字は何なの」
「『凪』だよ」
「…それ、和製漢字じゃなかったっけ…」

「ふっ。よくわかったな。そう、俺は七星士の一人だよ」
「そうだったんだ。あなたの文字はどこに?」
「ほら、ここ。肘にあるだろ、『膝』って」
「ややこしいわね」

「額に『肉』の字…ではあなたが」
「そう、私が七星士の一人だったのだ。屁のツッパリはいらんですよ!」
「わかった。わかったからこれ以上前面に出てこないで」

「あ、どうも、七星士の一人の耳なし法一です」
「どれよ! どの文字よ!」