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ショートコント:アビリティーズ 完結編
(2007/05/23作)


(これの続きです)


「待て! そこまでだ、ベルなんとか!」
「何!? き、貴様は…ッ」
「久しぶりだな、ベルなんとか」
「貴様は確か一ヶ月前に私に負け、牢にぶち込まれたはず…」
「ああ。そのとおりだ」
「あの牢の鍵は普通の人間には開けられぬはず。どうやって脱出した!」
「フッ…牢の鍵をごはんですよの蓋と同じ形にしたのが運の尽きだったな」
「何っ」
「一緒に捕らえられた俺の仲間には、ごはんですよの蓋を開ける能力の持ち主がいるんだよ!」
「なんてこった!」
「お前に負けて傷を負ってから一ヶ月… 牢屋で十分養生させてもらったぜ」
「くっ。大量に食事を与え、存分に太らせた上でゆっくり味わって食らってやろうと思っていたのだが」
「フッ。残念だったな」
「何だと」
「もう一人の仲間が俺たちの余剰分まで全部食ってくれたぜ」
「そ、そんなバカなッ」
「あいにく、そいつはいくら食べても太らない能力の持ち主なんだよ!」
「なんてこった!」
「さぁ、覚悟しろベルなんとか。今度こそお前を倒す」
「ハハハハハ。ただの人間であるお前がこの私を倒すだと? バカめ!」
「俺はお前の弱点を知っている。その額についた、一見宝石っぽいのにぷよぷよしてる物体だ!」
「ほう。そこまで見抜いていたとは驚きだな」
「そいつを切り裂いてやる!」
「フン。どうやってだね? 脱獄したばかりのお前はもう何も武器を持っていないんだぞ」
「…くっ」
「ほれほれ。どうした。切り裂いてみろ。んー? ここだ。ここだぞ?」
「…そう。俺は一ヶ月前、王の剣という武器を手にし、すっかりそれに頼り切っていた」
「うん?」
「だが、それが間違いだったんだ。お前を倒せるのは王の剣なんかじゃなかった」
「ほう?」
「俺自身の力を信じること。それこそが…お前を倒す手段だったんだぁーー!」
「ぐわぁぁぁ!!」
「……」
「く、くっ、そんなバカな。今のお前がこんな鋭い刃を持っているわけが…な、なにぃっ!?」
「そう…これが俺の能力。一ヶ月伸ばし続けた爪の威力、思い知るがいい!」
「ぎゃああああああ!!」



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「…みたいな感じで倒せるんじゃないかなーと」
「黙れ、納豆レディ」