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ショートコント:ふしぎちゃんのお正月
(2007/01/01作)


「2007年あけよろー」
「縮めすぎだよ、ふしぎちゃん」
「あけよろー」
「はいはい、あけよろー」
「ことおめー」
「もう何が言いたいのかわからない」
「ほらほら、れーじくん見て見て。パソコンの時計が2007年に! あははは! 2007年あははははは!」
「どこに笑いどころが?」
「そうだ、初詣行こう! 初詣!」
「え、今から?」
「うん、バチカン市国へ」
どこまで行くんだよ! そもそもふしぎちゃん、クリスチャンじゃないでしょ!」
「ジャイナ教」
「どこの宗教!?」
「うそうそ。うちの宗教はブー…あっ! しまった!」
「…ブー?」
「あっちゃー。年越しそば食べ忘れたよ」
「あー。そういえば」
「年越しちゃったそばでいい? 作ってあるの」
「あ、そうなんだ。うん食べたい」
「待っててねー。一ヶ月くらい煮込んでるんだよー」
「それもう麺ぐだぐだだよね?」
「やだなー。麺を煮込んでるわけないでしょ。スープよスープ」
「ああ、なるほど」
「ふしぎちゃん特製、トンカツスープよ!」
「それはそれでぐだぐだだよね? 美味しそうだけど」
「はーい、どうぞー。あ、チャーシュー要る?」
「あ、ラーメンなんだ。まぁ確かに中華そばだから」
「麺は信州そばだよ?」
「なんでそんな中途半端なことを」
「面白いかなって」
「美味しさを追求してください」
「前向きに検討しまーす」
「絶対考える気ないね」
「ねーね、テレビ何見る? どこもかしこも似たような番組やってるよ?」
「選ぶ気が失せるような紹介をありがとうね。んー、かくし芸は?」
「マチャアキ? マチャアキ見るの? マチャアキ?」
「う、うん、まぁ。ずいぶんマチャアキに食いつくんだね。マチャアキだけ」
「キャー! マチャアキー! テーブルクロス引いてー!」
「変な黄色い声だなぁ。ふしぎちゃん、マチャアキファンなの?」
「うん! だってすごいじゃん! かくし芸大会で、何をやろうが予定調和的に50点もらえちゃうんだよ!」
「いやいやいや。そういうことは言っちゃダメ。実際すごいことやってるんだし」
「あとねあとね、曙も好き! あの負けっぷりにキュンとくる」
「…今更だけど、変わってるねふしぎちゃん」
「あ、でももちろん、一番好きなのは、れーじちゃんだよ…?」
「う…うん、ありがとう。この流れで好きって言われると複雑だけど」
「というわけでお年玉ちょーだい」
「何がというわけなのか説明願いたい」
「よし! 年賀状どっちがたくさん来たか勝負! 勝ったれーじちゃんが負けたあたしにお年玉払うの」
「二つツッコミどころがあるのはわかった」
「もう! じゃあどうやったらお年玉くれるのよ!」
「もらうこと前提に話してるけど、ふしぎちゃんの方が全然年上だよ?」
「やだやだやだ! れーじちゃんがもらったお年玉を全部横流ししてくれないといやだ!」
「どんだけ貪欲なの、ふしぎちゃん」
「ぽち袋だけで良いから!」
「え? 袋だけでいいの?」
「しまった。口が滑った。荒川静香っぽく滑った」
「どこがぽかったのかわからないけど」
「くっ。覚えてろ! 絶対れーじくんより良い初夢見てやるんだから! 一富士二鷹三ギャツビー!」
「整髪料混ざってるよー」