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ショートコント:ふしぎちゃんと土産話
(2008/09/06作)


「やっほー。れーじくん久しぶりー」
「ああ、ふしぎちゃん。本当に久しぶりだね」
「だよね。作者さぼってたね」
「いや、そういうメタな意味じゃなくてさ」
「うん、ちょっと旅行に行ってたの」
「へー、そうなんだ。どこへ行ったの?」
「ナスドゥビューツ王国」
「国!? ていうかどこそれ!?」
「北の方」
「めちゃくちゃアバウトな説明をどうも。楽しかった?」
「うん! 動物さんがいっぱいいたよ!」
「へー。自然豊かな国なんだね」
「うん、お馬さんにも乗った」
「そうなんだ。良かったね」
「あとねー、アルマジロもいたしねー、フクロウもいたしねー、ペンギンもいたしねー、ラクダもいた」
「えええ!? ペンギンとラクダが共存してるの?」
「うん」
「珍しいところだね…一人で行ったの?」
「ううん、しーちゃんと一緒」
「ああ、大学の友達の」
「うん。しーちゃん動物大好きだから、一度行ってみたかったんだって」
「へー。確かにそれだけいろんな動物のいる国ならねぇ」
「露天風呂にも入ったんだよ。温泉の」
「へぇー。温泉も湧いてるんだ」
「うん。えっと、ナップ温泉、だったかな」
「ふうん。そこでは有名な温泉地なのかな…?」
「女同士、裸のお付き合いだよ」
「そ、そう」
「しーちゃん、おっぱい大きかったよ」
「…へぇ」
「お尻にほくろがあったよ」
「…そうなんだ」
「濃かったよ」
「いや、さっきから一体僕に何の情報を伝えようとしてるの」
「れーじくんのえっち!」
「なんで非難されたんだろ僕」
「あとね、お料理も美味しかったの」
「へー」
「お昼はバーベキューとか食べたんだよ」
「そうなんだ」
「骨まで食べたよ。冗談だよ」
「ツッコむ前に撤回したね。よっぽど今のボケは失敗だと思ったのかな」
「こんがりミディアムウェルダンだよ」
「焼き具合としてはマイナーな方だよね…」
「そういう意味ではレアだよ」
「名称を網羅した!」
「そうそう、ソフトクリームも食べたの。美味しかったー」
「へぇ。良かったね」
「とってもグルービィだったよ」
「ノリノリなんだね。多分クリーミィって言いたいんだろうけど」
「ミンキーだったよ」
「ミルキーね。ミンキーだとモモになっちゃうから」
「むぅ。とにかく美味しかったんだよ」
「そう。まぁ楽しんできたみたいで良かったよ」
「あ、あとあれ凄かった。あれあれ」
「どれどれ」
「バスがね、可愛いの」
「バス?」
「うん。バスがね、可愛い形してるの」
「へー。どんな形?」
「猫さん」
「それはまた…ずいぶんファンシーなバスだね。何かのイベント用なのかな」
「タダなんだよ」
「へぇー。それは凄いかも。福祉制度がしっかりした国なんだろうなぁ」
「ワンワンニャーニャー鳴きながら走るの」
「ファンタジーだなぁ」
「『ワンニャンバス』っていうの」
「へぇ…って、あれ? なんか日本語っぽい名前だね?」
「ん?」
「いや…普通動物の鳴き声ってこう国ごとに違うから…」
「んー。じゃあ問題ないんじゃない?」
「へ?」
「あ、そうそう。お土産があるんだよ。はーいどーぞー。わんちゃんキーホルダー」
「ありがとう。…あー、なるほど、そういうことか…」
「うん?」
「何がどうしてそうなったのか知らないけど、ふしぎちゃんは勘違いしています」
「なんでしょう」
「ふしぎちゃんが行った場所の正式名称は、『那須どうぶつ王国』です」
「お」