神保町の『東京堂書店-ふくろう店』一階にて
展示販売しています。
新美南吉童話シリーズは、和紙に手書き文字で仕上げたいと思いました。しかし、全て手描きとしては生産性がないため、敢えて今はほとんど使われていないガリ版印刷に挑戦しました
これがやっと手に入れた《ガリ版印刷機》です。
まず、蝋紙に鉄筆を使って手書きで文章を書きます、これを印刷機にセットしてしっかり取りつけます。この鉄筆で蝋を削りとったところにインクが通り印刷できる原理です、いわゆるシルク印刷です。
版画用油性インクをローラーに均一にむらなくつけます。
印刷機の上蓋に、フィルターを取り付けその下に、手書きされた蝋紙を皺にならないように丁寧に取り付けます。 
印刷される紙(和紙)を印刷台の上に敷き印刷機を閉じます。
そしてフィルターの上面にローラーでインクをまんべんなく広げます。
その後、手前から奥まで一気に、ローラーをしっかり押しつけて力をかけ、
一枚ずつ印刷します。重労働です。ローラーを一度奥まで移動させた後、
手前に引き戻すと印刷ズレができて文字がブレるので、手前から奥まで一回で終了させます。
力加減が一定でないと印刷に濃淡が出てしまいますしインクの量が減ってきてもムラが出てしまいます。
蝋紙は印刷機から取り外すと、二度と再生できないため必要な枚数を一度に印刷します
印刷された和紙です。薄い細川和紙に印刷した例です。
下に敷いた新聞紙が透けて見えています。こうして印刷が終了します。インクは油性なので
時間をかけて乾かし、その後裁断して本にします。