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(2006.06.04開設)
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更新履歴
2006.11.19 各種イメージを追加
2006.11.10 シリーズ3作のページを追加

2006.06.04 新規開設

いらっしゃいませ
現在、DreamWorksでは2007年公開を目指してマット・ヘルムの映画化を進行中と聞いています。
マット・ヘルムとは、ドナルド・ハミルトンのペーパーバック小説に登場するM機関(別名、破壊部隊)とよばれる諜報機関の工作員で、かつてはアメリカ版007と評されていたこともあるスパイ・ヒーローです。
冷酷非情なスパイの世界をウェスタン・タッチで描いたこのシリーズは、アメリカン・ハードボイルドの流れを汲む乾いた描写でありながら、その中で生き残るための深慮遠謀は多くの警句と逆説に満ちあふれていて完成度がきわめて高く、どの一文をとっても含蓄にあふれた味わい深い作品に仕上がっています。

その映画化を機に、マット・ヘルムの非情にして熱い世界と、その著者であるドナルド・ハミルトンの魅力を紹介していこうと思い、このページを開設しました。(2006.06.04)

なお、各作品については時間をかけながら順次紹介を進めて行きたいと思います。月に1冊ぐらいのペースで執筆し、うまくいけば映画が公開されるころにまでに訳出された12作品が揃えれられれば幸い、といった感じで考えていますが、多忙なため更新は不定期になるかもしれません。
また、ホームページの開設は今回が初めてで、稚拙ながらも少しづつ勉強して高度で密度の高いものにしたいと思います。

気長にお付き合い頂ければありがたく思います。

【追記】
映画化についてはシナリオ作成(マイクル・ブラントとデレク・ハース執筆)までこぎつけたものの、その後紆余曲折があって停滞していました。
しかし、2009年7月に映画化権がDreamWorksからParamaount Picturesへ移行し、スピルバーグがプロデュースする見込みでプロジェクトが再始動しました。ポール・アタナシオによりシナリオの書き直しが進み、2009年末の情報によれば、監督はギャリー・ロスで(ガイ・リッチーとの噂もあります)、マット・ヘルム役はブラッドリー・クーパーが有力候補、早ければ2010年の夏にはクランクアップするそうです。
タイトルは未定ですが、"Death Of An Ordinary Citizen"という仮題が付してあるようで、デビュー作「誘拐部隊」を下敷きにし、原作に忠実な映画化は望めなくとも、リスペクトした企画であることは期待できそうです。

ドナルド・ハミルトンについて
ドナルド・ハミルトン(Donald Bengtsson Hamilton

1916年3月24日スウェーデン生まれ。

マット・ヘルム・シリーズを手がけるまでは西部劇作家として著名でした。
西部劇の代表作はなんといっても「大いなる西部」"The Big Country"。小説の翻訳は無し。
(ウイリアム・ワイラー監督の映画で有名ですが、西部のバカでかさをここまで描ききった作品は「ジャイアンツ」の他に私は知りません。以下は、ポスターおよびDVDジャケット各種)

         

他にSmokeyValleyが「欲望の谷」(Violent Men)というタイトルで55年に映画化されています。(DVDでの発売も有り)

経歴は以下

38年にシカゴ大学を卒業し、第二次世界大戦中は化学技師として海軍に勤務。
46年にキャサリーン・スティックと結婚し4人の子をもうける。
47年にDate with Darknessを執筆したのが作家しての始まり。
57年に「大いなる西部」"The Big Country"をデルより出版。
60年にスパイ小説ブームを背景に、マット・ヘルム・シリーズの執筆を始める。
   以降、93年までに27冊を執筆。全てゴールド・メダルから出版。
77年に"The Retaliators"がアメリカ探偵作家クラブ賞最優秀ペーパーバック部門にノミネート。
78年に"The Terrorizers"がアメリカ探偵作家クラブ賞最優秀ペーパーバック部門にノミネート。
03年に28冊目も完成したと言われるものの、未発表。タイトルは"The Dominators"。
06年11月20日、90歳で永眠。

晩年のほとんどをスウェーデンで過ごしたためか、スパイ小説史上で一時代を築いた大物作家でありながらその訃報が遅れてアメリカに伝わったのは翌年4月のことでした。

このページについての注意書き
■作品からの引用について
基本的には訳文を用います。が、語り口の面白さを伝えるのがこのページの目的であるため、独特のリズム感を優先させて、管理人の判断により一部語調を変えて記す場合があります。

■1960年代の映画についての扱い
ちなみに、マット・ヘルム・シリーズは1960年台後半にディーン・マーチンの主演により映画化され、「サイレンサー/沈黙部隊」等のタイトルで公開されたこともあるものの、原作とは正反対な別世界にある(おバカにも程が過ぎる)からです。ネタとして時折触れることはあるかもしれないものの、当面このページでは紹介の対象外とします。


 それではマット・ヘルムの非情なる世界をちょっぴり覗いてみましょう!!

    → 一歩、足をふみ入れる。


今後の予定
忙しいこともありますがなんせ不器用なので、ここまで到達するのに半年近くかかりました。(2006.11.10)
とりあえずはシリーズを俯瞰できるように大枠から作り始めていきます。
せめて年内に6作目まで紹介できればと思います。
掘り下げるのはその後からです。
いましばらくお待ちください。
それまでの間、ディーン・マーチンのおバカなビデオでわき道へそれるのも結構。
でも脱線しっぱなしではなく、ちゃんと戻ってきてくださいね。
一字一句が面白い、と言わせることが最終的にこのページの目指すところなのですから。