SSA ジュニアフォーラム                名古屋市

テストや成績の見方



      中学生のテストや成績の見方 

テストや成績をどう見るかは、中学生本人にとっても親にとっても大変重要です。受けとめ方をまちがえると親子関係を悪化させ、健全な精神の発達を歪めたり、やる気を著しく低下させ、成績の長期的下降の原因になったりすることもあります。

テストや成績を子供の成長のために生かすことができるようにしたいものです。そこで、テストや成績をどう見て、どうあつかうかについて、説明することにします。


     1.テストは何のためにあるか

  生徒と教師が、反省と改善をするために行うものです。

 教師にとっては、指導の計画・方法・技術・教材が適切であるかを点検する好機です。

 また、生徒にとっては、期間中の学習が良かったかどうか、理解・定着ができたかどうかを確認する好機です。結果が出たら、次に生かすということが、互いに最も大切なことです。


     2.親はどう関わるか

 テストは、生徒と教師が次に生かすためにするものですから、親は、その字の通り「木」のそばに「立」って「見」ているしかありません。

でも、「次に生かす」ということを、いくら見守ってもしない子や、点が悪くても気にしない子を見ると腹が立ちます。そこで、怒る、叱る、なげく、をくり返す人も少なくないようです。無理もありません。

 しかし、これが続くといつまでたっても子供はテスト結果を自分のものにできなくなります。あんなに血相を変えて怒るんだから、テストは親のものだと錯覚します。テスト結果が出ても自分の感情(くやしいなぁ、残念だなぁ、こんなんじゃいやだ)よりも、この点数だと親に何て言われるか、何て言い訳しようか、遊ぶ時間を減らされるかなぁという心配の方が大きな問題になります。

 こうなると、テスト結果についての主役は子供本人ではなくなります。テスト結果が悪い時、最も大切なのは本人の感情です。くやしい・残念・いやだという自分自身の感情が「次に生かす」ための最大の原動力であることが望ましいのです。人の感情を気にして「やらなくちゃ」では、弱すぎて長続きしません。  

  そこで、お勧めしたいのは、本人の感情を育てたり、引き出したりすることです。テスト結果が良ければ一緒に喜び、悪ければ一緒に残念に思う(子供より控えめに)、そして、慰める、励ます、元気を出させることに努めるようにすると、テストはいつか本人のものになります。叱るのはテスト結果ではなく、ふだんの生活のし方だけでいいのです。


     3.実 例

  この方法は面談などでお勧めして、たくさんの成功例を見てきました。一つ紹介します。

   中2で入会したW君は、内申点が23、偏差値45で、通える公立高では、東郷に内申-4、偏差値-2という状況でした。頑張れば届く目標ですが、問題は本人の学習意思です。お母さんに言わせると、「ぐうたらで」「成績もひとごと」「自分では何も心配しない」「何を言っても上の空」「机に行かせても、ぼーっとしているだけ」「私の最もきらいなタイプの人間に育ててしまいました」ということでした。お母さんは愛情深い、やさしい、おだやかな人です。子供の悪い点を言いながらも、明るい笑顔です。W君に会って、授業してみると、素直で好感の持てる子でした。指導すると、成績よりずっと能力はありそうです。

  お母さんに、これから半年間、本人以上に勉強を心配しないこと、テスト結果で注意したり、叱ろうとしたりしないこと、通知表を見ても、次がんばってね、ぐらいしか言わないことを約束してもらいました。

 この約束をした人は、たくさんいますが、半数以上は守れませんでした。しばらくやって、子供が何も変わらないか、もっとひどくなるのを見て、「やっぱり、この子は言わなきゃダメ」と元にもどってしまいます。

 半年経って、お母さんは、「約束を守ろうとして最初はとてもストレスがたまりましたが、今では慣れて、完全に守れるようになりました。でも、あの子は何一つ変化してませんが。」と、相変わらず笑顔です。 

 「ぐうたらで」「成績もひとごと」「自分では何も心配しない」「何を言っても上の空」「机に行かせても、ぼーっとしているだけ」だったW君に、自分のことは自分で心配するようになってもらうため、お母さんには、本人以上に心配しないこと、結果を叱らないことをお願いして、お母さんは半年間頑張りました。

 しかし、本人は何一つ変化していないとのことですが、お母さんと本人に聞いてみると、微妙な変化はあったのです。最初は、お母さんが勉強のことを言わなくなったのを見て、W君は、「どうせ気まぐれで言わないだけで、また、すぐいつものようにうるさく言うだろう。」と思っていたようですが、あんまり続くので、

 「もう、お母さんはぼくのことあきらめたの?」と聞いたそうです。

お母さんは、

「あきらめたらもっと楽かもしれないけど、そうじゃないから、とてもつらいのよ。でも、先生に言われた通り、〈あなたがするべき心配〉を肩代わりしたり、あなた以上に感情的になったりして勉強をやらせても、言われたことの何割かをいやいや実行するだけで、勉強の効果は上がらないし、何よりもあなたの意志力や判断力が育たないから、大学進学の時も就職の時も、自分のこととして自分で乗り越えることができなくなる。そのことの方が、目先のテストよりも大事だと思う。あなたはあなたで頑張るしかないから、私もそのじゃまをしないように頑張ろうと思っているのよ。」

このあと、珍しく、W君は自分の部屋の整理を始めたそうです。

 さて、教室でのW君。

授業には素直ですが、長年のめんどくさがり・なまけぐせのため、学習の方法を指導しても省いたり、家庭学習を細かく指示しても実行できなかったりが続きました。

  W君とは、10回位個別面談をしましたが、一度も叱っていません。

 「君は能力を使わずにいただけで、まだまだ相当持っている。」

 「君は高校で大仕事して、大学受験はすごく活躍できるタイプだ。」

 「お母さんは君に任せるつもりだから、自分のエンジンで動けばいいんだよ。少しでも自分のエンジンで動くことがすばらしいことだよ。」

  そんなことをたくさん話して、効果の上がる学習法は最初は面倒だけど、実は短い時間で何倍もできるようになるから、結局、勉強は少なくてすむんだということを、教え、実習させたりしました。

 

 入会して、もうすぐ1年になる頃(中3の2学期後半)、W君の教室での姿が変わってきました。家庭学習は全部やってくるし、感心するほど集中した学習ができるようになりました。

 その上、自分から、期末テストで、理科と社会を頑張りたいけど、どんな方法でやればいいですか?」と質問してきたのです。この時の期末の結果は、すごいというわけではありませんが、

中学1〜3年で本人の中では、最もいい結果でした。高校入試まで、あと3ヶ月ちょっとです。

 W君が入会して約1年。お母さんが対応のし方を変えた効果がはっきりと現れてきました。 勉強への取りくみがとても良くなったW君は、二学期の内申が29、1月の模試の偏差値が50に上がりました(入会時内申点は23、偏差値45)。お母さんと本人と私の3人で面談をして、第一志望を東郷でなく日進西に切りかえました。W君が授業に入って行った後、お母さんが、「1年前は、あの子を最もきらいなタイプだと思っていましたが、今は、私の一番好きなタイプの子です。何も言われなくても、自分で一生懸命勉強を頑張っていますし、受験についても前向きで、高校でやりたいことについてもよく話してくれます。それに、私のことも思いやってくれるんです。私は今、受験の結果なんてどちらでもいいとさえ思えるんです。」と、今まで以上の明るい笑顔で言われたのが、強く印象に残っています。

 その後、W君は日進西高に進学し、大学受験では東京理科大学薬学部に合格しました(早稲田・慶応・上智と並んで首都圏の私学では一流と言われるところです)。高校でものすごい伸びを示したことがわかります。

 W君のケースは、テストに対する本人の感情を育て、引き出し、学習の主役を本人にすることで、意志力・判断力を伸ばし、受験や将来について主体性を持たせることができることの実例として紹介しました。

 W君のお母さんが、中2までにしたことと同様の接し方を中3でもしていたら、W君があのような成長を見せることは無かったかもしれません。そう考えると、塾での学習方法だとか教師の指導のし方以上に、親子関係が大きな影響を与えたケースとも言えます。

  誰でもそううまくいくとは限らないーという反論があるかもしれませんが、その通りです。 なかなかうまくいかないこともあります。しかし、親がテスト結果で中学3年間叱る、怒る、否定する、非難する、罵るをやり続けて、成績や実力が上がったケースは一度も見たことがありません。 対応がうまくいくかどうかは、子供の意欲レベルにもよります。

 《意欲レベル》

低  ○無気力レベル・・・・ 良くなりたいと思っていない、エネルギーがない。

↓  ○逃避レベル ・・・・ にげ・ごまかし、めんどくさがり、楽して良くなりたい。

↓  ○努力レベル ・・・・(いやだけど)がんばろうとする。

↓  ○興味レベル ・・・・(好きなことは)自分から進んでやる。

高  ○自立レベル ・・・・ 自分の成長を楽しみに励む。


 一番多いのが「逃避」と「努力」を行ったり来たりしているタイプです。このタイプ以上のレベルには、W君への対応のし方がとても有効です。潜在能力が高い場合は、驚くほど伸びます。



     4.平均点との関係

    「この前は85点だったからよく頑張ってると思ったのに、こんどは70点。気がゆるんで努力が足りなかったんじゃないの。」
 一見あたりまえの話のようですが、この人の言ったことには大きな間違いがあります。それは〈点数だけで比較して、今回が良くないと決めつけて、その差を努力の差だと言っている〉ことです。

   点数だけでは、良かったか悪かったのかはわからないのです。試験問題をいつも一定の難しさ(難易度)で作成することは不可能です。だから、ちゃんとやっていれば80点以上取れるはずとは言えないのです。85点取った時、平均点が85点なら上位の点数ではなく、まん中ぐらいだったことになります。70点でも平均点が35点だったら、かなり上位だと言えます。70点台は3人しかいないということもありえます。
   
    一般的には、中1の一学期は英・数の平均点が70〜80点台ということが多く、二学期に60〜70点台、三学期に50〜60点台と下がっていきます。
これは学習内容がどんどん増えていくから当然と言えます。中2・3も平均点は50〜60点台のケースが多いようです。しかし、いつも一定ということはなく、時には70点以上の平均点になったり、30〜40点台の平均点になったりします。

   ですから、私たちは点数を聞いてすぐに評価しないようにしています。平均点と比較してから、「良かったね。」とか、「残念だったね、どうしたのかな。」と言うのです。

   ただ、この〈点数だけで良し悪しを決めない〉ことについては、近年よく理解されている方が多く、面談などで、「この前のテストの結果については、こう本人に話しました。」と聞いて感心させられるほどです。

   テストの結果の見方に不慣れな方のために少し説明しておきたかったまでです。



     5.親世代と今の子供たちの定期テストの違い

  私たち親の世代が経験した、中学の定期テストと、今の子供たちの定期テストで、はっきり違うところが2点あります。

  1つは、試験範囲です。かつては、定期テストの範囲は非常にせまく、範囲以外のことはあまり出題されてなかったのですが、今は、学校でも模擬テストが廃止されたこともあるのか、復習内容が多く出題されることです。(私のように30数年見ていると、とても大きく変わったように思うのです。)

   2つめは、問題形式です。かつては、一問一答式や選択問題が多かったのですが、近年、記述問題(自分で書かなければならない問題)が増えてきたことと、理解と思考をより必要とするようになってきたことが大きな変化です。だから、単純に覚えていれば解けると言えなくなってきたのです。

    神丘中2年の英語の試験問題で、詳しく分析してみました。単語と本文を全て記憶しているが、文法知識と英文構成力がない場合何点とれるか1つ1つ確かめてみたところ、何と0点でした。

    英数はもちろん、国理社も「覚えてさえいればできる問題」は、少なくなってきています。(覚えていなければできないのは当然ですが)

    記述式や思考力を要求するようになったのは、かつての文部省の新学力観の方針とOECDの提言による影響も大きいと思いますが、この傾向はこれからも続くと予想されます。高校入試や大学入試もそうなります。


     6.得点力向上のしくみ

   最近の定期テストの1つめの傾向をふまえると、テストに出されるのは、

 @前学年の内容    A前学期の内容    B今回の範囲    です。

    どれがどのくらいの割合になるかは、その時のテストによって変わります。ただ言えるのは、この3つについて準備(基礎知識を理解・記憶する)できていないと高得点は期待できません。

  2つめの傾向・(問題形式)をふまえると、得点力向上のしくみは科目別に、
  
              英       文法知識・英文構成力を強化する
              数       式の計算・関数・図形の問題解決力を上げる
              国       設問を正しく把握できるようにする。点になる記述をする
              理     まずは入力(理解・記憶)の学習をする
              社       そして、問題を解いて、理解・記憶の不十分なところを発見し、        強化する⇒ ⇒ ⇒
    しくみは以上です。具体的にどうするかが一番大事なことです。



     7. 得点力向上の方法
  
(1) 英 語  過去の単語・文法がぬけていると、いくらテストの範囲を猛勉強しても、いい点は取れません。英語が苦手な場合、まずは単語力をつけることから始めなければなりません。これを考え違いしている人がかなり多いのです。テスト勉強さえみっちりやれば点が上がると思って、子供にそれを要求し、勉強したのに結果が悪いと親子ともに失望したり、更に子供のやる気は下がるという最悪のサイクルにはまることもあります。要注意です。
  
       図にすると、英語のテストは次のような要素でできています。


今回の文法


今回の単語


過去の文法


過 去 の 単 語



だから、今回の範囲の単語・文法がO.Kでも、過去の単語や文法がだめだと点になりません。問題の中にも過去の単語や文法がたくさん使われているし、答える時も過去の単語や文法を間違えると正解にはならないのです。

     どうすればいいのか? 《 英語が苦手な場合 》

  まず、過去の単語をO.Kにする。
SSAには英単語リズムトレーニングがあるから、ふつうのやり方の何倍もの速さでできるようになります。中1全部をやり直すのに3ヶ月(中1が一番多いのです。中2や中3の2倍近くあります。)中2全部は、2ヶ月弱でできます。

  次に、過去の文法をO.Kにする。
SSAには、文法理解プリント・例題テストの学習がそれぞれの文法について用意されているので、中1・中2の文法を最短で復習するのは、1回1時間の学習で20回ぐらいでできます。

  そのあと、標準のテスト対策ができるようになります。

 テスト3週前  1、テスト範囲の単語テスト
                      →  2週前には、全てできるようにしておく。(これが重要)
 2週前から    2、  〃  の重要文和訳

              3、  〃  の重要文英作

                       4、  〃  の総合テスト(統一テスト)とレポート学習

                       5、各種ワーク(演習)とレポート学習 

1週前ぐらい    6、テストセミナーで仕上げ


 *演習やテストをいくらやっても、まちがえた時、赤で答えを書きこむだけの勉強をしていると、力はつきません。
 SSAでは、レポート学習によって、まちがいの「原因分析」、「根本解決」のための学習、ノートに書く時の「表現工夫」を身につけるから、深く記憶できて自力で解決できるようになります。
*難問題を解決するには、中間日本語力を上げる必要があります。これは、英語の正しい語順で日本語を構成する力です。

  例えば並べ替えの問題で、

            彼女の顔つきを見れば君に恋しているのがわかります。
              (look/you/loves/tells/that/she/you/her)
 
  と、一見難しい問題でも、中間日本語ができれば、

 中間日本語⇒ 
     彼女の顔つきは/教えてくれる/あなたに/彼女があなたに恋していることを
 
 英 文 ⇒    Her  look /    tells   /  you   /   that  she  loves  you.
     このように正解できます。*look「顔つき」「目つき」「表情」

(中3では、中間日本語力セミナーを行います。また、私立難関を受験する生徒は12月に私立入試問題解決セミナーを行います。)


1、得点力向上の方法
  
(2) 数 学  中学の数学は、3つの大きな領域を3年かけて積み重ねるように学習することになっています。
         1学期     2学期       3学期

中1      式の計算   比例・反比例    図形
          正負の数・文字式・方程式

中2      式の計算   一次関数   図形
          連立方程式  プラス確率

中3      式の計算   関数   図形
         因数数分解・平方根・二次関数  プラス三平方の定理
         
 簡単に言えば、計算・関数・図形の三本柱を学年ごとに深めていくという流れです。

《 テスト結果を見る時の注意点 》
   学期によって、学習する内容がこんなに違うのですから、1学期は点が取れたのに、2学期は点があまり取れなかったからといっても、単純に努力不足とは言いきれません。
   例えば、中2の一次関数で、本人が「連立方程式とグラフ」の方程式はわかるが、グラフとの関係で悩み、慣れるのにもう少し時間がかかるような時、「1学期できたのに、なぜできないの」とか「復習が足りないんじゃないの」と言われても、戸惑って関数そのものがいやになる恐れがあります。

《 子どもたちが気をつけること 》
   1、過度の一般化
例えば、図形の証明がうまくできない時、「ああ、やっぱり僕は数学は苦手だ」と、数学全体をひっくりるめて苦手意識を持ってはいけません。
数学が全部苦手なのではなく、図形でひっかかっているだけなのです。それも図形全部ではなく、証明の手順や方法がうまくいかないだけだったりするのです。
全部ダメと思うのが「過度の一般化」でしたね。証明の手順と方法さえ慣れればいいんだと思うのが「適度の限定化」です。どちらが自分の能力を正しく発揮できるかは、わかりますよね。

   2、積み重ね
数学は1年の学習内容の上に2年、3年と積み重ねるように勉強する科目です。
ということは、1年の1学期のことがあいまいなままでは2年の2学期よくできるということはありません。ですから、今、図形をやっているからそれだけやればいいのでなく、復習をおこたりなくやって、次の学年に備えることが大切です。また、中3でわからないことが出てきた時、原因は中1・中2にあることも多いので、そこに戻って根本解決することも大切です。
教室では、復習が足りない場合、前の学年の復習を家でやってくるよう指示することがあります。必要なことなので、確実に実行するようにしましょう。
  
《 テスト対策 》
数学は、1人ひとり比重を置くべきところが、違いすぎます。そのため、教室ではパターンを決めず、それぞれのテスト対策を指導しています。
 また、生徒によっては学習のし方をつくり変える必要があるので、今回のテスト対策より、そちらを優先し、次回以降に得点させる方法をとる場合があります。
(そのことは本人にも伝えます。)

テストや成績をどう見るかは、中学生本人にとっても親にとっても大変重要です。受けとめ方をまちがえると親子関係を悪化させ、健全な精神の発達を歪めたり、やる気を著しく低下させ、成績の長期的下降の原因になったりすることもあります。
テストや成績を子供の成長のために生かすことができるようにしたいものです。そこで、テストや成績をどう見て、どうあつかうかについて、説明することにします。


(3)国 語
<小学国語との違い>
  ◆量と時間
   小6と中1では、教科書のページ数は23%増ですが、文字がぐっと小さくなるの で、内容は50〜60%多くなる感じです。しかし、学習する時間数は小6が年175  時間、中1が140時間で、25%少ない時間で勉強することになります。(時間数は 指導要領改訂後も同じ)
   内容は大きく増えて時間は短い。ということは、小6と中1で進む速さが全然違う ということです。
  
  ◆内 容
  文法が、一度にどっと出てきます。
 小学校では、主語・述語・修飾語・接続語、程度でしたが、
 中1では、自立語・付属語・体言・用言・連体修飾語・連用修飾語・独立語・品詞・
 品詞の転生・名詞・動詞・形容詞・形容動詞・副詞・連体詞・接続詞・感動詞・助詞・ 助動詞
 これらが3ページだけで説明され、テストに出ます。

 ◎内容解釈
 長文読解の練習として、単元の終わりに「学習のてびき」がありますが、これは本当に難解です。中1の1学期に「オツベルと象」という宮沢賢治の作品が出てきますが、「学習のてびき」には、
 「白象は、なぜオツベルの小屋を訪ねたのだろう。」
 「オツベルはなぜ白象に『ずっとこっちにいたらどうだい』と言ったのだろう。」
 「最後の場面で、白象はなぜ『寂しく笑っ』たのか考えてみよう。」
とあります。
 最初の質問は何とかなるとしても、2つめ、3つめは文章中に書かれていないことだから、非常に答えにくいのです。大人でも、いや教師でも正解はわからないと思います。定期テストでは手作りの問題で答えやすくする先生もいますが、教科書会社の問題例をそのまま使う先生だと、生徒は困ってしまいます。小学校とは比較にならない読解力をいきなり要求されることになります。

 ◎古文・漢文
 口語訳は載っていますが、対比させる勉強のし方を知らないと、何となく話はわかったと思っても、問題には答えられないことになります。


 このように、中学国語は子供たちにとって大変なのです。
 しかし、感心するのは、小6までに速聴速記が1回読みレベル、漢字・語句が練習後正答率10割、内容理解プリントの正答率が9割〜10割、ワーク正答率9〜10割の生徒は、中学部で国語を受講しなくても、中学校で「4」や「5」の評価になっていることです。
やはり、言語能力、漢字力、語い力、読解力のトレーニング効果で、難しい状況も乗り切っていけるのでしょう。(速聴速記3回読みレベル、その他の正答率8〜9割でも、「3」以上の評価はとれています)
 中学生でこういうトレーニングができていない場合、国語を受講してトレーニングする必要があります。中1・中2で国語だけが苦手で入会して、一番の得意科目になった例もありました。




<中学国語で得点力を上げるには>

○言語能力が十分でない場合・・・聞いた瞬間、見た瞬間に意味のまとまりをつか                      む、意味のまとまりをすぐ記憶できる、そして一気                     に書ける。こういう能力を上げるために速聴速記                     訓練があります。

○漢字力を上げる・・・漢字を分解して、形を言葉で説明できるようにして頭に入れ              る。例えば、地価高騰の「騰」は
             「『勝』の力の代わりに馬を入れる」
             のように。そして練習は書き写すのではなく、
             見ないで書く(暗写)、一息で書く(一気書き)、確かめる、
              を5回繰り返す。

○語い力を上げる・・・はっきり意味のわからない言葉は必ず、
      国語辞典で調べる⇒ノートに書く⇒音読3回⇒意味をかくして言ってみる。

○読解問題に答える力を上げる・・・設問を正確につかむために、
・問われていることは何か、に線を引く。
・問いの中心になる言葉を□で囲む
・どんな答え方をしなさいと言っているか、に 波線を引く。
これを実行してから答えること。