Jan.1 2016

快晴の元日。SN氏の賀状:銀河系とAndromeda星雲が衝突に向っている。しかし心配しなくていい。第一に衝突と言っても、相互に希薄だからすり抜けるだけだ。第二にその頃には地球はもうない、と(衝突は40億年後、地球の消滅は28億年後だとか)。それでは今年も安心して送れる。有難い。▼水溜真由美さん留学から帰国。松島雪江さんは赤ちゃんを連れてこれからドイツ留学、山口由里子さんは家族三人で三年間渡仏、と。▼長女よりmail、苦労多いらし。

[野上氏掲載作品] 「すすきはら妻はやっぱり背が低い」「掃き始め掃き終わりたる冬座敷」「風邪ひきの妻よ味醂はどこにある」「隙間風だらけで熱しテント劇」「板橋のしぐれや近藤勇墓所」「校門は御仮屋門ぞ秋日和」「君たちを害する気などありません雀にそんな気持ち通じぬ」「国滅び山河失せても民族のルサンチマンは地下に流れる」「高齢者となりて初回のクラス会医者の周りに人が集まる」「そっと開きそっと楽しむものなればずらり展示の春画はわびし」

[新聞]「薦(こも)を着て誰人います花の春」(芭蕉)(毎日・余録)[乞食は実は高徳の乞食僧、あるいは神仏の化身ではないか、というのだが、浅学にして「ゐます」でなく「います」という意味が分らない]。●「何となく今年はよい事あるごとし元日の朝晴れて風無し」(「日経・春秋」、啄木の歌)●中村隆英先生の『明治大正史』上下6000円、たちまち5刷り(日経・広告)。●1940-44年Franceはドイツが占領、中部・南部はVichy政権下だったが、France政府はその時期の公文書を今週公開した。15万人のユダヤ人が北から遁れてきたが、Nazi地域と同様の迫害が加えられた。15000人が殺され、80000人が強制収容所に送られた。François Mitterrand大統領(1916-1996)は最初Vichy政権に協力し、やがて抵抗したが、その間の行動にはいろいろ問題がある。1973年米国の歴史家Robert Paxtonは、米軍がドイツで押収した資料に基づいて、Franceのナチ協力を暴露した。今回の文書公開は大きな新事実の発見はもたらさないだろうと言われているが、「History is full of small stories within stories」(Serge Klarsfeld)で、特に接収されたユダヤ人財産の問題など、明るみに出る可能性がある。15-20万人のFrance人はナチ協力者であったし、その他に幾十万の適合(accomodated)者がいる。劇作家Jean Cocteauは検閲を受け入れた作品を上演した。更にAlgeriaやインドシナの問題もある。英米では文書の公開が制度化されており、東欧はBerlinの壁崩壊後すべてが公開された。「フランス人だけは自分の影に怯えている」(Gilles Morain)(AFP-Japan Times)。●Obama政権は①移民の規制、②Guantanamoの廃止、③銃の規制に関連して、執行権の限界という憲法問題に直面している(Noah Feldman)(Japan Times)。●Trump現象は中間層の減少による(日経)。●英国世論調査(12/17)EU残留52%、離脱48%(毎日)。●Cameronの後継者は親中派Osborneが有力(日経)。●Poland政府は公共放送への介入を強めている(AFP-Japan Times)。●Putinも習近平も18年再選される可能性が強い(日経)。●Saudi Arabiaは石油暴落と生産人口の爆発的増加から石油に依存した経済の根本的改革を迫られている(Japan Times)。●タイで軍が政治的弾圧のための牢獄を設け、警察権力の領域で刑罰権を行使している(Reuters)。●2013年中国は一応強制労働制度を廃止し、米国の「現代奴隷制blacklist」から外されたが、実際は「労働教育(労教)」という名で同じことをやっている。米国政府はこれを知っていながら、人権より外交的考慮を優先させて、listへの再登録を避けている。特にTibet人・Uighur人や法輪功など、逮捕状なしに拘禁して拷問を行なっている。Reuters通信社は黒竜江省建三江の被拘禁者から拷問などその実態を聴取した(Reuters-Japan Times)。●Microsoftは中国当局に迎合して、中国政府によるhackingの被害者に、知りつつそれを通告することを怠っている。YahooやFacebookは通告している(Reuters-Japan Times)。●中国が落札したIndonesiaの高速鉄道建設、大きく遅れている(毎日)。●鉄道現代中国語:「以地養路」(不動産開発と鉄道建設をセットにする)「鬼城」(ghosttown)「四縦四横」(南北・東西各四路線の鉄道)。貴陽・広州間高速鉄道の貴定県駅の一日の利用者は平均20人(毎日)。●2014年出生数100万3539人、2015年は100万8000人前後。併し死亡数は130万2000人。結婚数も9000人減の63.5万組(毎日)。●大規模災害が国会選挙期間に生じ、議会が空白になる事態を避けるため、任期を延長する非常措置を憲法に盛り込む改正案。非常事態における私権の制限の規定の導入は反発が強く、自民党内に「最初の改憲に失敗すれば二度と改憲に着手できなくなる」という慎重論がある(毎日)。●職人の勘をAI(Artificial intelligence)によって蓄積する試み(日経)。●「仲畑川柳」「元日もやはりお世辞のない鏡」(柏原のミミ)「正月も仕事の人が割と増え」(秀丸)

Jan.2, 2016

『憲法』米ソ対立を基軸に書くか。戦後日本の体制の決定を独占しようとする米国と、それを打破しようとして英濠などを味方に付けようとするソ連。しかしソ連は東欧独占支配との代償として妥協。他よりの干渉は何よりMacArthurの強引さで排除。ソ連は日本世論を煽動して対抗するが、戦後の満洲・Siberiaでの行動で、日本人の支持を受けるはずがない。そうでなくても東欧人の支持など受けなかった。それでもソ連が滅亡するまでソ連占領の側に賭けた愚者もいた。韓国を「韓国」と書いた連中など。▼賀状の返事を出しに行くと、丹沢の向こうに白雪の富士、昔は自宅の二階から見えたが。▼Y君が四月から駒場に戻ってくると。▼James F.Byrnes, Speaking Frankly, 1947、アジアの部分読む。これこそ早く読むべきだった。第二次大戦最末期から半年ほどの外交、まさしく米国の最高責任者が印象の新しいうちに書き記している。Feisの重要資料がこれだ。Byrnesについて間接資料から偏見をもっていたが、やはり広い視野と大局観をもった政治家だ。しかし中国の未来の憶測(蒋介石以外に中国の未来を委ねる勢力はないという)が間違っていたのは、Stalinもそうだったのだから・・・。▼寝床でTextor, Failure in Japan少し眼を通す。

Jan.3, 2016

夢:有馬総長夫妻がこたつに入っているところに訪ねてこられて、一緒に表に出る。植物学の話、続いて漢学の話となる。周勲初先生の話をしていると、周先生も登場する。有馬先生などそんなに親しくもなく、奥さんなど会ったこともないのに。▼Walter Skya氏よりmailの賀状。ご家族の写真。航空会社に勤める息子さん、経営学士となったお嬢さんのこと。大島貞益のこと。▼「仲畑川柳」に「年賀状喪中ハガキが半々に」(よねづ徹夜)「賀状より喪中葉書が多かった」(鈴木浩)。まだ私の所は7対1くらいと思う。何年経ったらそうなるか。その前に自分が――。▼箱根駅伝、青学去年から急に強くなった。縁の深い東洋、早稲田は二・四位。明治がseed落ち。優秀な長距離runnersがこれに取られて、Olympic日本の水準を下げている、特に山登りの第五区runnersはこれで潰れて以後鳴かず飛ばずになる、とか。

[岩井克人氏] 「自由放任主義の論理を理解しないと自由放任主義がなぜうまくいかないか理解できない」「ideaはあるがお金のない人とお金はあるがideaのない人を結びつけるのが金融だ」「Abenomicsは本来ならliberalの政策だ」「中国資本主義がポスト産業資本主義に移行するには、まさに一党独裁が障害になる。法の支配が不確定であると、自らinnovationをするより、政治と結託した方が利益となるからだ」「訊き状態におけるマクロ政策の中に倫理観を直接持ち込むのは賢明でない。90年代、住宅金融専門会社への公的資金の導入をめぐって、bubbleを惹き起こした張本人を救済するとは何事だという議論が横行し、処理が遅れ、失われた20年を招いた」「Lehman Brothersの救済が、経営者の高額報酬批判でつぶれ、Lehman shockを起してしまった。populismに走ると元も子もなくなる」「経営者の高額収入による格差、経営者の忠実義務をincentiveで置き換えた結果だ」「社外取締役は経営者の内面化すべき忠実義務の置き換えだ。倫理性の代りに外部的統制制度を整備しても限界がある」

[新聞] Chimpanzee:母親は子供に教えないが、子供が真似をする(松沢哲郎氏)(日経)。●Paul Murray, A Fantastic Journey: The Life and Literature of Lafcadio Hearn: 著者はDraculaの著者Bram Stoker(1847-1912)の伝記も書いている。外交官でIrelandの韓国大使も勤めた。Hearnが子供の頃に受けた心の傷。極貧の青年時代。怒りっぽいところもあって、ひどい言葉で雑誌編集者と争った(Damian Flanagan)(Japan Times)。●100年前のJapan Times:国賓Georg Mikhailovich公爵を接待する皇室の宴会の後、車で帰宅途中、大隈首相は早稲田大学の近くで爆弾二発を投げつけられた。一発目は車に当ってへこみ、二発目は当らなかった。●次期国連事務局長候補はCroatiaのVesna Pusic副首相・外相とIrina Bokova UNESCO総裁という二人の女性(Kyodo-Japan Times)。●学生時代New Yorkの本屋でArthur Waley訳『源氏物語』に出会い、迫りくる欧州戦争とは異なる美の世界を発見した。教授は「日本専門では職がない。ギリシャ語教師になったらどうか」と言われたが、頑張った。幸い当時は日本文学の黄金時代だった(Donald Keene)(Japan Times)。●Lindsey Grahamが共和党候補から脱落したのは残念だ。彼は実績もあり、思慮深く、政治観は人間的だ。今後の候補者選びに彼の見識が生かされることを期待する(The Wall Street Journal-Japan Times)。●これまで米国はrocketを飛ばしたら、使い捨てだった。飛行するたびごとに飛行機を捨てるようなものだった(Bloomberg-Japan Times)。●米国・Mexico間国境に障壁を設けるのは、難しいし金がかかりすぎる。私有地も多く買収が大変だ(AP-Japan Times)。●共和党候補Ben Carsonのtop aides二人が辞任した(AP-Japan Times)。●右派のみが右派を抑え得る。「安倍は対中・対韓関係を悪化させるだろう」という予想はこうして外れた(Japan Times)。●12月29日、Ukraine-EU間の自由病易協定が発効、他方でロシアはUkraineよりの食料輸入を禁止した。またYanukovych政権時代に貸与した30億㌦の債務の返還を求めているが、Ukraineは私的債務であるとして返済を拒否している(AFP-Japan Times)。●IstanbulとKayseriにUighur人の居住区がある。Istanbulで会ったA氏はKashgarから亡命。2009年のUrumqi暴動以降監視cameraが急増、「同胞の解放には武装闘争しかない」と13年6月出発。密航brokerの手引きでLaos、タイ、Malaysiaから空路Istanbulへ。Aleppoに拠点を置くTIP(Turkistan Islamic Party)に参加、Shariahの講義と軍事訓練を受け、生活費は支給される。70日間で卒業、Syria政府軍と戦い負傷。中国の「一帯一路」がUighur亡命者の居住地を通る。B氏はUrumqiから陸路広西壮族自治区で山道を経てVietnamへ。Kuala Lumpurから偽passportを入手してIstanbulへ。トルコで暮らす亡命Uighur人はIstanbulを中心に3万人(毎日)。●26日、Kurd軍と反Assad Arab軍の連合軍がEuphrates河のdamを占拠した(AFP-Japan Times)。●Zimbabwe、Angola、Congo、GuineaなどAfricaの中国関係事業で暗躍しているSamuel Paという人物。多くの仮名を用い、Africaの腐敗した独裁政権に取り入って、中国政府の名を用い、資源を売りまくり、代金の一部を権力者に提供して、着服する。中国の権力者の一部もそのsystemに取り込まれ、中国のAfrica政策の一環となった面もある。しかし10月に腐敗容疑で逮捕され、命脈が尽きた。しかしこの種の人物はもっと沢山いる、と(Bloomberg-Japan Times)。●Saudi Arabia、Shia派47名処刑(日経)。●Iran政府が建造しているballistic missilesが7月の協定に反するか否かで米国と対立している(AP, Reuters-Japan Times)。●「新重商主義」:09年、UAEの原発建設の入札、企業任せだった日本に対し、韓国は政府を挙げて尽力し、韓国電力公社に受注を獲得させた。政府の個別企業重点支援をためらってはならない、と悟った。鳩山政権は党内の企業献金廃止論者が特定企業支援に反対して、実現しなかった。安倍政権は公然と官民連携。Malaysia-Singapore間高速鉄道など。韓国は大企業が業界に一つだから、やり易い(日経)。●首都機能移転:文化庁の京都が最も可能性がある(Jiji-Japan Times)。●女性皇族が結婚すると皇室を離れるが、人数が減りすぎて、儀式用人材などに不足を来たす可能性がある(Jiji-Japan Times)。●英国のAfghan政策は甘かった。現地人は国でなく部族のために行動していることを見抜けなかった。無知から阿片経済に取り込まれた(The Telegraph-Japan Times)。●米財務省は9日、山口組系後藤組の後藤忠正元組長を金融制裁の対象に指定した。後藤は2008年に引退し、仏僧となってCambodiaに滞在しているのだが。肝臓癌となったが、FBIへの情報提供の代償として米国入国visaを入手。UCLA(University of California, Los Angeles)附属病院で手術。伊丹十三の映画『ミンボーの女』がやくざを馬鹿にしているとして彼の子分たちが伊丹を襲撃。後藤自身は関与していないが、「自業自得だ」と言っている。Cambodiaでは国賓に近い待遇を受けているようだ。自伝に『憚りながら』がある、と(Jake Adelstein)[後藤はAdelsteinの書いたものが気に入らないと言っていて、一時警察の保護下にあったが今はそれも終って、危ない、と。Japan Timesにやくざの記事がよく出るのは、このAdelsteinのせい(お蔭)だろう]。●「日経俳壇」「猪も生き抜くためと里に出て」(北川護)「しづかさや赤城颪の吹かぬ夜は」(小口泰與)●「日経歌壇」「饅頭をポケットより出して分け合えり会話ならねばホームの義母と」(冨山俊朗)「かにかくに若き日々こそ恥ずかしく昔話をさえぎりにけり」(波多野千津子)「終点に理想の町のあるやうな両毛線は冬の野を行く」(吉田正男)「それぞれに生きて今日この小春日の利根を見ているまぶしきま昼」(長瀬道子)●「仲畑川柳」「初雪や芝居のように門を出る」(忠公)「新年やお薬手帳三冊目」(お鶴)「猫の足借りて賀状に梅の花」(松原まつ子)「凧あげる子供見かけぬお正月」(ぴっぴ)

Barry Bennett speaks during an interview for Reuters at the Republican presidential candidate Ben Carson's headquarters  in this file photoCarsonのcampaign manager Barry Bennett

Jan.4, 2016

教養学科の授業に行こうとしたが部屋がみつからない、という夢を延々と見ていて、ようやく目が覚める。▼早速「日本国家史」(独文)文献表checkの仕事。Die EntstehungをEntwicklungと間違えていた。またdes modernen Japansではなくてdes modernen Japanだった。▼どういうものか崎谷氏の本が見つからない。

[新聞] khipu:Incaの紐による記録・交信。Lima南方160kmの遺跡からkhipuによるまとまった記録が発見され、解読が期待されている(INYT)。●Robert Tombs, The English and their History: 1000年の古き良き英国史は終るか(INYT)。●市川房枝記念会所蔵『女性満洲』大7号(1942)に甘粕正彦が樋口一葉論を寄稿していた(日経)。●評論家として告白するが、私は間違っていた。Trumpを過小評価していた。彼は雑衆を一つの政治勢力に成長させた。彼が集めたのは、まさしく12年にRomneyが求めて得られなかったもの、即ちblue collarの白人で、経済観は中道、共和党正統派から一定の距離をとる集団である。彼はIdeologie的ではない不満層を味方にした(Ross Douthat)(INYT)。●Saudiにおける少数派Shia派抑圧を非難した聖職者Sheikh Nimr al-Nimr等47人の処刑に抗議した民衆がTehranのSaudi大使館を襲撃(INYT)。●新疆におけるIslam迫害:Islam教徒の電話盗聴、至る所での交通check、自動車のトランク検査、cellphonesの内容検閲・没収、mosqueの定時の祈りの放送禁止、mosqueへの盗聴camera設置、18歳以下のmosque立ち入り禁止、典型的なMoslem名の子への命名禁止、Islam教徒労働者の移動禁止(出稼ぎの妨害)、男の髭、女のveilへの処罰、学校における中国語の強制、漢人との結婚の奨励、住所地外への旅行の規制(card所持の強制)。外国人journalistsの規制もこれに準ずる(Andrew Jacobs)(INYT)。●中国が戸口制度を改革し、農民工にも都市の土地を購入できるようにする、とか。しかし月10万円そこそこの給与で(上位百都市の平均が)一㎡当りの土地が20万円という家が買えるか(AFP-Japan Times)。●「毎日俳壇」「しぐるるや愛を求むる子猫の目」(松井博介)「癌切って冬日のごとき粥の味」(安倍昭一郎)「船宿の船出払って冬日出ず」(佐藤隆夫)「ポンポン蒸気島に初刷下しけり」(天地わたる)「口中の飴玉ぬくし枯野原」(松田薫)「年の夜や形見の時計狂はざる」(伊澤敬介)「冬の蝶こずゑに触れず地に触れず」(奥俊)「茶畑の果て冠雪の富士清し」(大埜功)「極月の鴉いよいよたくましく」(松崎靖弘)「里山にあつと言ふ間の冬の虹」(和城弘志)「みな同じ形となりて浮寝鳥」(後藤政子)●「毎日歌壇」「仏教の本読み終へし胸にわく罪犯したるやうな過ぎし日」(野口勝一)「印鑑が違ふと一蹴されてゐる己の金が囚はれしまま」(三井一夫)「陰膳にて征きたる夫を待ちをりし姉すこやかに白寿を迎ふ」(奈良正義)「助手席に乗って夫と行った店今寡婦となり自転車を漕ぐ」(久山順子)「年齢の通りに生きることなんて出来るだろうか 雪がまぶしい」(山上秋恵)「たちまちに一日が終わるぼんやりと笑点見ていしことを悔しむ」(野上卓)●「仲畑川柳」「監督が代打出たがる草野球」(小藤正明)「スマホから顔上げて見ろこの景色」(かぎかっこ)

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Saudi大使館襲撃(Tehran)

Jan.5, 2016

夢:九州の山の中。叔父が銃の手入れをしている。犬がいる。そこへ熊が入ってくる。犬と睨み合い、叔父と犬と熊が小屋を出て行く。やがて銃声が聞こえる。「銃の手入れをする叔父」は見慣れた光景だった。あのあたりには熊はいない。せいぜい狸だ。▼昨夜寝床でNew York Times色々読む。「困窮する女性」という記事が三つもある。①難民たちの中の女性。男たちの暴力・詐欺で有り金を奪われ、貞操を売って暮らしている人もある。あるいは欲求不満の夫の暴力。ドイツでさえも、鍵付きの部屋がない。彼女らの中にはPTSD(Post-traumatic stress disorder)の症状の者が多い。②New Yorkの子連れhomeless女性たち。shelterに入るが、3箇月経つと出される。生活再建に備えるその間の助力が欠けている、と。③老年女性失業者。「失業率5%は完全雇用に近い」というのだが、50代以降の女性の再就職は非常に困難だ。かつて職業をもった女性が離婚や夫の死によって求職しても、かつての能力を生かせない、と。②はWIN(Women in Need)というvolunteer女性たちによる救援団体のleaderが執筆。日本にWINのような団体があるのか。やはり米国は民間活力の国、volunteerの国だ、と思う。日本でも民生委員などには女性が多く、実際上老いた孤独な女性を彼女らが支えているが。――入間時代から我が家の家政婦をして下さっていたSさん、一緒に横浜に越してきて、この年末にも色々助けて下さった。83・4歳。今度民生委員の紹介で北新横浜に移るとかで、多少お祝儀をした。――Hさん、近く88歳になる。脊椎の下から四番目が砕けて、慢性的腰痛だが、アパートの家主とか、周囲の人の善意と民生委員の補助で、一応生活を続けている。甥のT氏が癌で亡くなり、姪のTちゃんと私が定期的に会っている。もう一人の姪のYさんも最近助力し始めた、と。―― Nさんにも何かしてあげたいと思ってはいたが、遠いせいもあって何もできないままに亡くなった。息子さん・娘さんがいる。――遠縁のK子さん、90代。夫君と死別して後、気丈に独り暮らしを続けていたが、ついに決意して施設に入った。family historyのhearingにいつか行きたいと思いながらも、なかなか暇がなくて。こうした人々のすべてに力になることは、こちらの事情もあってなかなか難しい。▼野木村氏より賀状、占領下の独禁政策、Hendersonのことなど。触発されてwebsitesを渉猟し、Matthew R.Augustine, "A Guide to Research on the Allied Occupation of Japan"を発見、今晩読む。――23:30読み終える。何より感ずるのは(今さらながら)私は歴史家としての訓練を受けていないということだ。このような基本資料のありかを突き止めて、そこから史実を認識していかなければならない。私が自動車運転ができなくて、Prange文庫のあるUniversity of Marylandの比較的近くに住みながら、それを利用できなかったことも、後悔して余りある。もうこの齢になったらすべて手遅れだが、近く国会図書館の占領資料のところに行ってみる。▼NHK七時のnews、かつては社会党が主題を選び、反対運動の意見を6割かた取り上げ、「6割かた進歩的文化人」のような人物が中立を装って論評した。今は政府と財界の視野が8割以上を支配している。▼W氏より年賀mail、多元的社会としての台湾、と。

[新聞] 冥王星は凍りついた「死の星」ではなく、熱源が地下にあるのではないか(毎日)。●西洋の繁栄は植民地を搾取したからではない。独伊、Sweden、Denmarkなどは殆ど植民地支配に手を出していないし、韓国・台湾・Singapore・香港などは植民地支配を受けたにもかかわらず繁栄している。英国の繁栄は、アジアの胡椒を焼死したからではなく、発明発見と勤勉による。Saudi、Iran、Venezuelaなどはその有する資源を帝国主義国に支配されていないが、西欧のように豊かではない(Noah Smith)(Japan Times)。●共和党がIslamを攻撃すると中東のキリスト教が迫害される(Doug Bandow)(Japan Times)。●Saudiは新王Salman即位(15/1)から衝動的な介入政策に替わろうとしている(ドイツ情報機関)(日経)。●国内で反対者をただ抑圧するのみの中国は、「一帯一路」構想でMyanmar等の反対住民の扱い方が分らない。国内の反対運動に対しては、紛糾すれば当局は治安問題にすり替える(毎日)。●国技館の中は江戸時代。ちょんまげ、行司・呼び出しの装束(八角新理事長)(毎日)。●古賀充子うじ(48):女子プロレスから魁皇と結婚。「大切なものを預かっている」と、変な姿勢で寝ていると声をかけ、重いものは持たせなかった(毎日)。●「仲畑川柳」「兄弟が出来て初めて知る我慢」(石垣いちご)「箸立に耳かきやペン入れないで」(麦そよぐ)「浮かんだ句包丁リズム575」(柏原のミミ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Pluto's South Pole may contain giant ice volcanoes, according to new 3D images from Nasa's New Horizons probe. One of the volcanoes, known as Wright Mons, is thought to be 1.8 to 3.1 miles high (3 to 5km). 'We're not yet ready to announce we have found volcanic constructs at Pluto, but these sure look suspicious and we're looking at them very closely,' said Jeff Moore, a planetary scientist at Nasa冥王星南極点付近Ice volcanoes spotted on Pluto, suggest internal heat source 冥王星

Jan.6, 2016

historyとstoryはともにギリシャ・ラテン語のhistoriaに発する同じ言葉で、historyは「相対的に現実に近いstory」「史料による裏付け可能なstory」と定義することもできよう。同一主題について複数のstoriesも可能であるように、複数のhistoriesも可能である。複数の可能なhistoriesの中のどれを選ぶかは、叙述の目的や叙述者の好みに依存する。岸田秀氏が「失敗は失敗のもと」と言うのは、人はたいてい失敗の叙述について自尊心や自己愛の傷つかないようなstoryを好むが、たいてい失敗を招いた最も重要な要因は自尊心や自己愛にあるから、根本原因を改革しないということであろう。刑法の因果関係論で、犯罪の「条件」は色々あるが、「原因」は一つだという、形而上学的前提に立った議論があるが、Humeによれば「条件」と質的に異なった「原因」というものはない。そうなると、ある事象の叙述において、先行事象の中でどういう「条件」を取り上げるか、という問題となる。1930年代の日本軍国主義を戦国時代以来のculture、明治国家の特質、日清戦争のもたらした民族的自我の膨脹、昭和恐慌などのどのstoryを重視するか。▼占領軍の一部は「条件」のすべてを除去しようとした。歌舞伎から柔道まで。占領の目標が日本の「無害化」にあったとすれば、勇み足だ。だが、民主主義的諸制度を押し付けた上で、数年で撤退するのだから、その後日本人が占領の諸成果を取捨すると考えれば、占領改革は問題提起で、あとは日本人の判断に任せたと考えられる。日本人に任せておいたのでは、自我の核心をなす自己愛・自己欺瞞に手をつけないであろうから。そう見れば占領諸改革はtrials and errorsのtrialsに当る。▼2016年度講義案、作って送る。学生にとりつきやすそうに多少工夫した。▼北朝鮮の核実験、水爆にしては小さ過ぎる、と。▼溝の口で「仲村」の帰りに寄る明誠書店、毎日・神奈川版が取り上げている。寄って店主(菊地登美夫氏(62))にお祝い。息子さんが弁護士で、跡を継ぐはずはないから、一代で終りだが、70まで、80までやるよ、とのこと。西尾幹二『GHQ焚書図書開封3』、前田忠廣『国の大義の名のもとに』買う。後者は新京の回想。西尾氏の本はseriesの途中なので、性格がよく分らない。「焚書」はないのではないか。検閲された本はMarylandのPrange文庫にちゃんと残っている。Stanfordにもある。▼「高萩」で夕食。大島さんの大風呂敷を聞く。彼は農場経営者でcameraman、今年はいい年になりそうだ、と。

[新聞] 「薄壁にづんづと寒が入りにけり」「宵過ぎや柱みりみり寒が入る」(一茶)(毎日・余禄)。●共産党体制批判の書物を扱う「銅鑼湾書店」関係者5人がタイや広東省で次々に失踪、中国当局に拘束されているとの見方が強まっている(毎日)。●寧夏回族「自治」区銀川で、5日午前7時走行中の路線バスが出火、17人死亡、約30人負傷。放火容疑者は漢族の男性(毎日)。●広州にアフリカ人20万人が暮らす「アフリカ村」がある。Africaには中国商品が溢れている(毎日)。●台湾関係者の会合で、元慰安婦に対する謝罪・賠償・名誉回復などを日本政府に要求していくこととなった(毎日)。●超低金利が続くと金融資産バブルや金融システム問題の再燃を招きかねず、景気を短命化させるriskが高まる(稲葉延雄氏)(毎日)。●鈴木健二『水田三喜男伝』(城西大学出版会)(毎日・首都圏版)[城西大は水田が創立者、柳沢氏が現学長。大蔵省史の一環か]。●佐伯彰一氏死去(93)(毎日)。「仲畑川柳」「寝ず飲もう言ってた父に布団かけ」(柏原のミミ)「安産とポックリの絵馬並んでる」(ホヤ栄一)「金銭は脂肪ほどには身に付かず」(てっちゃん)

Jan.7, 2016

賀状の返事も大体揃う。数年前に食道癌の大手術をしたM氏、数年前脳梗塞を起したS氏から来ないのは心配。失明したF氏、教育の財団を作ったりして活躍している。▼今頃になって、占領下資料の中の「文庫本」群を別の箇所に置いてあったのに気づく。江藤淳『占領史録』(1~4)など。これに眼を通さないと。5日に読んだMatthew Augustineの占領資料紹介に言及されていて、「こんなものがあったなあ」と思ったところだったが。▼昨日米国の女性互助団体WIN(Women in Need)のようなものはないのか、と書いたばかりだが、何と高橋真樹さんが「ワークライフバランス応援」をする「女性100人委員会」を率いている。標語は「マキリンリン」だそうだ。▼『終戦史録』読み始める。具体性があって面白い。ただ「蘇聯モ中央軍ヲ支持スルヤノ趣」という箇所の註に「『中共軍』の誤りであろう」とあるのは(I,p.160)誤りであろう。当時はStalinも蒋介石を支持しており、中央軍は国民政府軍の一部であった。

[新聞] 「往古来今謂、四方上下謂之」(淮南子斉俗訓)、これが宇宙の語源で、宙が時間軸、宇が空間軸。spaceは地球から見て大気圏外の空間、universeは遠くよりの視点から地球を含めた万物、cosmosはchaosの対立概念で秩序(山崎直子氏)(日経夕刊)。●5日、トルコ西岸で子供を含む少なくとも34人の遺体が発見された。冬のギリシャにも一日2500人の移民・難民がトルコより押し寄せている(毎日)。●Erdoganは、彼が遂行している執行権の拡大について「Hitler's Germanyに先例がある」と言った(INYT)。●「香港にひたひたと秘密警察支配の気配が忍び寄っている」。書店経営者5人の失踪、拉致の実行者は「黒社会」だろう。書店は習近平の女性関係の暴露本を発売する予定だった(金子秀敏氏)(毎日)。●北朝鮮権力中枢は金正恩への忠誠競争に明け暮れ、金に自国に都合の悪い情報が伝わっていない可能性がある(西岡省二氏)(毎日)。●核兵器放棄後にNATOに軍事介入されたLibyaの先例の影響を受けている(磯崎敦仁氏)(毎日)。大きく見せんとハラを膨らませるカエルのよう(毎日夕刊・近事片々)。●延吉市内の学校で強い揺れ、試験中の生徒らが避難(毎日)。●今回の実験が水爆でなかったとしても、水爆開発を進めていることは確実だろう(毎日・社説)。●Lehman前の07年税収と16年予算の税収、伸びは6兆円だが、これは消費増税分。Abenomicsで自然増収が増えているとは幻想だ(ミスト氏)(大機小機)(日経)。●「仲畑川柳」「反省の深さではない長お辞儀」(舞蹴釈尊)「セールスが歳を知ってる気味悪さ」(鹿せんべ)「面接官教え子と知る再就職」(春野小川)「風呂に水入れ過ぎ洗濯するはめに」(白野わんこ)「刺青と二人っきりの露天風呂」(北の夢)「隠れてた白バイ園児(こ)らに取り巻かれ」(麦そよぐ)「初回だけ昔に帰れたクラス会」(たのなか)

Jan.8, 2016

夢:ゼミで梅謙次郎について解説している。▼去年の九州旅行とwebsite事故以来、「新聞日記」が遅れに遅れている。毎日少しずつでも回復しようと努力しているのだが。毎日朝夕刊含めて6紙なので、それだけこなすことでおっつかっつ。23・4日京都、帰りに岡崎に寄って、その後佐倉と考えており、また遅れる。もっとも今気づいたが、25日は月曜で、岡崎の博物館類は閉っているか・・・。▼白老アイヌ民族博物館は外国人の来訪を期待しており、そのための体制作りをしている、と(Kyodo-Japan Times)。▼『出版ニュース』届く。今谷明氏『神皇正統記』現代語訳を出版した、と。これは買う。佐藤卓己『Hitlerの呪縛――日本のナチカル研究序説』とは何か?(日本知識人のHitler心酔は何れ調べてみたいと思っていた)。鈴木貞美『満洲事典』・鷲田小彌太『評伝山本七平』出版予定。立川健二というSchmitt研究者の存在を知る。私の部分についてはStaatsverständnisseäのUmlautが落ちている。送信の記録が残っているから、こちらの手落ちではない。▼ひょいと、『語りつぐ昭和史』の「鍋山貞親」の回顧を読む。獄中にいると考えるしか仕事がないから、あらゆることを徹底的に考え直す。そこから心の中に、共産党はソ連国家の道具に使われているのではないか、階級のみならず、あるいは階級以上に民族が重要ではないか、共産主義者は自国の敗北のために戦わねばならぬという「敗戦主義」への批判などが、兆してきた、と。「転向」の定義について、「思想の科学」groupは国家による強制という要素を重視するが、自発性はもっと重要ではないか、と。「階級」のalternativeが「民族」だけだと考えたところが、当時の日本人の視野の限定であろう。▼最近色々Proletariat文学その他を読み、Marxismや左翼運動について色々考えてみているが、彼等の思想は、「Marxismが説く未来のutopiaが実際に必然であり、ソ連がそれに向って接近している」という前提でのみ正しい。彼等の言動には、それを信じた者のいじらしさ、純情可憐さはあるが、客観的に見れば根本的に間違っている。従ってある程度の知性の持主なら当然に転向するはずで、権力の強制など偶発的要因にすぎない。下の部屋に行って、「思想の科学」の『転向』をcheckすれば分るが、もし彼らが「権力の強制」を転向の本質的要素だと考えていたとすれば、彼ら自身が「Marxistは強制がなければ永遠に空想的utopiaを信じ続けるはずだ」という愚かな信仰を持ち続けたということだろう。これは鶴見俊輔の進歩的文化人的限界である。▼我々の頃は共産党指導者は過去の運動歴もあり、相互に知り合っていたが、弾圧が続くにつれて素性の知れない者が入り込んで来て、銀行強盗事件みたいなものを起こした、しかし大塚は銀行から盗ったカネを党に納めており、spyではない、当時の党の費用の大部分はソ連から来ており、他はシンパの寄付で、党員の会費などはnegligibleだった、と。「転向声明文」起草における佐野との関係には何も触れていない。主として佐野が書いたのかと思ってきたが、存外鍋山の寄与が大きいのではないかという気もしてきた。▼1952年、私が中学二年の時、父に連れられて、東京三区で立候補した鍋山の講演会に出かけた。開票日近く、当選は覚束ないことが明らかになっており、頬笑みを浮かべ、手を振って去ったが、寂しそうだった。▼獄中における自己認識の深まり、転向者の人間的深さ。亀井勝一郎とか。▼中国のY君から年賀mail、定年で身の振り方に悩んでいる、と。

埋め込み画像への固定リンクアイヌ民族博物館(白老)

[Saudi、Dubai] ★東部州:Shia派はSaudi全体で差別された少数派だが、東部州では多数派である。Saudiの石油・天然ガス埋蔵量の殆どはこの東部州にある。採掘しているのはAramco(Arabian American Oil Co.)で、1953-6年に待遇をめぐる大きな労働争議が起った。Aramcoは宗派対立を惹起しないように細心の注意を払っているが、緊張関係は潜在している。IranでKhomeini革命が起った1979年に東部州とBahrainで大暴動が起った。Iran新政権はその後も反乱を使嗾し続けている。2011年、Arab Springの時期に東部州とBahrainで暴力的抗議行動が勃発、鎮圧されたがlow possibility-high consequence risksの状態にある(John Kemp)(Reuters-Japan Times)。★Tehranの権威主義的宗教支配はbadだが、Saudiはworseである。Saudi王国は全体主義国家であり、改革を唱え、腐敗を批判する者は、唱えるだけで逮捕監禁される。集会結社の自由もなく、女性や外国人は無権利状態である。国民はIslam教徒であることを要求され、背教は死刑である。非Islamの外国人や非Sunniの国民は、その信仰活動をprivateに行なうべきで、それでも差別・迫害・拘禁、外国人の場合は国外退去の危険がある。本質的に見て初期ISと同様で、国内のみならず国外にもWahhabismを輸出している。Taliban政権を支援したし、一部の王族は9/11以前Al Qaedaを支援した。Hillary ClintonはSaudiの資金がterroristsに流れていると言っている。Syriaの過激派勢力に膨大な援助をしている。対外的には、Sunni派のBahrain王家の多数派Shia派弾圧を支援しており、Egyptのal-Sisi軍事政権に莫大な資金援助をしている。Yemenの内戦への介入について、国際赤十字のPeter Maurer理事長は、「内戦五箇月後のYemenは内戦五年後のSyriaとそっくりだ」と言っている(Doug Randow)(Japan Times)。▼DubaiとAbu Dhabiは商業的合理主義の精神をもつ指導者に導かれて、「中東の香港」ともいうべき平和な繁栄を続けている。様々な国際機関を招き、国際行事を開催して、周辺諸国の干渉を斥けている。露骨な反宗教的態度はとらず、酒も隠れて飲ませるなど、妥協的精神で命脈を保っている。だがこれがいつまで続くか、続いて欲しいが(Daniel Pipes)(Japan Times)。

[新聞] Alps氷河で発見された5300年前の男性ミーラはピロリ菌に感染していた(日経)。●淡路島で発見された銅鐸の二つに紐が付着していた。内部に舌(ぜつ)を下げて音を鳴らしたことの裏付け(日経)。●Cruz、Rubioは北朝鮮核実験を「Obama-Clinton外交の失敗」として非難した(毎日)。●Libyaの警察官訓練施設で爆弾を積んだtruckが爆発、65人死亡。IS犯行声明(毎日)。●Saudi、SanaのIran大使館空爆(毎日)。●Iran、Iraq、Syria、LebanonというShia派beltの形成、米国はSaudiなどとの意思疎通を欠いたのではないか(毎日・社説)。●IranはSaudiより人口(2.5倍)、民族的結束力などで上だが、国際的孤立し、Saudiは米国が支援していた。米-イラン接近でこの均衡が崩れた(西川恵氏)。Saudi-Iran対立、1618-1648年の「30年戦争」、Jacques Callotの「戦争の惨禍」を想起させる(毎日・余録)。●核実験のたびに在日は打撃を受ける。在日で実験を支持する者は一人もいない(郭 辰雄氏)(コリアNGOセンター代表)(Japan Times)。自民党は9年おきに選挙で大敗する。1889年宇野内閣、1998年橋本内閣、2007年第一次安倍内閣。2016年もか?(Jiji-Japan Times)。●「仲畑川柳」「ゆっくりと気まずい時は過ぎて行き」(石垣いちご)「夫にはならない人と冬の街」(お鶴)「10年前なら死んでたと担当医」(荒川淳)「残念なお知らせですと前置きし」(オカリナ)「短足のほうが登山に向くという」(摘んでご卵)「俺ひとり撮るのはどうやら遺影用」(中林照明)「もうコリゴリ言ってた友が再婚し」(西幸子)

Jacques Callot, Les Grandes Misères de la Guerre

Pendaison(絞首)

L'Estrapade(吊り落し刑)

Les misères et les malheurs de la guerre - 10 - L'estrapade.png

La Bataille(戦闘)

File:Les misères et les malheurs de la guerre - 05 - Le pillage.pngLe Plllage(掠奪)

Le Pillage et l'Incendie d'un village(村の焼き打ち)

Jan.9, 2016

昭和初期のMarxistsが一段革命か二段革命かをめぐって争ったのは、文献を金科玉条とする教義学論争だと思い、またロシア人たちが日本国家をTsarism体制と類比して、昭和初期の日本がStolypin時代に相当するかを論じたことの受け売りかと思っていたが、「東方の危険な軍事的敵日本を、何はともあれ革命で弱体化して無害化しよう。それにはProletariat革命などは迂遠すぎる」というロシアの都合を「32年テーゼ」で押し付けたのだ、と鍋山は言う。しかし「Proletariat革命よりBourgeois革命の方が起りやすい、なぜなら共産党以外の勢力も革命闘争に参加するのだから」という趣旨だったら、あれほど非共産党左翼を排撃する必要はなく、後の人民戦線のような戦術をとるはずだと思うが。▼書庫でひょっくり見つけた『茨城県共産主義運動史』で『つながれたニッポン』の著者クロタキ・チカラについて、少し判明。本名は黒滝雷助、1906年生。本籍地は神奈川県都筑郡田奈村奈良、田園都市線沿線だ。昭和6年神奈川から茨城に移る(I.p.83)。全国農民組合茨城県評議会本部事務所常任書記であったが、7年2月共産党に入党(p.90)。7月下旬党茨城県委員会委員(p.91)、常東地区細胞キャップとなる(p.93,p.103)。11月検挙、8年3月まで起訴収容された(p.94)。戦後昭和22年の選挙に共産党から立候補、2552票を得て落選。同じ田奈の本籍地の黒滝きよ(1908生)が8年12月14日拘束されたが、釈放されている。彼女には黒滝成至(1907-)と共著で『性教育の諸問題』などの著書がある。三人の黒滝の相互関係はよく分らない。雷助の弟が成至で、きよがその妻か?

[新聞] 5300年前のAlps氷河で発見された人体から発見されたピロリ菌から古代の人類移動の過程が辿れるか。現代ヨーロッパ人は2種類のHelicobacter-pyloriを規制させているが、一つはEurasia起源、もう一つはAfrica起源のものである。ところが発見された人体が保有するピロリ菌はもっぱらEurasia系のもので、Africa系の菌(及びその担い手)は5000年前以降にEurasiaに到達したのではないか(INYT)。●日本がHitlerの検証に鈍感なのは、残忍さが報道されなかったからではないか(保阪正康氏)(毎日)。●台湾総統選挙、最近の世論調査:蔡43%、朱25%、宋15%(日経)。●9日付の韓国紙・京郷新聞は、昨年12月に交通事故死したと発表された金養建労働党書記(統一戦線部長)について、穏健派の金氏が核実験に反対し、強硬派によって「除去された」のではないか、という疑惑が再浮上していると報じた(時事)。●「仲畑川柳」「腰だけでなくて心も孫はもみ」(柏原のミミ)「雨止むとすぐに出て行く猫と妻」(麦そよぐ)「孫の名を退けられて猫につけ」(本木晴美)「酌せぬと不機嫌になる無礼講」(小把瑠都)「猫だまし何を思うか双葉山」(ちりちゃん)「惚けたふりしてる賢いおばあちゃん」(破夢劣徒)「ユーミンがこんな人へも書いた曲」(山上秋恵)

Jan.10, 2016

夢、川口駅前のバス停、朝ひどい混雑。石川ゆう子さんがいて、お互いに庇いあいながらうろうろしている。川口から入間に引っ越したのが1988年だから、30年前のこと。石川さんは横浜の方(南区)の人なのだが。▼「新聞日記」が遅れていて、昨年12/15を読み直してみると、現在の米国を、国勢が思うに任せず国民が欲求不満になったWeimar期ドイツと類比したRoger Cohenの論説が載っている。Trump-Hitler類比論。かつてAllan Bloomが寛容の行き過ぎという点からWeimarと現代米国を類比した。Cohenは私などより半世代後の人だが(1955年生れ)、ユダヤ系知識人は常にWeimar問題・Nazi問題を意識しながら現状を観察していxる。

[新聞] Chimpanzeeは母親が一人で子育てをする。おとなの男女や家族が共同して子育てをするのは人間の特徴である(松沢哲郎氏)(日経)。「西洋の哲学は、神学から枝分かれして誕生した」(橋爪大三郎氏)(毎日)[違う!Vorsokratikerから生まれたのだ!]。●楊海英『日本陸軍とモンゴル』:防衛省戦史研究室で興安軍艦学校の記録を発見。日本にも「蒙古贔屓」はいたが、国家としての日本は独立運動を利用して棄てた(毎日・読書欄)。●国務省John Kirby報道官は、Assad政権軍が包囲している町Madayaの飢餓に関し、国連食糧援助を早急に搬入させるよう要求した(毎日)。●Saudi歳出予算14%削減、電気・燃料値上げ(毎日)。●来日中のLobsang Sangay Tibet(亡命政府)首相は、Dalai Lamaが亡命したまま亡くなれば生れ変る場所は亡命地だ。生れ変りを中国が決定することはあり得ない」と述べた(毎日)。●西成が外国人旅行客の一大拠点に変貌している(日経)。●郷田・羽生王将戦:「両対局者の年齢を足すと89歳。20年以上に亘って将棋界の中心であり続けた照明ではないか」(谷川)(毎日)。●「日経俳壇」「妻逝きし日を忘れめや布団干す」(佐藤凡空)「畔草の緑やはらかなる冬田」(池田宏治)●「日経歌壇」(湯船から出づれば鏡に脚細り肩肉落つる亡父立りをり」(南本禎亮)「冬晴れの富士とひと時向かい合う出勤途上の禊となれり」(森秀人)「究極の『悲しき玩具』若者にスマートフォンを持たざるはなし」(岩間啓二)「カーテンを引く音ドアを閉める音夜更けに野菜切っている音」(木村一雄)「歯科衛生士に歯も口腔もさらけ出す愛はなかなか生まれにくいね」(野上卓)「消し惜しむ手術前夜の冬灯視力戻るは五分五分なれば」(越前春生)●「仲畑川柳」「妻で知る子連れの熊が怖い訳」(舞蹴釈尊)「悟ったというより欲が萎えただけ」(宮本佳則)「お掃除の活力剤はお客様」(永井邦子)●「サラ川」「ありのまま結婚してから見せるのよ」「『まかせたぞ』できない上司の逃げ言葉」●「脳トレ」「次回まで元気に行こうぜ年男」(冷や水(72))「あの世での待ち合う場所を聞き忘れ」(森敦貞(81))

Jan.11, 2016

『終戦史録』読み進む。ちゃんと読んで線も引いてあるのに、全然記憶のない部分が多い。これは現在の呆けのみでなく、昔から読書の注意力に問題があったのだろう。敗戦後米軍と接触した人々は、真剣でまじめで、米軍側の信頼をかち得た。到達から数日後に直接統治や軍票使用という大政策を撤回させたのも、彼等が信頼を獲得したからだろう。軍人たちも、書類を焼いたり、倉庫から資材を持ち逃げしたり、卑劣な者も多かったが、対米折衝に当たった人々はまじめで、相手の信頼を得た。米軍の側も率直で、敗者に対する配慮もあり、基本的善意が感じられる。米国で出会うgood Yankeeという印象がある。最初の遭遇の印象がよかったことが、その後の雰囲気に影響したのだろう。「勤労と努力のruleを守っていれば、世の中はちゃんとやっていけるものだ」という生活体験が、あのような善良な性格を作る。何かをきっかけに米国人に敵意をもつ人々は、そういう人々に出会わなかったのだろう。米国で会社を経営して失敗したS氏などは観方が違うか。▼Whitneyが民生局長になったのは45年12月、Kadesが初めて憲法問題に関わったのは46年2月。みんなおっかなびっくりの出たとこ勝負だった。日本の官庁のように、窓口の背後に規則と政策の巨大な体系があるのとは大違いで、彼らは突然役割を与えられて、とってつけたように演技をしていたのだ。

[田中角栄語録] 蔵相として大蔵官僚に「私が田中角栄だ。小学校高等科卒業である。諸君は日本中の秀才代表であり、財政金融の専門家ぞろいだ。私は素人だが、トゲの多い門松をたくさんくぐってきて、いささか仕事のコツを知っている」(学生運動)「敬虔が浅くて視野は狭いが、まじめに祖国の先行きを考え、心配している。若者はあれでいい」「戦争を知っている世代が社会の中核にいる間はいいが、戦争を知らない世代ばかりになると、日本は怖いことになる」(毎日・余録)。

[新聞] 京大院生木邑真理子氏らはblack holeの周辺で明暗を繰り返しながら光が出る「瞬き」のような現象を可視光で観測することに成功した。周囲のgasがblack holeに吸い込まれる時、急激に強いX線が出るoutburstという現象が起こる。昨年六月、7800光年先の白鳥座V404星でoutburstが起ったので世界によびかけて観測、35の望遠鏡の観測結果を集めて解析した結果「瞬き」が確認された(日経)。●Neutrino観測施設「カムランド禅」(日経)[こんなところで「禅」という言葉がそどうして出てくるのか。『字統』によれば「禅」は祭壇を設けて天を祀る祭儀、と(p.532)。neutrinoの観測を「祭儀」と考えるのか]。●「振袖火事」(1657)の後江戸の復興に尽力し「砂村新田」を開発した砂村新左衛門の伝記研究(溝手正儀氏)(日経)。●米国政治は民主党・伝統的共和党・libertaran共和党の三党派に分れ、各々25%、20-25%、10%の支持を得ている。多数党は存在しない(John Hamre)(日経)。●RaqqaでISの戦闘員が逃亡を口にした母を密告し、公開処刑した(毎日)。●「毎日俳壇」「退院の夫に教はる寒昴」(根来美知代)「寒潮へ船出払ひて闇戻る」(佐藤隆夫)「病窓を這ひあがりゆく冬の蜂」(宮崎政道)「金星のきらめき出でし枯野かな」(小菅純一)●「毎日歌壇」「『寂しい』と墓石に愚痴こぼし鬼籍なる夫と別れて一人の家路」(竹内治枝)「独り居る時をこんなに楽しめるわれ一人っ子ならではのもの」(山上秋恵)「水底へ砂の沈みてゆくごとくとり戻したる静けき心」(熊谷純)●「仲畑川柳」「マンションと聞いたアパート見つからず」(芋粥)「ジャマな奴ヤツにとってはオレがジャマ」(ひろちゃん)「嘘言わずホントも言わぬ協調性」(お鶴)「あの姉妹無人島でも厚化粧」(鹿せんべ)

Jan.12, 2016

昨日夕方佐藤さんが見え、戦中戦後の思い出話。昭和4年生れ、86歳。大東亜戦争開戦の時は六年生。釧路が自宅で、卒業後親元を離れ、帯広の女学校に。ある時奉天から兄が帰国し、日本刀を神棚に有難そうに飾った。飛行機は大体「友軍」のものだったが、一回米軍の空襲があった。防空壕が満員で、怖かった。戦後地元でない女学生たちは学校が駅前の旅館を借りて、そこで寝泊りしていた。ある時旅館と間違えてか進駐軍の兵士たちが数人やってきて、「何をされるか」と随分怖かったが、女性の音楽の先生がいて、英語で話し、彼らを引き取らせた。その後はその先生は非常に尊敬されて、私も家に帰った時食料をもってきて先生に上げた。それから女学生たちはラジオで英語の勉強をした(FEN?)、と。例の「ポポ、イタリアーノの話」とかをする(Mussoliniの演説の最後が「ポポ・イタリアーノ」で終るので、「ポポとは何か」と疑問に思っていたが、ずっと後でpopolo Italianoだと気付いた)。後で、「ある時からニュースを『報道』というようになった」ことなども思い出す。

[日本feminism] 旅行で遅れている新聞日記、Japan Times(10/4/15)を読む。「日本の女よ 団結せよ。現代日本feminismの状況」:田中美津(1943-)・上野千鶴子(1948-)・北原みのり(1970)・松井久子(1946-)四氏のinterview。『憲法』でも女性の問題に取り組むべきだ、と痛感。男がそれを論ずるに当ってどういうtabooがあるか。そのtabooに従うべきか。

[新聞] 参謀本部は戦争を目的とする部局だが、陸軍省まで「本土決戦」と言い出した(保阪正康氏)(毎日)。●原爆直前の長崎、時計を売って魚を準備した質素な結婚式、臨月の妊婦、捕虜の食料確保に腐心する係員、出征者の家族を撮る写真師、恋人の召集に動揺する看護師、「そうした日常が瞬時に消された」(玉木研二氏)(毎日)。●三菱鉱業尾去沢鉱山の中国人労働者の送還業務を担当した高松信造氏の手記、長女が遺品から発見。外務省に提出された「事業所報国」、会社の中国人処遇記録などは戦犯問題への波及を恐れてすべて「処理」された。送還船で隊長役の中国人がlynchされたことなど(毎日)[Siberiaからの引揚船の中で、類似のlynch事件が起った。「暁に祈る」の「吉村隊長」など]。●1964年、中国最初の原爆実験20億㌦、東京五輪28億㌦(毎日)。●CruzはCanadaで米国民の母とCuba難民の父の間で生れた。Trumpは大統領資格を問題としている(毎日)。●米国の女学校卒業albumに笑顔で写っている人々は、しかめっ面の人より30年後に幸福に暮らしていた(毎日・余録)。●「後はどうにかなるだろう」的人生を送って来た男が脳梗塞で倒れた。被害者は身内だ。自由な生き方には責任が伴う(毎日)[耳が痛いか]。●「仲畑川柳」「もう少しローンあるので生きててと」(大熊義和)「ヤキモチを焼いて夫を元気づけ」(よねづ徹夜)

Jan.13, 2016

昨夜寝床でRichard Finn氏(元国務省日本部長)(1917-1998)の回想を読む。8月28日、「陸軍先遣隊の指揮官にTench大佐が選ばれたのは『天地』という名だからだ」と日本語のできる連中は言い合っていたとか、先遣隊が厚木に着く前に、一番乗りを逸した海軍が悔しがって、飛行機から厚木空港に「Welcome, U.S. Army ―U.S. Navy」という看板を落し、日本側にこれを掲げさせて驚かせようとしたが、有末中将はこれを出さなかった、とか。9月に大村・佐世保・博多と移動したが、日本人たちは勤勉で、引き揚げ者たちは忍耐強く、規律正しいと好意的に見ている。米兵たちは和服を着た女性は皆芸者だと思っていた、歌舞伎ファンのFaubion Bowers少佐は厚木に着くなり「羽左衛門は大丈夫か」訊ねた、George Atchesonは天皇訪問の後MacArthurに、返礼訪問するよう勧めた、とか。1982-4年の在米中、Finnさんはずいぶん親切にして下さり、私のWho were the friends and enemies of the United States in the Far Eastという報告にも出席して下さった。当時の私にとっては親(日本)保守派・反中共group(Grewら)と反日本保守・親中共group(Lattimoreなど)の対立する内部史は面白くてしようがなかったが、FinnさんのようなMcCarthyismの中を生きて来た人たちには分りきったことばかりだったろう。▼「反社会的勢力」も上層部は常識にも富み、基本的に合法的に活動している。その部分と関係して問題とされた。Y氏より事情説明の来信。▼M氏の件、資料を送って下さる。概して想像していたことのようだが。知識人の精神上の問題は非常に難しい。▼堅田氏夫人より、逝去の頃のことなどお便り。「まだまだ研究意欲に満ちていた」と。▼Mさんより、在外中だったと。一度大阪でお会いするか。▼Schmittがpolitically correctでないことの一問題領域は「具体的秩序」思想の反平等性にある。元来中世的身分制度擁護論の色彩をもっていた。やがてドイツの中東欧覇権体制擁護論・大国世界分割論。習近平の「新たな大国間関係」もSchmitt的。これを両性関係に適用すると、伝統的家父長体制の擁護論となるか。▼日大教務に寄る。明日までに解決。課長と挨拶、いずれ溝の口で食事。二三の教授と挨拶。▼小金井からtaxiで両親・叔母墓参。墓地は浄円寺が管理。大野屋さんとは直接関係なない、と。しかし親切にしてくれる。▼「悠」で夕食。A子さんと「両性の平等」の話、など。▼電車で次女の論文読む。形式的には瑕疵は少ない。根本問題との関連付けを示す。題目をもう少し工夫する。日本語に稚拙性がある。

[旧約遺跡] 「ヨシュア記19:19」にAnaharathという地名が出てくるが、これは紀元前15世紀のEgypt碑文にも出てくる地名で、現在のTel Bekheshではないか。13・2世紀のものが多い(Kyodo-Japan Times)。

Tel BekheshSearch for biblical city of Anaharath gathering steam遺跡Location of Anaharath. BibleAtlas.org.

[錫伯族] 1764年、満州族の軍団が西域に派遣され、そこに定着した。満州語が死語になった現在、Kazakhstan国境察布でこの錫伯族が満州語を話しているが、文字読解の承継が危機に立っている。豚を喰い、Islam教徒のKazakh人やUighur人との通婚は稀で、Shamanismと仏教の混淆した習俗を保っている。清朝文献の解読を促進することも期待されている(Andrew Jacobs)(INYT)。

File:Lansdell-1885-p211-Sibo-military-colonists.jpg錫伯族(1882年)Yavshef, Ghulja A錫伯文献

[中国] 中国不動産大手万達、HollywoodのLegendary Entertainment社を35億㌦で買収すると発表(日経)。●中国、Piraeus港国営運営会社の株式51%取得の見通し、海軍補給基地として利用する構想(日経)。●青海省黄南Tibet「自治」州hotelで従業員がTibet語を用いたら500元の罰金との貼り紙が出された(日経)。●香港書店主の失踪:①言論自由の侵害、②香港での中国法令の執行、③タイでの失踪、他国主権の無視(日経:社説)。●中国は本土外の外国為替市場で大規模な元買い、ドル売り介入(日経)。

[米比相互防衛条約] 12日、フィリピン最高裁はEDCA(Enhanced Defence Cooperation Agreement=米比相互防衛条約)を10対4で合憲と判決した。原告の議員たちは、同条約を、主権を外国に譲渡するものとして違憲訴訟を起こしていた。1992年フィリピン上院が米軍基地の撤去を議決し、米軍は撤退したが、2014年Aquino大統領の下でEDCAが締結された(Reuters, AFP-Japan Times)。

[新聞] 政府は沖ノ島をUNESCO世界遺産に推薦しようとしているが、女人禁制の聖なる島が観光地化することに地元民は複雑な表情。禁制の理由は月経による血の穢れだというが、福岡県庁の担当者は「法的には旅行者の立ち入りを禁ずることはできないが、常識をもって聖差を守って欲しい」と言っている(Kyodo-Japan Times)。●Seattle日本人街のPanama HotelがNational Trustによって国宝に指定された。強制収容前のsuitecaseなごが大量に保管されている。「戦後も迫害は続き、自宅に戻れた人は少なかった」と(毎日・余録)[Auschwitzを想起]。●各国は核兵器の小型化を試みており、使い易さという危険に連なるか(INYT)。●Ted CruzはTexas州の法務総裁(solicitor general)であった頃、重罪犯人として罰された単なる窃盗犯を上訴して重罪を維持させようとした。彼の地盤はEvangelistだがキリスト教の慈愛を欠いている(David Brooks)(INYT)。●UruguayのJosé Mijica大統領、就任した時の資産は約18万円相当の自家用車のみ(中村秀明氏)(毎日)。●Kölnの暴行事件(12/31)、1000人の男らが暴れ、複数のgroupが女性に暴行した。1/11現在で被害届553件(毎日)。●Istanbul観光の中心街で爆発。少なくとも10人死亡、15人負傷(毎日)。●Madayaの飢餓。援助にはUNICEF、World Food Program、Syrian Arab Red Crescent等が援助に当っているが、補給が限られており、一時しのぎになる可能性がある(INYT)。●11日、米空軍はMosul市内のISの貨幣貯蔵庫を空爆し、900kgの爆弾を投下した(AP-Japan Times)。●中国、7月から拘束されていた人権派弁護士謝燕益氏と謝陽氏らを逮捕(毎日)[拘束と逮捕は違うのだ!]。●2011年の北朝鮮核開発費用は7億㌦くらい、Pakistanは22億㌦、米国は613億㌦(Reuters-Japan Times)。●結婚生活の破綻と離婚成立の時期がずれ、その間に別の男との間で生れた子供が「前夫の子」とされるのを避けるため、出生届が出せない(毎日)。●青山浩子さん、伝染病に感染した可能性のある畜獣の殺処分を涙で見守る農家の悲しさに言及、せめて「いただきます」と言うしかない、と(毎日)。●「僕が演じる友彦は、口数は少ないけれど、心の中でいろいろな感情が渦巻いている青年。芝居はセリフがない方が難しい」(三浦春馬氏)(毎日)。●暴力団「相愛会」の幹部Fが横浜市内簡易宿泊所で塗装業X氏に「出て行かないと殺すぞ」と迫って逮捕(毎日・神奈川版)[「相愛会」ネェ]。●宮内裕賀、烏賊の画家。11歳で烏賊の魅力に取りつかれ、烏賊の絵ばかり描いている(Kyodo-Japan Times)。●「仲畑川柳」「化粧にもどうやら流派あるような」(不和雷三)「バラになる兆しかトゲの出てきた娘」(宮本佳則)

宮内裕賀「烏賊」

Jan.14, 2016

青葉区の交通事故、三割は老人(65歳以上)と(タウンニュース)。▼老人の不機嫌。昨日より今日、今日より明日は健康その他が低下する。体のどこかは悪い。「言うことはいつも同じだ」と周りの人間に軽蔑される。機嫌がいいはずがない。老人同士のつきあい、老人にとっても老人は魅力がない。若者はつきあってくれない。魔女の暗い顔は老人の表情だ。S先生がいつもニコニコしていられうのはなぜか。健康、知的好奇心、それが若い友人を作る。それに夫婦仲のよさか。

[新聞] 東南アジアのツキノワグマは冬眠しない。暖冬で冬眠しないのが出てきても不思議でない。鳥取で冬眠期に歩き回って鹿や猪用の罠にかかった(日経夕刊)。●「民主主義は統治の効率も、経済の繁栄も、絢爛たる文化も、人間の幸福も、何ら先験的に保障しているわけではない。人間の自由と尊厳にふさわしい政治様式にすぎない」(福田歓一)(日経夕刊)[「先験的に保障」などは、幾何学の公理による定理の心理性の保障くらいだろう]●「Obama演説」:「何もかも頼られては米国の身がもつまい」。しかし「米国の関与が不可欠な問題は多い」(毎日・社説)。●Obama政権は一貫して、同盟国の国益を保護するよりも、敵対してきた国とかかわることに高い優先順位を置いている(James Phillips)(日経)[尖閣問題はそうでもなかったが]。●中国、Sweden人人権活動家Peter Dahlin氏を逮捕(毎日夕刊)。習近平と劉雲山の対立。環球日報が拉致事件で政権批判的なのはその反映か(金子秀敏氏)(毎日)。●Seoul東部地裁、朴裕河教授に名誉棄損で損害賠償判決(毎日)。●少年検挙数、02年14万、15年4万(毎日夕刊)。●「部数が出ない孤独な老作家を編集者がしぶとく見守る伝統があった。そういう作家が亡くなる前にピカッと光る作品を書いたものです(村松友視氏(75)(毎日夕刊)。●「歌会始」「戦ひにあまたのひとの失せしとふ島緑にて海に横たふ」(天皇)。●「仲畑川柳」「パソコンにあの世と入れて検索し」(岡良)「だいじょうぶだいじょうぶと母ひとり言」(伊藤昌之)「呑兵衛の軽く一杯というウソ」(北の夢)「暗算が早(速)い女将の定食屋」(小島雅博)「原爆の事故は日本を狭くする」(馬鹿駄物)

[伊藤若冲「孔雀鳳凰図」] 行方不明だったが83年ぶり都内で発見(日経)。[村上隆collection展] 横浜美術館で30日より(日経・神奈川版)。[日本画] そごう美術館。

孔雀鳳凰図村上隆氏

Jan.15, 2016

思いがけぬ重大事。未来の暗雲。何歳になっても「子は三界の首枷」と痛感。久し振りに『徒然草』を見ていたら、やはりいいことを言っている。「年五十になるまで上手に至らざらん芸は捨つべきなり」(151)。私は天文学への志を棄てたのは二十より前だった。「さしたる事なくて人のがり行くは、よからぬ事なり。用ありて行きたりとも、その事果てなば、疾く帰るべし」(170)。若い頃のことを思い出すと耳が痛い。

[Tunisia] 13年8月、Paris滞在中の世俗派政党Nida Tunis党首Beji Caid Essebsiのところに、敵対するIslam政党Ennahdaの党首Ghannouchiから電話。3時間会談、「Egyptのようになることを防ぐ」ことで合意、Ennahdaは政権を手放し、中立的なtechnocratの内閣を創造した。党内に反対があったが、Ghannouchiは「そうしなければ内戦となっただろう」と言っている(毎日)。

[北極評議会] 米加露、北欧諸国(Sweden、Norway、Finland、Denmark、Iceland)、六先住民代表の常時参加者、12の非北極圏国、国際機関などのobserversで構成される。独日中韓印伊・Singaporeもobservers(日経)[米国にはAlaska、DenmarkにはNew Foundlandがある]。

[新聞] IndonesiaのSulawesiで少なくとも11.8万年前の道具(石灰石製剥片石器)が発見された。用いた人類の骨は発見されていない。2003年に近くのFlores島で少なくとも100万年以上古い人類風(hominin)の小柄な骨が発見されたが、homo floresiensisと名付けられ、Hobbitと呼ばれている。この地域に50000年前にhomo sapiensが住み始める以前の人類で、150万年前のhomo erectus(直立猿人)の子孫が島に住む間に矮小化したものだと言われている(他の動物もこの島で矮小化した)。彼等はAustralia先住民の祖先とも混血しており、Denisovansの血を引いているのではないか。Denisovansはhomo sapiensとNeanderthal人とも混血しており、60万年前に前者から、40万年前に後者から分離した。Australia先住民とDenisovansとは東南アジアのどこかで結びつき、発見されたSulawesiの道具はこのDenisovansの作品ではないか。ただ、Siberiaと異なり、遺伝子は熱帯では保存されないのでこのことは証明されたない。研究の指導者はGerritt van den Bergh(AFP,Reuters-Japan Times)。●ロシアのteamは中央Siberiaの凍土で発掘された4.5万年前のmammothの骨に狩猟によるとみられる傷痕が残っているのを発見。これまで人類が北極圏に広がったのは3.5万年前と考えられていた(日経)。●政府は宗像・沖ノ島をUNESCOの世界遺産登録に推薦することを決定。4-9世紀に大陸との交流の成就を祈る祭祀が行なわれた(日経)。●万葉集には仕事をさぼって打毬に興じ、処罰された人の歌もある(毎日・余録)[神亀4(727)正月(949-953)。「梅柳過ぐらく惜しみ佐保のうちに遊びしことを宮もとどろに」(「宮もとどろに」とは宮中で不相応に大騒ぎなったと罰した天皇を批判したもの)。●「選挙の結果を尊重する」と言ったMaduroの言葉は嘘だった(proven empty)(Japan Times)。●毬杖(ぎちゃう)を正月明けに焼く行事について『徒然草』に言及がある(毎日・余録)[さぎちゃうは、正月(むつき)に打ちたる毬杖(ぎちゃう)を、真言院より神泉院に出して、焼き上ぐるなり」(180)]。●この「左義長」が「左ぎっちょ」の語源か(毎日・余録)。●川崎重工、Brazilの造船への投資、221億円の損失を計上(日経)。●ロシアはSyriaについてはAssad政権を守ることが第一で、妥協する気は全くない。Obama政権の優先課題はIraqであってSyriaでない(山内昌之氏)(毎日)。●Jakartaで連続テロ、IS関連の組織が犯行声明(日経)。●中国政府は1300万人いるといわれる黒戸(無戸籍者)に戸籍を与える方針を打ち出した。無戸籍になった原因を問わず、戸籍登録を可能とし、就学・医療などの公的serviceを受けられるようにする(毎日)。●台湾には在外投票制度がなく、中国本土に住む台湾businessmen(代商)25万人が2012年には帰郷して投票した(国民党支持者が多いという)。今回は「結果が見えている」として帰郷しない者が多いか(毎日)。●第一生命の子会社で昨年非喫煙者の保険料を安くする商品を開発した(毎日)。●[おや?根本彰氏が慶応の先生になって写真が出ている(毎日)]。●「仲畑川柳」「オスでもなくメスでもなくてカタツムリ」(山上秋恵)「赤んぼの寝息がママの子守歌」(ひろちゃん)「やきもちがはっきり自覚させた恋」(宮本佳則)

Sulawesi発見石器毬杖毬杖

Jan.16, 2016

「蓋棺事定」、本当にとんでもないことになった。人生計画、ここから練り直しか。私にとってもだが、何より娘夫婦にとっての試練。一日考えてみて、夫君のご一家が私に迷惑の及ばないよう随分配慮して下さっていると感じている。▼松村龍二氏が「沖縄県を訪問して日本の外交を考える」という論説を送って下さる。対沖縄・対韓国の日本の姿勢が「人の気持ちを忖度することに欠けている」と反省している。安倍タカ派政権に対する自民良識派の批判。『産業政治日報』とはどういう刊行物か?▼高見順『敗戦日記』3分の1くらい読む。▼Hさんと渋谷で夕食。昨日鼠小僧の芝居を見た。足をくじいて痛い、と。▼尾崎士郎『大関清水川』の出生地五所川原(日経夕刊。

[新聞] TrumpはJakartaテロを例示し、Islam教徒入国禁止を改めて主張した(日経)。●Hank Aaron(81)に旭日小綬章。日本野球界、特に王貞治との長い交友、少年野球への貢献。Atlanta篠塚隆総領事より手渡し(AP-Japan Times)。●Somalia南部el-Adeでal Shabab軍が攻撃、Kenya人63人が死亡(毎日夕刊)。●令計画の弟令完成が国家機密をもって渡米している(日経)。●「仲畑川柳」「テストない大人いいなは甘かった」(舞蹴釈尊)「演技下手ゆえ発揮する存在感」(ちょちょ)「二次会へビンゴで当てた米かかえ」(お鶴)

Jan.17, 2016

朝から新聞も読まずに『高見日記』読む。Time Tunnelを通って、高見順等鎌倉の文化人たちに、「壕を掘ったり、そこに逃げ込んだり、空襲の報ごとに『今度はここか』と憂慮したり、しなくていいんですよ。ここはBoston博物館長Langdon Warner氏が爆撃しないように勧告してくれてあるから」と教えて上げたい気にもなる(Warnerは「京都・奈良・鎌倉を爆撃すると、人類の宝が失われますよ」とwarnしたからWarnerというのか)。彼等は早くから日本の敗戦を悟っていて、無気力な諦観のようなところがあり、悲憤慷慨していない。20年1月12日の日記に「日本が戦いに負けようとしている」という言葉がある。この文庫本は同年元日から始まっているが、それ以前にもそういう趣旨のことを言っているかも知れない。6月27日、沖縄玉砕が報じられる。「巷には別して憂色は見られなかった。いい意味の平常心とも思われぬ。無感覚、不感症」と(最近この中公文庫版を買ったのだが、書庫には昔の版もある。そこでは「してゐる」「思はれぬ」と書いてあるだろう。新聞の俳句・短歌の筆写を続けていると、こういうことに敏感になる)。▼午後3:30、八月末まで読む。一部の軍人を除いて、民衆が敗戦に平静なこと。従順で大勢順応的で、一部の狂信者に引きずられる、大学紛争時代の「一般学生」と同じだ。占領軍にも従順、という光景は九月から。散歩後に。▼高見は終戦直前でも、時局に無関係な内外の小説を常に読んでいる。読書はその時間のみでも、心は生活世界と別世界に属する。軍国主義教師が眼鏡をかけた青年を眼の敵にして殴ったのはそのせいである。しかし軍国主義もまた生活世界から離れたIdeologieだ。彼らは読書を統制してそのIdeologie的世界のみに閉じ込めようとする。高見らが「どうせ焼けたら無になるのだから」と文士たちの蔵書を供出させて貸本屋を開業したのは、鎌倉の人々を軍国主義から遊離させる意味をもった。彼等の供出した本の大部分は、軍国Ideologieとは無関係のものだっただろうから。私がtime tunnelを通って、鎌倉に空襲がないことを密告していたら、貸本屋もできず、その後の鎌倉文化は沈滞したか?

考古学者Warner氏

[万葉] Michael Hoffman氏が多くの歌を引用しつつ『万葉』の天真爛漫(innocent)な魅力に触れている。「籠(こ)もよ み籠持ち 堀串(ふぐし)もよ み堀串持ち この岡に 菜摘ます子 家聞かな 告らさね そらみつ 大和の国は おしなべて 我れこそ居れ しきなべて 我れこそ座せ 我れこそば 告らめ 家をも名をも」(1)。文明の夜明けを告げる歌だ、と。憶良の「貧窮問答歌」「風雑(まじ)り 雨降る夜の 雨雑り 雪降る夜は 術(すべ)もなく 寒くしあれば 堅塩を 取りつづしろひ 糟湯酒 うち啜ろいて 咳(しわぶ)かひ 鼻びしびしに しかとあらぬ 髭かき撫でて 我を除(お)きて 人はあらじと 誇ろへど 寒くしあれば 麻襖 引き被(かがふ)り 布肩衣(かたぎぬ) 有りのことごと 服襲(きそ)ども 寒き夜すらを 我よりも 貧しき人の 父母は 飢え寒(こご)ゆらむ 妻子(めこ)どもは 吟(によ)び泣くらむ 此の時は 如何にしつつか 汝(な)が世は渡る」(892)。美女を口説くのに成功した鎌足の「吾はもや 安見児 得たり皆人の得かてにすとふ安見児得たり」(95)。死に臨んだ大津の皇子の歌「ももづたふ磐余の池に鳴く鴨を今日のみ見てや雲隠りなむ」(416)。人麻呂の亡き妻を偲ぶ歌「天飛ぶや 軽の道は 我妹子が 里にしあれば ねもころに 見まく欲しけど やまず行かば 人目を多み 数多く行かば 人知りぬべみ 狭根葛 後も逢はむと 大船の 思ひ憑みて 玉かぎる 磐垣淵の 隠りのみ 恋ひつつあるに 渡る日の 暮れぬるが如 照る月の 雲隠る如 沖つ藻の 靡きし妹は 黄葉の 過ぎて去にきと 玉梓の 使の言へば 弓 音に聞きて 言はむすべ 為むすべ知らに 聲のみを 聞きてあり得ねば 我が恋ふる 千重の一重も 慰もる 情もありやと 我妹子が 止まず出で見し 軽の市に 我が立ち聞けば 玉たすき 畝傍の山に 鳴く鳥の 声も聞こえず 玉桙の 道行く人も ひとりだに 似てし行かねば すべをなみ 妹が名喚びて 袖ぞ振りつる」(207)。大伴旅人の酒の歌「験無き 物を思はずは 一杯(ひとつき)の 濁れる酒を 飲むべく あるらし」(338)など。

[読書欄] 石澤秀二『世界演劇事典』:著者が一人で書いた。50音順。(Giraudouxの)「オンディーヌ」(Molièreの)「女学者」「女方(形)」「婦系図」(近松の)「女殺油地獄」(森本薫の)「女の一生」(Aristophanesの)「女の平和」と並んでいる。「自由劇場」の項目は①ZolaとAntoine、②二代目左団次と小山内薫、③佐藤信、串田和美、④「四季」、⑤秋田雨雀の「自由劇場」の解説が並ぶ。何しろ著者は60年代から現代まで、現代演劇現場の渦中に生きて来た、と(毎日)。★坪内稔典『四季の名言』:「凡夫の心は物にしたがひてうつりやすし。たとえば猿猴の枝につたふがごとし」(法然)「美醜賢愚は俗論に任す」(中島敦)「菓子とは、ひとつがもっともおいしい」(中村汀女)「おしまいはこれにしよう。『こころよ では 言っておいで』」(八木重吉)(毎日)。★John G. Gager, Curse Tablets and Binding Spells from the Ancient World[古代世界の呪詛板と呪縛呪文]。★Jean Echenoz, 1914 A Novel: 第一次大戦のFrance。「史実から少し身体を浮かせる独特の世界」(毎日)。★Oliver Sacks, On the Move(オリヴァー・サックス自伝)(毎日)。★梯久美子『やなせたかしとアンパンマンの物語』」:やなせたかし(1919-2013)5歳で父親と死別。母親は再婚し離れる。弟は戦死。自身も中国で病気・飢えなど苛酷な体験。「飢えている人に食べものをわけてあげることこそが、けっしてひっくりかえらない、ほんとうの正義」と(毎日)。★Jhering『権利のための闘争』:「権利なんて曖昧なものは、黙って放っておくと、いつの間にかなかったことにされちゃうよ」(小倉裕介氏)。★井戸まさえ『無国籍の日本人』。▼西きょうじ『仕事のエッセンス』:「はたらく」とは「はた」を「らく」にさせること(毎日)。

[新聞] 1692年Massachusetts州Salemで、魔術を理由に19人が処刑されたProctor's Ledgeの正確な位置が考古学的に特定された(AP-Japan Times)。●Ebolaは根絶した発表されたがと、Sierra Leoneで女性の死者が出た(AP-Japan Times)。●共和党主流派はChristieやRubioのような穏健な人物が候補となることを希望しているが、Trump、Cruzが強く、そうならないようだ(Reuters-Japan Times)。●11日、Talibanとの交渉の前段階として、IslamabadでAfghanistan、Pakistan、China、米国の代表が会談した(Reuters-Japan Times)。●Jakartaの襲撃事件はSyria在住のIndonesia人Bahrun Naimの指揮下で行なわれたと見られる(AP-Japan Times)。●台湾総統選挙:蔡英文698万、朱立倫381万、宋楚瑜158万。立法院:113議席中民進党68、国民党35、時代力量5、親民3。●蔡英文新総統:曽祖父が広東省から渡来した客家。先住民パイワン族の血も引く。ペット(猫)の名「思想」毎日)。専門は国際貿易法(日経)。●この20年ばかりでscienceを扱う一般向けのjournalが著しく減った(山極寿一氏)(毎日)。●Hawaii英語でつむじのことを「ぎりぎり」という(井上史雄氏)(日経)[大分西部でもそういう]。●オレオレ詐欺:「おやじ?オレだけど」と言ってくるから、違う名前を呼んで聞いてみる。相手が「そうだよ」と答えたら、「うちにその名前の子供はいない」と電話を切る(石川千夏氏)(毎日・投書欄)[欠点は犯人追及につながらないこと。一時期日教組教師ペットの発表機関になっていた『毎日』「みんなのひろば」、担当者を変えたのか、すっかり変った。だが「教師ペット」的であることは変らない]。●『日経』本紙・電子版講読数318万2315(日経)。●「日経俳壇」「ひとり逝く誰とも会はず雪男」(小池成功)「雨上がり冬満月の沈み行く」(畑中至純)●「日経歌壇」「病棟の屋上の椅子に雲見つつ妻と語りき老いゆく道を」(灘尾正樹)「水族館に生れて終る一生のほかは知らずにペンギンの群れ」(野上卓)「十度無い昭和の茶の間さほどには風邪ひかざりき貧しかれども」(波多野千津子)「真白なる遠富士望む朝々は終の住処の至福のときぞ」(小原英二)「図書館の匂いを嗅ぎに来ただけの怪しき私が西日にぬれる」(山上秋恵)●「仲畑川柳」「妻獲物狙ってる顔回る寿司」(柏原のミミ)「冷戦中平和だったと思う今」(寿々姫)「使(つ)こて減るもんは貸さない大阪人」(中林照明(神戸))●「サラ川」「がんばればがんばったほど仕事増え」(まつ子)「愛犬の同情した目に癒される」●「脳トレ」「悪口を言おうとすると咳が出て」(さわとら(67))「若い頃二人で見てた夢虹の色」(一番ケ瀬渡(87))「濡れましょう相合傘を閉じた人」(野川清(69))●「ひろたりあん通信」「初孫を抱いてあやして腕痙攣」「『認知症対策テレビ』観忘れる」「年末に思い出せない今年の抱負」「夕食の手抜きで増えるプラのコミ」

Jan.18, 2016

突然mailの交信ができなくなる。従って山田氏にmailで尋ねられない。mail accountのpasswordがどれだか分らない。▼山田氏が色々相談にのって下さる。植田氏がわざわざおいで下さって、治癒して下さる。mail再開。 

[西原理恵子「ユキト君」] [ひいじいさんは法曹界にこの人ありと言われた有名な裁判官][両親はともに国立大学法学部卒、父は弁護士、母は裁判官][両親の親族もみんなエリート法曹界][ユキト君、小さな頃から身体が勝手に勉強してしまい、超成績優秀][優しい両親 楽しい勉強 このままボクも弁護士に]//[まっすぐな道でさみしい]//[親の敷いたレールになんか乗ってたまるかってんだ][俺はミュージシャンになって俺をバカにした連中を見返してやるぜ][中卒後家出 バンド仲間のところにいそうろう][毎日それは真面目にバイトとギターの特訓][メジャーデビューを目指して三年目][先輩「ユキトあのさあ 音楽ってさ 喜びや悲しみ 美しさとか汚さとか そんなもんで出来てるよな」「お前の音楽は優秀だけど 真面目で堅すぎて 感情がない」][呪われた法曹ⅮNА!](毎日)

[新聞] 俊輔は父祐輔の戦争協力に反発し、戦時日本は「敵の国」であった(毎日夕刊)。●全米支持率:Clinton 51.0%、Sanders 38.3%。Iowaでは差は4%(毎日夕刊)。●Cameronは入英する移民に対し当初四年間は社会保障給付の対象外とする案を示した(日経)。●Austriaは行政serviceごとに違う番号で管理している。情報が洩れた時の被害を最小限にするため(日経)。●Syria東部Deir EzzourでISは政府側掌握地区を襲撃し、135人を殺害した(日経)。●「北」の核武装は水準が高い。plutoniumでなくuraniumから原爆を作っている。missile技術も進歩し、同時発射も連射も自在(山田孝男氏)(毎日)。●「人は一生に三回ほめられる。生まれた時、結婚の時、死ぬ時。しかし結婚時以外、本人は知らない」(一海知義氏)[定年の時も多少は褒められる。「あとは野となれ」だから]。●「G7は自由、民主主義、基本的人権、法の支配、普遍的価値のchampionsが集まる場だ」(安倍)(日経)[KelsenもSchmittも「普遍的」とは言わないのだが]。●地方私立大の公立化傾向(日経)。●芥川賞受賞者は他の候」補者よりも3.3年長生き、直木賞は3.3年短命(日経)。●京都monkey park、平日入園者300人、8割が外国人、欧米人が圧倒的に多い。人間がオリの中から網越しに餌をやる。欧米には野生のサルがいない。間近に自然のサルを見るだけでも貴重な体験、と(毎日)。●辺見じゅん『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』(毎日・余禄)。●「毎日俳壇」「竹林に音をなしたる時雨かな」(福士三郎)「山頂の影倒れくる枯野かな」(杉野寵児)「まっすぐの道の正面初筑波」(小菅純一)「読み返し読めぬ字のある古日記」(林曻)「万両や蔵の錠前確と締め」(北野恵美子)「競りを待つ牛に掛けやる毛布かな」(田山はじめ)「炉語りの床の間にある火縄銃」(松崎靖弘)「心ここにあらずセーター編んでゐる」(喜納とし子)「足踏みに待つなり雪の停留所」(西村靖孝)「冬至なり病院食に南瓜出て」(羽貝昌夫)「暁に仰ぐ明星秋気澄む」(楠本武)「麦踏や少年たりしおのが影」(津田正義)●「毎日歌壇」「時きざむ退職記念の置き時計去りし会社はまた合併す」(中村克巳)「それ以上笑うと歯こぼれするような柘榴がありし昔のわが家」(宮田ノブ子)「まだやれる、まだあきらめるな!土壇場の澤の叫びよもう聞けないか」(南本禎亮)「帰りきて十二時に回す洗濯機隣室向いて頭を下げつつ」(吉嶋大二)●「仲畑川柳」「子供ってこわい本当のころを言う」(伊藤昌之)「本名を書けといわれる山田太郎」(萬野肉球)「半壊の損保評価は厳しすぎ」(さくらの妻)「ないなりにヘアスタイルの工夫はし」(よねづ徹夜)「あっちゅう間子供(チビ)が遊んでくれる時期」(舞蹴釈尊)「戦時下も川柳を詠み耐えた人」(山上秋恵)

嵐山モンキーパークいわたやまの写真

Jan.19, 2016

mailが通じないのは、外からの連絡が入らず、実務上も困る。山田氏の電話番号がどこかに書き留めてあるか。10月には「日記」が過去に遡って消失したが、今度はmailだ。▼物を書いていて、途中で図式が崩れることは、私のようなものにはしょっちゅうだ。終戦における原点回帰、天皇は「人間宣言」において「五箇条誓文」に回帰しようとした。外見上これは「万機公論」への回帰のように見えるが、儀式は皇祖皇宗への誓いだから、神話的過去への回帰である[調べると「皇祖皇宗」ではなく、木戸の主張によって「天神地祇」]。この信仰の原点は、イザナギ・イザナミを上から見ている「天つ神」信仰か。しかし「天つ神」は「国つ神」より根源的か、その逆ではないか。卑弥呼の仕えた「鬼道」は地祇ではないか。しかし卑弥呼の弥生信仰より、縄文信仰の方が根源的か。縄文信仰は母神信仰か。他方日本国憲法の信仰的根源はキリスト教の神か、HobbesやLockeの「人間」か。それが当時の日本では戦災で一切を失った「裸一貫」の人間か。天皇の「人間宣言」もあらゆる虚飾を取り去った「実存としての人間」への回帰宣言か。しかしここに岸田秀氏が登場する。人間の抜きがたい自己欺瞞性、「裸一貫のつもりが、棄てたくないものはごまかして残している」――。▼「原点回帰」などと考えたのは、軍人、軍国主義に洗脳された青年。他の人々は案外ケロッとしている。空襲から無縁な農民は8・15の昨日も今日も大して変らない。空襲に遭わなかった徳川夢声も高見順も存外淡々としている。他方GrewもBortonも、日本に革命を起こそうとした訳ではない。「MacArthur三原則」も国民主権を明言した訳ではない。松本烝治がもう少し表現に工夫し、『毎日』のscoopがなければ、「八月革命」は起らなかったかもしれない。国民主権の明言は、民生局員に起草を委ねたことから生じた偶発事件か。

[新聞] 洪武帝の「文字の獄」:「殊」の字を用いた文人を死罪。皇帝の姓「朱」を傷つける字だから。「道」と書いた学者も死罪。「道」の音は「盗」に通じ、皇帝の前科の暗喩だから。現代中国の言論迫害に関連して(毎日・余禄)。●ナチ・ドイツに潜伏したユダヤ人は15000人。転々とする隠れ家、食料、衣服、証明書の用意、一人の支援に七人以上が必要であった(玉木研二氏)(毎日)。●1937年Helen Kellerが岐阜盲学校を訪れた時の写真が同校卒業生の遺族宅で発見された(中日新聞-Japan Times)。●南米諸国でZikaという蚊が媒介する伝染病が流行しており、米国は妊婦の同地域への旅行の延期を勧告した。他にdengue熱もBrazilで昨年160万人が感染し、863人が死亡した。Brazil当局者はOlympicは冬の8月だから大丈夫だと言うが、「2014年のWorld Cupの際もBrazilが拠点になって世界に流行が広まった」という者もある(INYT)。●中国はUighur族をテロリスト扱いし、「中国もテロの被害者だ」と主張しているが、ISとUighurをひとくくりにするのは乱暴だ(福永方人記者)(毎日)。●台湾総統選挙時期中国人観光客急減。自由な選挙の様子を国民に見せないために圧力をかけた(鈴木玲子記者)(毎日)。●日本のbeer大手四社、合わせても世界の5%以下(毎日)。●「仲畑川柳」「円安が子供ニュースで理解でき」(麦そよぐ)「ご隠居は今や落語の中で生き」(小藤正明)「おばあちゃんTシャツの背にEAT ME」(お鶴)「その結論出すなら要らぬ有識者」(荒川淳)「病えての飲む打つ買うはみな薬」(鹿せんべ)「本当に冷めるとしない喧嘩さえ」(小把瑠都)「動物がなめて治してしまう傷」(ブー風ウー)「亡母(はは)残す音までうまいお漬物」(柏原のミミ)「投函後推敲をする悪いクセ」(はらほろひ)

岐阜盲学校のKellerクリックすると新しいウィンドウで開きます彼女の部分の拡大図Helen Keller

Jan.20, 2016

『占領史録』(3)「憲法制定史」読み進む(みんな昔読んだ形跡があるのだが):松本烝治論が書きたくなる。戦前知識人の中道正統派で自信満々。すべて大正末期から昭和初期の正統派の常識に基いて行動している。他方で民生局が慎重に進めて来た改革が、『毎日』scoopから急にアメリカ民主主義押しつけに自信が出来、さもなくば穏健保守派であった松本的路線が保守反動に見えてくる。単純に悪玉にされた彼は怒りに怒って、Kades等を無知な子供と軽蔑する。松本のpersonal lifeの研究などあるだろうか。

[新聞] 犬の起源、人間が狼を飼い慣らしたか(INYT)。●蠣崎波響作「夷酋列像」:1789(寛政元)年、東蝦夷地の東部アイヌ(メナシ・国後)蜂起収束に際し、松前藩との仲介にあたって功績のあった12人のアイヌの有力者を描いた画像。松前藩家老蠣崎が描いたもの。写実的で善意をもって描かれている(C.B.Liddell)(Japan Times)。●Cambodiaの密林で行方不明となり、2007年に19年ぶりに見つかった「Cambodian jungle girl」Rochom P'ngniengに永瀬一哉氏が面会。Pnong族。言葉は話せない。父は死亡、母は失明に近く、弟(23)が面倒を見ている?村人から「精霊」として崇拝されている、とか(毎日・神奈川版)[https://en.wikipedia.org/wiki/Cambodian_jungle_girlに詳しいが、話の信憑性にも疑問があり、よく分らない]。●Helen Kellerも日比谷公会堂の舞台に立った(中村秀明氏)(毎日)●世界の上位62人の富者が底辺35億人分の富を独占している(INYT)。●中国2015年の実質成長6.9%(日経)[日本であれば異様に高いが、「実際にはゼロに近い可能性がある」(丸山知雄氏)。分らない]。。●「仲畑川柳」「告げ口が得意なアイツ校長に」(ホヤ栄一)「兄弟で談合をする香典代」(グランパ)

夷酋列像

「ジャングル少女」が森へ逃走、カンボジアThis photo taken on October 29, 2009 shows Cambodia's 'jungle woman' Rochom P'ngieng (C) sitting with help from her parents at a hospital in Ratanak Kiri province: Cambodian 'jungle woman' flees back to wild Rochom P'ngnieng

Jan.21, 2016

呆けたのか。昨夜寝床で、公布されたばかりの日本国憲法についての海外論評の中で、Christian Science Monitorのが重要で、これを引用しようと朝起きて、背景を調べ始めた。同紙の東京特派員はMacArthur批判者として有名なGordon Walkerで、この論説を書いたのは彼かどうか、などと色々websitesを見ていた。当時彼のassistantだった松方ハル(後のReischauer夫人)が松方三郎(叔父、共同通信社勤務)から得た憲法押しつけの事情をWalkerに洩らしたことからWhitneyの激怒を買ったとか、色々なことも分ったが、いったいCSMの記事はどこに書いてあったのかが分らない。昨夜枕元に置いてあったのは『占領史録3』『日本国憲法:解説と資料』、大森実『マッカーサーの憲法』だがどれにも載っていない。だいぶ長時間探しているのだが。――と思ったら見つかった(『占領史録3』)!海外の反響は、公布された憲法についてのもの(従って46年11月)ではなく、3月に発表された「政府案」に関するものだった。「之ハ日本ノ憲法テハナイ――日本ニ対スル米国ノ憲法テアル」「此ノ憲法ノ重要条項ニハ日本ノ現実カラ生レ出タ思想トイフモノハ一ツモナイ」「日本ノ軍国主義者ヤ封建主義者カ巧妙ナ神道的謀略テ世界ヲ安心セシメントシテヰルノテアレハ我々ハ左ノ如キ態度ニ出ルテアラウ」「誰カ欺サレルモノカ、我々ハ唯一ツノコト丈堅持スル、長期ノ軍事占領ノミカ日本ノ根本的改革ヲ可能ナラシメルト」(p.285)。これを書いたのがWalkerであるとすれば、この段階では占領軍の押しつけについて無知で、7月頃ハルさんに教えられてそれを知ったということになる。「神道的謀略」、日本人の言うことは嘘ばかりで、その背景には神道といういかさま宗教がある、という前提だろう。

[新聞] 海王星の外に惑星か。地球より10倍重く、太陽を公転するのに1-2万年かかる(日経夕刊)。●中国は成長力をなくし、産油国が軒並み破産し、EUは難民政策の対立から分解し、Israel-Palestine対立も国家分割による解決の見込みがなくなり、大統領選挙は社会主義者とborderline fascistの何れかの勝利に終り、しかも経済問題は景気刺激によっては解決できなくなったとしたら、――。これらが一斉に起ろうとしている(Thomas L.Friedman)(INYT)。●共和党支持者は共和党に怒っている。「Washingtonの政府を信頼するか」という問いに対し、Neverと答えた者は4年前には10%だったが、現在は18%である(INYT)。●Iowaの党集会でSarah PalinがTrumpと並んで立ち、Trumpへの支持を表明した(INYT)。●中国はセメント、石炭、鉄鉱石、鋼鉄で世界の半分を消費し、40%のaluminiumを消費している。世界最高層ビル15の内の6つは中国にあり、建設中の10の内8つが中国である(George Will)(Japan Times)。●香港書店主失踪事件、彼は「習近平の六人の女」を発行してすぐ行方不明になった。習は最初の妻と離婚し、(共産党要人たちのharemと言われる)人民解放軍文化班から現在の妻を娶った、とか。しかし権力者たちはどういう政治的判断からこういう騒ぎを起したのか。金融市場の扱いといい、認識が現実から乖離しているのではないか(Lian Yi-zheng)(INYT)。●「仲畑川柳」「母さんのおでこはボクの体温計」(小田八千代)「電池切れみたいな感じ?死ぬときは」(中路修平)

Lead_planet_9_art_1_Planet Nine(illustration)(右に輝くのが太陽)

Jan.22, 2016

夢:研究会で寺に泊っており、眼が覚めて、皆のところに行こうとしている。「昔新薬師寺で毎年泊めてもらった話をしよう」などと思っている。若い頃、寺の奥さんとなじみになって、寝る前話しにこられた。▼MSN-Newsが「ドトール讃歌」を書いている。「安くてうまい」と感じていたが、ここまで努力しているとは。あざみ野駅前にPaulやTullyや上島もあるが、ほぼ毎日ドトールに行く。▼昨日『終戦史録3』読み終える。江藤淳の解説、宮沢の変節批判。宮沢批判はいよいよ広まっている。K先生は「見放した」と言っている。私は基本的に善意に見ているが。機関説事件後の時流に対する防衛から身に付けた「役割人間」性を、草案を見たとたんに振り棄てたのだ、と。「こういうことも可能だったのだ眼が開かれた」、とどこかで言っている。これは当時の多くの日本人が感じたことで、現在に至る憲法の国民的人気を支えている。ただ『憲法略説』(1942)における(美濃部図式から)穂積国体論への変節を、「八月革命説」の基本図式にしていることは、非常に不快だ。Kelsenに対する裏切りでもある。▼昨夜寝床で橋本徹馬『占領治下の闘い』半分くらい読む。「手紙魔」で、英語の手紙をGeorge Atcheson、Sebald、Eichelberger、更には米本国のVendenburg、Royall、MarshallやAustraliaのMacmahon Ballなどに出す。基本姿勢は「米国ともあろうものがこんなことをするのか」というもので、返事もよく来る。批判の主要対象は追放で、WhitneyやKadesが人権を説きながらdue process違反の追放の威嚇で日本人に権力濫用を重ねていることを訴えている。民生局に敵対的なGII系統が好意的反応をし、ひょっとしてKadesの失脚に橋本も貢献したのかも知れない。調べると1890-1990、終戦の時55歳だった。戦前から随分著書の多い人物で、後には佐藤栄作などとも関わったらしい。

[Son of Saul] Hungary映画。László Nemes監督。SaulはAuschwitzでユダヤ人の死体を処理するユダヤ人。自分もほどなく殺される運命と知っている。ガス室で死ななかった息子を発見、だが軍医に毒殺される。Saulは息子の死体をユダヤ教の儀礼によって埋葬しようと、聖職者を探す。被収容者の反乱。Saulは息子の死体を抱えて脱走・・・(日経夕刊)。身体強健なユダヤ人はAuschwitz入りとともにSonderkommandoとよばれた死体処理班に編入され、他の囚人とは異なった待遇を受けるが、順番に次のSonderkommandoによって殺され、処理される。数千人居たと言われるが、生存したのは数人(https://en.wikipedia.org/wiki/Sonderkommando)。1944年10月7日、第三遺体処理班がSSをありあわせの武器(石、斧、hammersその他の道具、手製の手榴弾で襲撃し、遺体焼却炉を爆破した。それに第一遺体処理班も参加したが、結局ほとんどが捉えられ、殺害された。 [『毎日夕刊』も同じ作品を扱っているが、「とにかく戦争は嫌だ」という題をつけている。何と愚かでピント外れなことか]

sonnderMembers of a Sonderkommando 1005 unit pose next to a bone crushing machine in the Janowska concentration camp.png骨粉砕機の傍に立つSonderkommandoたち遺体を焼く

photographガス室に連行される女たち

[新聞] Triassic Period末期には四足の爬虫類rauisuchiansや鰐のように河に棲むphytosaurusなどがいたが、何らかの理由で(小惑星の衝突か、火山活動か、気象変化か)半分の種が絶滅した。それからJurassic Periodが始ったが、その初期の肉食のdinosaurが2014年WalesのPenarthで発見された。それは二億年前に生きたdracoraptorと呼ばれる二本脚の恐竜で、tyrannosaurusなどの祖先である。体長は3m(Reuters-Japan Times)。●Kenya北部Turkana湖畔で10000年前の狩猟採集民間の戦闘の跡を発見。敗者の側は頭蓋骨が破壊され、矢や矢尻が骨に刺さっている。遺体は散乱状態だが、12人の骨は完全な骸骨、10人は明確な暴力死の痕跡を止めている。同時に死んだと思われる15人の骨もある。頭は矢か槍で襲われ、また膝を棒で撃たれた者もいる。妊娠6-9箇月の女が胎児を身ごもったまま頭を撃たれて死んでいる。手足の位置から、彼女は縛られていたと推測される。これより早い時期、Sudanで集団内抗争の死者を埋葬した遺跡が発見されているが、定住民のようである。●Nosul南方に1400年前に建設された「聖Elijah修道院(Dair Mar Elia)」は2014年ISに支配されたが、2014年8・9月にISに破壊されたことが、衛星写真で判明した(INYT)●京都国立博物館構内で、秀吉建立の方広寺の南回廊跡が発見された(日経夕刊)。●秀吉が脇坂安治に送った書状33通発見。龍野神社が所蔵していたが、1965年頃流出。2012年所有者宅火災で水損。龍野市が東大史料編纂所の協力で修復した。「信長の時の如く」と呼びつけにしている。関白で格上になったからか(毎日)。●Brazilは15年のGDPは-3.71%、16年も-2.99%となるだろう(日経)。●厚労省はZika熱の流行する中南米への妊婦の旅行に注意を喚起した(日経夕刊)。●Venezuelaが経済緊急事態宣言。15年の実質経済成長率-7.1%、16年は-7%と予想(日経)。●Denmarkの移民が流入した自治体で、豚肉の食事の問題が表面化している(INYT)。●英国内務省は、「Litvinenko暗殺は恐らくPutinの承認の下で遂行された」と発表した。ロシアは容疑者二人の引き渡しを拒否している(日経)。●rubleは21日過去最安値を更新、輸入品物価高騰、インフレで景気は冷え込み、税収減で歳出cutを迫られている。15年のGDPは実質3.9%減。15年に貧困層は200万人増え、人口の14%(日経)。●21日ISと見られる武装勢力がLibyaのRa's Lanuf近郊の石油施設を襲撃した(日経)。●習近平はCairoで、中国は中東諸国に150億㌦を融資すると述べた(日経)。●中国は国境外人の「特別輸送」計画を実施している。書店の罪は習の元愛人たちについて書いた本を出版したことだが、こんなことは世界中どこでも犯罪とはみなされない(Financial Times)(日経)。●「私は中国の法律を犯しました。中国の方々の環状を傷つけました。心からお詫び申し上げます」。Sweden人Peter Dahlin氏、テレビで謝罪。毛時代の自己批判を思わせる(INYT)。●女流名人戦五番勝負第一戦、清水、里見を破る(毎日)。●「仲畑川柳」「今着いた列車の雪が語る故郷(さと)」(忠公)「良人と書ける夫は少ないね」(さくら)「感動を共有したいけどひとり」(用賀ネーゼ)「人間性出てると本棚眺められ」(きみちゃん)「怒るより母の涙が子には効く」(柏原のミミ)「雪たまに降るから作る雪だるま」(石垣いちご)

drdracoraptor

Saint Elijah's Monastery 1.JPG「聖Elijah修道院」

Monastery from inside the ramparts「聖Elijah修道院」Satellite images provided by DigitalGlobe, taken on 31 March 2011 and 28 September 2014 showing the site of St Elijah's Monastery, or Deir Mar Elia, on the outskirts of Mosul, Iraq「聖Elijah修道院」(左2011、右2014)

叱責、脅し…秀吉の書状発見 性格伝える史料に 神戸新聞NEXT 神戸新聞

Jan.23, 2016

朝2時過ぎ、橋本読み終える。追放密告の窓口に塚原という二世がいた。日本で中学生時代左翼活動で検挙されたことがあり、社共の告発の窓口になっていた、と。他方GHQの経済科学局が自由至上主義を敵視し、石橋や山本勝市を追放にした、と。▼京都、人文研。①John Breen氏「近代の宮中儀礼:儀礼の政治性・権力性」。五箇条誓文の儀礼。憲法制定の儀礼。天皇の謁見。徳川儀礼との断絶。西洋儀礼への移行。★儀礼はfictionであり、fictionを受け入れない者がある。儀礼の解体期にはfictionは蹂躙される。木曽義仲。占領期における戦前儀礼の解体。世相の安定とともに、戦前儀礼の部分的復活。戦後的儀礼の形成か。▼福岡万里子氏「Preußen東アジア遠征と幕末外交」。安政条約枠組にドイツが参加しようとした。統一前ドイツの状況を幕府外交官たちが理解できなかった。★ドイツ軍艦の極東派遣(1860-62)は1862年に始まるBismarck時代の直前だった。極東の英国海軍とPrueßen海軍の兵力は問題にならず、Preußenも通商以上の野心は持ち得なかった。幕府の外交官たちも内地雑居を避けることに関心を集中し、外国人たちが治外法権をもつことに危機感をもたなかった。

[新聞] 上海で敦煌の展示(INYT)。●高山右近、「福者」認定へ(日経)。●Sandersは候補者Obamaの、Clintonは大統領Obamaの後継者(heir)である(Paul Krugman)(INYT)。●「富士を見ぬやつが作りし実語経」:富士はやはり尊いという、「山高故不貴」への批判(毎日・余録)。●1980年Charles & David Koch兄弟は、Kansasの石油会社で得た財産を基礎として、Hayek、Mises流自由至上経済理論に基く政治活動に乗り出した。特に「環境権」論者に対抗することがその主要目的の一つで、マスコミに接近し、think tanksを作り、共和党を中道右派政党から過激市場主義の政党へと転向させた、と。Jane Mayerの449 pagesの著書Dark Money: The Hidden History of the Billionaires behind the Rise of the Radidal Right(INYT)。

●Brazil通貨Real最安値(日経)。●香港の博物館で「日本占領下の香港」という展示が開かれている(INYT)。●「仲畑川柳」「お花見の日時を決める新年会」(中路修平)「占えば凶と出そうなトランプ氏」(親マンブ)

Jan.24, 2016

大川真氏「幕末日本のdemocracy受容」:『輿地志略』の翻訳等におけるdemocracy関連用語受容の発想。多数決ではなく、合議により全会一致にもちこむという発想で受け容れられた。現代日本も同様ではないか。▼瀧井一博氏「初代帝国大学総長渡辺洪基」:学際的交流の場を作ろうとした。★多忙な人間たちの耳学問の場を作ることに関心があり、読書人の集団である大学には向かなかった。▼各駅で京都→彦根、サンルートホテルに泊る。taxiで市内をざっと見る。西日本の仏壇受注の中心で、広い仏壇業者の町がある。『終戦史録4』、米軍の展開の部分読む。連絡局の苦労。▼深夜に窓外を見ると雪が積もっている。

[新聞] 縄文人は現生人類の古層に親近性をもち、遺伝子的特徴はアジアのどの集団とも異なる。系統不明の日本語・アイヌ語・朝鮮語・Nivkh(Glyak)語は旧石器時代Eurasia東端の古層の言語に発するか(瀬川拓郎氏)(毎日)。●習近平Tehran訪問、高速鉄道・核Energie協力で合意(毎日)。●「日経俳壇」「よき明日来るやも知れぬ冬夕焼」(下京敏春)「冬灯柩にそっと持病薬」(物江里人)「引っ越してゆかれし隣枇杷の花」(望月将地)「しろじろと炭焼小屋の煙かな」(三村まさる)「上手とはいへざる訓示漁始」(里村直)●「日経歌壇」「シベリアの寒さに耐えた父がいて孫と迎える正月がある」(園部淳)「リヴィエラがどんな土地かは知らねども冬が来るたび行きたくなりぬ」(山上秋恵)「短日は探しいる物見つからず三万円入りの封筒出づる」(小宅葉子)「をんどりは頸をうづめて眼を閉じぬ戦後の昭和とほく去りゆく」(阿南尚子)「年末に買ったみかんに元日の光が射せば元日のみかん」(櫻井毬子)「ひとり剥く林檎の皮ノスパイラル犬の遠鳴く夜を何処まで」(海老原愛子)●「仲畑川柳」「グアムより山梨遠い渋滞で」(親リス)「雪見酒はしゃいでるのは旅行客」(麦そよぐ)●「脳トレ」「ありがたいカレーとコロッケあきぬ夫(ひと)」(口元気(81))「静かだと思えば妻は数独中」(徳留節(72))「お薬がいっぱい老いの福袋」(ターシャ(74))

Jan.25, 2016

城まで歩けば20分くらいだが、雪で仕方なくtaxi。博物館、譜代大名のtopで、食器から道具から、すべてが格式の序列。掛軸での茶碗でも、この格式の高さを認識して褒めるのが教養人の嗜みだった。西尾勝君はこういう格式のcultureで育ったのだ。井伊藩は幕府の最末期に尊王方につき、城の破壊を免れた。雪の中天守閣に登る。白一色、西は琵琶湖、東は彦根の街。革靴で、登りに一度、下りに六度滑って転ぶ。雪の中だから怪我もしない。「七転び八起き」で縁起がいいか。幕末井伊藩に関する厚い論文集を買い、新幹線で読む。海に面しない彦根藩が相模の海防を命ぜられ、難渋する。この義務を、無理をしてでもきちんと果たすことによって、京都守護という家康時代の格式を回復しようとするのが直弼の戦略で、一応成功する。格式、格式。引き揚げ者の子として九州の田舎の格式に適応できず、しかも都市文化に反感を持ち、東京では極貧の父をもって富裕層の発想に反感をもった私の、支配階級etiquetteからの疎外ということを痛感する。鈍感で気付かなかったが、被疎外の契機となった色々な場面を想起する。「仲村」で夕食。81歳の伝統的酒屋さん、樽やら猪口やら杯やら、趣味のcollectionをしてきた、と。これまた町人の格式で、自分の不作法をここでも痛感する。

[新聞] 慶大teamは27000光年離れた銀河系中心部で高温・高密度の分子雲を発見。中心部の分子は高速で動き、巨大black holeの存在を示唆する。太陽の十万倍程度のblack holeが存在する可能性が強い(日経夕刊)。●情報通信研究機構teamはサルの脳に貼った電極から意志を読み取り、外部の装置と繋ぐ実験に成功した。難病患者の意志伝達に利用することを目指す(日経)。●「相撲は気持ち」(佐渡ケ嶽親方)(毎日)。●「世論調査」内閣支持47%、不支持34%。参院選投票自民36%、民主9%、おおさか6%、公明・共産3%、維新・生活1%。安倍政権下での改憲反対46%、賛成34%(日経)。●「毎日俳壇」「鏡よりあふるるほどの春着かな」(池内淳子)「息白し兄に追ひつくランドセル」(福本秀昭)「渡り鳥仰ぎゐる間に舟の着く」(金子嘉幸)「黄泉へ発つ小さき白足袋はかせけり」(田中秋子)「初旅の機上に佐渡を覗きけり」(林信雄)「臨月の指やはらかに毛糸編む」(山口照男)「耳遠き妻が告げたる冬の雷」(大谷睦雄)「寒月や鎮守の杜の杉尖り」(三村まさる)●「毎日歌壇」「悲しくも日本語使ひフランスは自爆のテロを『神風』(カミカゼ)と言ふ」(森中香織)「発言者に面向けしままなめらかに点字に記録す隣れる人は」(松本和子)「引きたりし後の自由はままならず思いのかけぬ些事の増えゆく」(野上卓)「年ごとのOB会には職階の上なりし者ほど出席率よし」(冨山俊朗)「足腰の萎えし齢が癒されむカレンダーに見るドガの踊り子」(中西玲子)「恋じゃないから大丈夫オレンジを転がしながらレコードを聴く」(山上秋恵)「もう生きていない誰かの言葉なら素直に聞いて反省できる」(えんどうけいこ)●「仲畑川柳」「おとなしくワンパク質が足りない子」(おっぺす)「コタツから世界のニュース見て歎く」(むべの花)

「塵に深く埋もれた巨大星団」のイメージ図超大型black hole想像図

Jan.26, 2016

「この調子ではいつまで経ってもものが書けない。当分新聞日記は休むか」と考える。「俳句・短歌・川柳」だけは続けるか、とか。

[稲垣栄洋『たたかう植物』] 仲津真治氏がこの本の紹介・感想を書いておられる。植物相互の闘争も「仁義なき戦い」だと。アサガオが上に伸びるのは太陽光の奪い合いであり、バラの棘は他の植物に寄りかかるための道具。他の植物を弦で絞め殺す植物もある。繁殖には鳥を利用する。鳥は歯がなく飲み込んだままで排泄するから種の散布に都合がいい。恐竜時代哺乳類は夜行性だったが、鳥は昼行性で色の識別ができ、植物も鳥に目立つように赤や黄色の色をつけた。セイタカアワダチソウは毒素を開発して身を守り、他の植物を抑制する。キャベツは蜜蜂の好むvolatileという物質を出してイモムシの天敵を呼び寄せる。もちろんこれは「助け合い」ではなく、利己主義のみからやっていることだ、と。★Kropotkinは「自然の相互扶助」の例を色々出して無政府共和の楽園の理想主義を説き、大杉栄など、これに感激してanarchistになった人も多いが、勝手な思い込みということであろう。しかし「microには利己的であるものが、macroには予定調和をもたらしている」ということもあるか。

[新聞] 二松学舎大は漱石晩年の書が貼られた屏風を公開した。出典は『禅林句集』(日経)。●Portugal大統領選、Marcelo Rebelo de Sousa(中道右派)52%獲得して当然(日経)。●似鳥昭雄社長(71)退任、会長へ(日経夕刊)。●三ツ矢憲生衆議院議員が筒井若水氏を恩師・教養人の典型として回想している(日経)。●囲碁の井上裕太本因坊(26)と将棋の室田伊緒女流二段(26)が離婚。多忙により生活がすれ違うのが原因、と(毎日)。●「仲畑川柳」「産声が聞こえ全員立ち上がる」(小藤正明)「他人だと思えば妻に感謝でき」(破夢劣徒)「金魚見て首をかしげている子猫」(龍野目玉)「こたつ猫ミカンで冬のできあがり」(山上秋恵)「85元銀座カンカン娘」(新橋裏通り)[銀座洋装店の花形だったHさん、もうすぐ88]「薄命と限らぬ証拠原節子」(百日紅)

漱石が晩年に揮毫か、びょうぶに漢詩文 「始随芳草去、又逐落花回」「風狂蛍堕地、雨驟鵲驚枝」「白鷺沙汀立、蘆花相対開」「夜静渓聲近、庭寒月色深」
Jan.27, 2016

昨日よりNHK報道班『海上自衛隊はこうして生まれた』読み始める。米内が海軍再建の意図を密かに表明し、旧海軍残存事務の機関で活動が始る。米海軍関係者も支援し、消極的な吉田内閣を動かす。生存関係者や遺族、発掘した日米の資料など、journalistsの探求の記録。陸上自衛隊が旧陸軍との断絶から出発したのに、海上は連続。米海軍の補完として成長した経緯。出てくるNHKの右田千代さん、私のゼミ生ではないか。▼これから佐倉の民博へ。福岡さんが案内して下さる。高澤氏も同行。今晩一泊して、明日は町見物。▼京都で福岡さんとの会話の中で、ドイツ植民地について小論があることを思い出し、昨日探し出してcopy。これも日文研の(浅野豊美氏の)teamに属して書いたもの。内容もすっかり忘れている。ドイツ植民地経営はBismarckが消極的だったが、「アフリカ冒険屋」たちが勝手に現地の酋長たちを買収して国家に「献納」した。1884年に始まり、第一次大戦開始とともに、英白軍に撃破されて終る。ちょうど30年の歴史。それと南太平洋、三国干渉で得た山東半島、これも大戦とともに日本に奪われる。▼JR佐倉駅11:30に降り、観光案内書で訊いて、Hotel「湯パラダイス」予約、荷物置く。福岡さんの車、高澤氏を同伴して迎えに来て下さる。博物館展示、ゆっくり見て、中世までしか終わらぬ。三人で夕食。宿、徹底的self-service。広大な部屋に一人で布団を敷いて寝る。

[新聞] 慶應義塾大学理工学部物理学科の岡 朋治教授らの研究チームは、天の川銀河の中心領域にある特異分子雲中に太陽の10万倍の質量を持つブラックホールが潜んでいる痕跡を発見した。同チームは、天の川銀河の中心核巨大ブラックホール「いて座A*(エー・スター)」から約200光年離れた位置に発見された特異分子雲CO–0.40–0.22の詳細な電波観測を行い、この特異分子雲の中心には、太陽の10万倍もの質量を持つコンパクトな重力源がある事が判明した。この重力源の位置に対応する天体は見られず、ブラックホールである可能性が高いと考えられる。これは天の川銀河では、中心核巨大ブラックホール「いて座A*」に次いで二番目に大きなブラックホールで、この事は、太陽の数百倍~10万倍程度の「中質量ブラックホール」が合体を繰り返す事によって中心核巨大ブラックホールが形成され、さらに成長していくというシナリオを支持するもの(Jiji-Japan Times)。●Putinは皇帝一家の殺害、大量殺人、恣意的な州境設定などでLeninを非難した(AP-Japan Times)。●山下奉文はManilaのopen city(無防備都市)化を考慮したが、大本営陸軍部・海軍の反対で市街戦となった(毎日・余録)。●EUは難局に直面しているが、崩壊しない。パリの標語(「たゆたえども沈まず」(fluctuat nec mergitur)(Il est battu par les flots, mais ne sombre pas))の通りである(無垢氏)(大機小機)(日経)。●Tsipras政権(Syriza)支持率18%、NDは21%(日経夕刊)。●Toyota=Suzuki提携交渉に入る。インドなど小型車市場を共同開拓(日経)。●教養学科時代:玉野井芳郎教授の、ecology・地域経済を強調する講義が思い出深い(清水康弘氏)(日経)。●加藤淳子さん、軽減税率は貧困層から富裕層への富の再配分で、増税先送りの歓心を買おうとするもの(日経)と手厳しい。写真の童顔は昔のまま。●60歳以上の受刑者の13%(1300人)が認知症傾向(毎日)。●「仲畑川柳」「板前の音が気になるいけすの鯉」(倉さん)「アカギレやシモヤケ知らぬ人もふえ」(冨田英一)「ストレスを放り込んでる脱衣かご」(お鶴)

Jan.28, 2016

5:30に目覚め、もう一度寝る。8:30に起き、tableに置かれた茶碗、お椀にメシを盛り、味噌汁を注いで、一人で食事(係員は一人もおらず、中国人団体客などは立ち去った後)。taxiで歴博、9:30開館でしばらく待って入館。近世から見始める。昼過ぎ高澤氏。アイヌの展示まで見る。夕方福岡さん仕事が終り参加。一緒に夕食。京成佐倉駅から青砥→押上→あざみ野。11:40帰宅。▼歴博、第一次資料、よくここまで集めたと感心。福岡さん、古文書がよく読めるのに感心。高澤氏も史実をよく勉強している。●I氏より、10日にK氏と三人で食事しないか、とmail。▼書店より、『民主主義』、二刷りが売れた訳ではないが、「春の書店店頭フェア」書目に選ばれたため、三刷り1200部出す、と。

[新聞] 堺市ニサンザイ古墳、2013年に橋梁跡とみられる柱穴が見つかったが、新たに柱穴五か所が見つかり、橋は幅12m、長さ45m以上と推測される。陵墓は全長300mの前方後円墳で、全国七番目に大きく、大王墓と見られる。橋は古墳の中心線上にあり、葬送用の橋か(日経)。●米太平洋軍Harry Harris司令官は27日、沖縄・尖閣が「中国の攻撃を受ければ、我々は決然とそれらを守る」(We will clearly defend them if they are attacked by China)と語った(日経・夕刊)。●李登輝を指導者とする台湾独立原理主義集団「台湾団結連盟」が議席を失う。台湾は自然に独立しているという「天然独」が定着したのではないか(金子秀敏氏)(毎日)。●Googleの碁computer softが欧州のプロと対戦し、五戦全勝した(毎日)。●女流名人戦、里見、清水に勝ち一勝一敗(毎日)。●「仲畑川柳」「遺言にクイズを書いたお爺ちゃん」(ひねのり)「生地を見るそぶりで値札確かめる」(雷作)

Jan.29, 2016

昨夜夕食の際、福岡さんが非常勤のゼミでKissingerを主題にしているという話。それでSchmittのユダヤ人の弟子二人StraussとMorgenthauが共和党右派のadvisersの師で、一方がネオコン、他方がKissingersだという話をする。今日以前書いたMorgenthau論「国際法から国際政治へ」読み直す。若きMorgenthauが「決闘クラブ」に属し、顔に傷があることなど思い出す。書物で憧れていたSchmittに一度会ってひどく幻滅した。

[新聞] ロシア2015年の実質GDP3.7%減(毎日)。●Barzani自治政府議長は11月までにKurds独立を問う住民投票を実施すると表明(毎日)。●Suzukiインド子会社、10-12月期27%増益(日経)。●中国人元記者李新氏、タイで失踪、中国当局に拉致されたか(毎日)。●「仲畑川柳」「焼きもちと媚びる二歳はもう女」(老婆の休日)「宿敵と同じ神社で願をかけ」(こだま岳人)「カンニング見て見ぬふりの卒業前」(山上秋恵)「彼女来るからと出す本しまう本」(柏原のミミ)「走馬燈のようって見たことないくせに」(ひろちゃん)

Jan.30, 2016

佐伯啓思『砂上の帝国アメリカ』読み始める。反米主義者西部邁の弟子にしては、余り変なところもないか。▼読み進むと、軽薄そうな書名とは異なり、よく観察し、よく考えたアメリカ論。占領下の体験がないことが、「戦後日本と米国」という主題の中核への認識に欠けているが、米国論など「群盲撫象」、鼻でも尻尾でも、どこか撫でていればよしとすべきだろう。

[新聞] 三角縁神獣鏡:邪馬台国畿内説では魏が卑弥呼に贈ったもの、九州説ではすべて日本製とされてきたが、2014年洛陽の蒐集家が骨董商から入手したと発表。また三次元計測など新手法も開発され、議論が複雑化している(日経)。●司馬遼太郎『項羽と劉邦』:資料を「食い入るように読」んでいる。数が限定されている中国の資料をいかに深く読むかが小説の差になって出てくる(宮城谷昌光氏)(毎日)。●「朝鮮通信使」関連資料を日韓共同で世界遺産に申請する(毎日)。●西鶴は「世界にこはきものは酒の酔と銀の利にて御座候」と言ったが、金利逆転には驚いただろう(毎日・余録)。●華岡青洲(1760-1835)、文献に残る世界初の全身麻酔手術を乳癌患者に施した。人体実験で母は死、妻は失明(毎日)。●第一次大戦日独青島戦争最前線部隊小隊長(山田耕一注意)の日記発見(佐倉市の孫が保存)。空中戦・地雷など。遼東を奪還する仇討ち、と(毎日夕刊)。●広州の裁判所は人権派弁護士唐荊陵氏に「国家政権転覆煽動罪」で懲役五年の実刑判決を下した(毎日)。●中国:消費支出のGDP構成比14年51%、15年66%。一年で構成比が15%も上昇するものだろうか。統計の信頼性(一直氏)(大機小機)(日経)。●minus金利:「苦し紛れの冒険」「本質的な成長力増強にはつながらない」「日銀への信頼が大きく揺らぐ」「不安は募る一方」(毎日・社説)。岩田一政氏「現状では最善の判断」と(毎日)。●「いい人と付き合っているだけじゃ選挙は落ちる」(甘利)(岩井奉信氏)。●「仲畑川柳」「怒ってもいらぬものから投げる妻」(グランパ)[ばらしたと投げつけられるグランパ氏]「押入れに入れると孫は大はしゃぎ」(お鶴)[お鶴さん孫がいるとは知らなんだ]

洛陽発見の三角縁神獣鏡

Jan.31, 2016

国民性論は、例証はできても検証はできない。初等教育が普及した近代においては、小学校教科書が国民の自己image作りに大きな役割を果している。明治国家が、「日本男児は『もののふ』だ」というimage作りをし、百姓町人の子孫を軍国青年にした。米国に関しては、米国人imageのmodelとなったPuritanたちは、後から続々渡来した移民たちに比べて極めて少数者であるが、教科書等を通じて米国人の自己imageとなった。▼米国人の特徴の一つはDo it yourselfという生活態度である。これはsocial systemが未整備の中で西へ西へと移動した中で生れた生活態度で、今でもprofessorsは週末に庭の手入れをし、物が壊れれば自分で修繕する。これはservantsやmaid servantsに囲まれた西洋の上層中産階級と異なるところである。日本の大学教師に専任のassistantがつかないのも、武士の困窮と関係があるか。しかし男たちは家事を妻に委ねたから、大学ではpocket moneyでassistantを雇うか、自分でcopyをとるか。この大学教師に、組織がassistantsを用意するservice企業と同様の雑用を押し付け、研究時間を奪うのが文科省である。▼福岡さんから尋ねられた丸山國雄(1905-80)という人物、我が家の書物では探索できないようだ。internetでは『日本近代史』『初期日独通交小史』(1931)『幕末開港期に於ける生絲貿易の展望』(1932)『極東情勢より見たる安政開港』『普仏戦争に就き局外中立顛末』(1935)『明治初年に於ける幣制改革と農民騒擾』(1939)『北海道七重村開墾条約締結始末』(1934)『我が国に於ける独逸学の勃興』(1936)『我が国学術の進歩と独逸学』『会津藩武器購入に関する一問題』『維新前後に於ける東北諸藩の武器購入問題』『青年学校講座近代日本』(1939)『明治時代史、大正昭和時代史』(1939)『日本近代外交史』(1940)『日独条約の締結と其の意義』(1940)『現代日本外交史』(1941)『日独交渉史話』(1941)『日本北方発展史』(1942)『近世日独文化の交流』(1943)『ハリス、ペリー侵略外交顛末』(1944)『「くにのあゆみ」について』(1947)』(1949)『小学日本の歴史』(1954)『育ちゆく青少年』(1959)『校本日本近代史』(1974)、それに『甲斐史学還暦記念特集号』。相当の勉強家と見えるが、三国同盟でナチの旗を振って失脚したか。