少女パレアナ
著者・エレナ・ホグマン・ポーター(出版元・角川書店(著者敬称略)


カバー
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●おもな登場人物●章タイトル●感想●印象に残ったセリフ


おもな登場人物
●パレアナ・フィテア
●パレー・ハリントン


章タイトル
 1.ミス・パレー
 2.トム爺とナンシー
 3.パレアナきたる
 4.小さな屋根裏部屋
 5.ゲーム
 6.義務の問題
 7.パレアナと罰
 8.パレアナの訪問
 9.その男
10.スノー夫人の驚き
11.ジミーを紹介する
12.婦人会で
13.ペンデルトンの森で
14.ゼリー寄せだけのこと
15.ドクター・チルトン
16.紅いばらとレースのショールと
17.『本のように』
18.プリズム
19.ちょっとばかり驚いたこと
20.もっと驚いたこと
21.質問と返答
22.お説教と薪の箱
23.交通事故
24.ジョン・ペンデルトン
25.待つ遊び
26.開いていたドア
27.二つの訪問
28.『遊び』と『遊び』をする人たち
29.開いた窓から
30.ジミーが舵をとる
31.新しい叔父
32.パレアナからの手紙


感想
 この『少女パレアナ(Pollyanna)』は、エレナ・ホグマン・ポーター(El
eanor Hodgman Porter)の長編小説です。

 『パレアナ』は、1912年に米・ニューヨークにある出版社から「クリス
チャン・ヘラルド」という週刊誌に連載されて、たちまちに全米読者に大きな
希望と喜びを--------。そして、人気売れ行きともに大ブレイク!! その
いきさつは角川クラシック文庫の訳者・村岡花子さんの解説で、とても詳しく
お書きになっていらっしゃるので、ぜひ。また、『パレアナ』はのちに、ウォ
ルト・ディズニーの映画(1960年公開。主演はヘイリー・ミルズ(Hayley
Mills)としても、日本では1986年にアニメ「世界名作劇場」シリーズで
『愛少女ポリアンナ物語』としても大ブレイクしました!!(^−^)。


 さて、私がその大ブレイクの『パレアナ』と初めて出会ったのは、アニメの
『愛少女ポリアンナ物語』でした。『ポリアンナ』は小さい頃にリアルタイム
で見ていて、今やハリウッド女優の工藤夕貴さんが歌う「し・あ・わ・せカー
ニバル」をよく口ずさんでいました!!\(^▽^)/。

 ……ハズカシイ。

 それで、『ポリアンナ』はたまたま去年(2001年)にCSで見てみたら
「し・あ・わ・せカーニバル」が流れてきて(!!)、

「ああ!! こここ、この歌は!!」と(爆)。

 とイロイロあって、アニメのほうにハマって、原作を読みたくなって...
ようやく小説の感想に入ります(すみません! すみません!)。


 『ポリアンナ』がきっかけで、原作の『パレアナ』を読んでみました。もち
ろん、『パレアナの青春』とペアでGET。

 そして、読んでみたら「こんなに面白かったの!!」と正直、ビックリしま
した。いつもは内田康夫ミステリーオンリーで、とりわけ純文学は読んだこと
がありません。実は私、純文学って自分に合うかなあ?とずっと思っていて、
進んで読んでみようとは……それが「世界名作劇場」シリーズで原作になった
純文学をアニメを通し、「読んでみよう」という気持ちにさせてくれました。
私は「パレアナたち」と出会えて本当に良かったと思います。


 『少女パレアナ』のあらすじは、アメリカ東部・バーモンド州のベルディン
グスビルという町のハリントン家に一通の手紙が来て、ハリントン家の当主・
パレーは、孤児になった姉の娘・パレアナを引き取ることになってしまった。

 パレアナは母を幼くして失いながらも、西部の小さな町に牧師の父と住み、
パレアナは父と婦人会の手によって育てられていたが、父が死んで一人になり
母方の叔母のパレーが姪を引き取ってくれないかという、婦人会からの手紙に
パレーは「責任と義務」だけでパレアナを引き取ることにする。パレーとパレ
アナの両親は、パレアナ両親が駆け落ちしたのが元で絶縁状態にあったのだ。

 パレアナは11年間まだ見ぬ叔母に引き取られましたが、その叔母が冷たく
そして厳しい人だった。パレアナに与えられたのは「屋根裏部屋」。バレアナ
は叔母の仕打ちに悲しみながら、父から教わった「喜びの遊び」をしていつも
の元気を取り戻す。「喜びの遊び」とは、どんなに悲しいことや、辛いことが
あっても、その中から喜ぶゲームだ。

 パレアナによって、「喜びの遊び」はベルディングスビルの町中に広がり、
パレーはパレアナの明るさとやさしさにふれ、少しずつだがパレアナを愛する
ようになり始めた矢先に、パレアナは車に轢かれ下半身不髄になってしまう。

 これが、あらすじです(今まで一番うまく書けたあらすじかも)。


 『少女パレアナ』を読んで私が思ったのは、子供の頃に忘れてきた心。ただ
純粋に物事に対して喜んだり、悲しんだりすることが大人になったらできなく
なりました。常識という偏見や固定観念に囚われて、子供の頃に比べると楽し
かったことがあまり楽しくなくなりました。時にはひとり悩みを抱え込んだり、
時には依怙地になったり、誤解しあったり、誤解されたりして大人同士傷つき
傷つけあっています。私もそういうことは身を持って知っていますから。

 それをパレアナは素直に受けとめ、喜びます。みんなで笑ったり、泣いたり
して。11歳の少女が悩みとかストレスで心を閉ざしている大人たちへ「喜び
の遊び」を通じて、子供の頃に忘れてきた心を取り戻し生きる希望を見つける
ように思えたのは私だけでしょうか?

 この『パレアナ』という小説は、現在の日本に効く「癒し」のエッセンスが
いっぱい!!(^−^)。


 もし、みなさんも小説やアニメを見るチャンスがありましたら、ぜひ。元気
になれるのでおすすめです!!


印象に残ったセリフ
●パレー・ハリントン/「1 ミス・パレー」より引用
「なにがけっこうなものかね。けっこうなんて言葉は使いませんよ、わたしは。
けれどまあ、できるだけのことはするつもりさ、もちろん。これでもわたしは
善人のつもりだからね。自分の義務はちゃんと心得ていますよ」


●パレアナ・フィテア/「5 ゲーム」より引用
「ええ、『なんでも喜ぶ』ゲームなの」

「わかるじゃないの。ゲームはね、なんでも喜ぶことなのよ。喜ぶことをなん
の中からでもさがすのよ。--------なんであってもなの」


●パレアナ・フィテア/「6 義務の問題」より引用
「いいえ、そんなことはありません。人が好きで好きでたまらないときだけよ。
窓から叔母さんを見ているうちにね、叔母さんが婦人会の会員じゃなくて、ほ
んとうの、あたしの、叔母さんだと思ったら、うれしくてうれしくて……それ
に、叔母さんがとてもきれいだったの、だから、あたし飛びおりてきて、抱き
ついたのよ」


「中略。パレー叔母さん、呼吸してるだけじゃ生きてることにはなりませんわ」

●ジョン・ペンデルトン/「8 パレアナの訪問」より引用
「おい、こら、おまえは何者だ? なんで毎日ぼくに話しかけるんだ?」

●パレー・ハリントン/「11 ジミーを紹介する」より引用
「パレアナ、こりゃ、いったい、どういうことなの? そのきたない子はだれ
なの? どこで見つけてきたの?」


●ジミー・ビーン/「11 ジミーを紹介する」より引用
「おれは乞食じゃない。あんたのものか欲しかありません。働くつもりだった
んです。ただで食べたり泊まったりしようとは思ってません。あの女の子があ
んたは親切でいい人で、おいてくれるだろうって言ったからきたんです。そう
でなかったらきやしなかったんだ!」


●パレアナ・フィテア/「15 ドクター・チルトン」より引用
「チルトン先生、お医者さまって一番うれしいお仕事だと、あたしは思います」

●トーマス・チルトン/「23 交通事故」より引用
「だが、これが家庭(ホーム)とはなさけないわけさ、パレアナ。ただいくつ
もの部屋があるというだけさ--------ホームじゃないね」


●パレアナ・フィテア/「26 開いていたドア」より引用
「ハントさん、お聞きになったのね! ほんとなんだわ! おお、ほんとじゃ
ないわよ! まさか、あたしが--------二度と歩けないなんて!」


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