美濃路殺人事件
著者・内田康夫(出版元・徳間書店/角川書店(著者敬称略)


カバー
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●おもな登場人物●章タイトル●感想●印象に残ったセリフ


おもな登場人物(カッコ内は年齢です)
●浅見光彦(33)−フリーのルポライター
●月岡三喜子(22、3)−4月から会社員


章タイトル
●プロローグ
●第1章 犬山・明治村
●第2章 策謀の影
●第3章 和紙の里
●第4章 不忘山
●第5章 血染めの回数券
●第6章 結論の選択
●エピローグ


感想
 「いいかげんにしてくださいよ!」d(`∀´)b。
 と、いきなり冒頭から新宿西口広場でぶん殴られる!!……いや、平手打ち
にされる浅見光彦!!
 しかも、殴った相手はうら若き美しい女性--------(^v^)。

 なんだかんだ、始めっからトラブル続きで色々とツイていない浅見さんと、
ヒロインとの出会いがこれでした インパクトの強いプロローグだわあ。。。

 という訳で、『美濃路殺人事件』を取り上げました。

 私、けっこうこの作品が好き、というか思い入れが強くて。第1章しょっぱ
なから、犬山の明治村と来るし。愛知県民なら知らない者はいない、有名観光
スポットだったりします(^−^)。明治村って牛鍋(すきやきのこと
食べられたり、貴婦人、公爵と洒落こんだり……。

 まあ、犬山と言えば明治村、リトルワールド、日本モンキーパーク。犬山城
もあって、愛知県の学生ならば必ずしも社会見学などで訪れる土地なのです。

 そのおかげで私、この『美濃路〜』を手に入れた時、正直「この作品、面白
いかなあ? あまり美濃って知らないしなあ……」と先入観があったのですが、
あのプロローグと、第1章の私自身の思い出がオーバーラップして、とたんに
読み出したらやめられなくなっていました。

 --------現実と小説の世界がふっと重なり、読者を引っ張る力。そこが、
内田康夫ミステリーのいいところなのかもしれません(^−^)。


 さて、『美濃路〜』のあらすじは、明治村の品川灯台で、ある男の変死体が
見つかる。被害者のバックには、「血染めの回数券」が発見されたが、被害者
の血液とは違っており、不審を抱く。浅見光彦は取材で美濃に来ており、TV
でその事件のことを知り、被害者の顔に見覚えが……。

 と、ちょっと今回は文庫の後ろのあらすじを頼っちゃいました(爆)。

 この作品、ちょうどいいくらいなのです。内容もハラハラして、こう、ヒロ
インの身に危険が迫るという絶妙のタイミング、いや、手に汗を握るシーンが
ありつつも、内田ミステリーらしく、バッチリご当地の歴史や文化を押されて
いるあたりが巧い。


 それも含め、ページ数も程よくて、さくさく読めちゃうのが『美濃路〜』の
魅力でしょう。けして大作ではないのですが、「血染めの回数券」の真相や、
「忘れじの山」という……あそこの伏線がすごく……、ハッ、いっ、いかん!!
ネタバレになっちゃうので、この辺で(^^ゞ 分かる方には分かると

 久しぶりに内田ミステリーを読んでみようかなあ、と思う方にはピッタリの
『美濃路〜』でした。



印象に残ったセリフ
●浅見光彦/「第1章 犬山・明治村」より引用
「面白半分というのとは違いますよ。しかしあなたの場合と同様、世間からど
う思われようと、あなたがどう思うと、僕はこの事件にも、月岡さんの事件に
も、まるで百年ぶりに出会った恋人に対するような魅力を感じていることは事
実です」


●浅見光彦と浅見陽一郎/「第2章 策謀の影」より引用
「あたりまえだよ、きみが私にこういう改まったポーズで話を持ちかけるとし
たら、まずそのテの話か、それとも縁談かのいずれだろうからね」
「ははは、しかし縁談なんかはあるはずがない--------ですか?」
「いや、なくちゃ困るが、いまのその顔は縁談という顔じゃない」
「ご明察」


●月岡三喜子/「第2章 策謀の影」より引用
「あれ、鵜が可哀想ですね」

「綱で首を引っ張られて、人間に操られるなんて惨めだわ」


●浅見光彦/「第6章 結論の選択」より引用
「それだけは、僕は断じて許さない」


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