マリア−君たちが生まれた理由
アクセラ/ブレイク


このゲームについて(カッコ内はハードの略称です)
●ジャンル:インタラクティブ・ドラマ(PC、PS、SS)


おもな登場人物(声優敬称略)
●筒井マリア(cv:菊地志穂)−ヒロイン、16歳の名門女子高生。多重人格障害
●高野潤(cv:磯部弘)−26歳、新米外科医。精神病の知識もあり、マリアをカウンセリング
●神田利一(cv:大塚周夫)−65歳、慈愛堂病院院長。温厚で、人望が厚い
●桑原律夫(cv:矢田耕司)−58歳、慈愛堂病院内科医長。気難しい
●本田太陽−26歳、精神科医で高野とは学生時代からの友人
●太田由美子(cv:加藤れな)−慈愛堂病院の看護婦(現・看護士)
●二階堂泰徳(cv:阪脩)一64歳、たたき上げの刑事。筒井夫妻惨殺事件の謎を追い続ける
●ニコライ・レヴィ(cv:田中秀幸)−55歳、フランス人。希望の丘教会の神父
●吉田洋二(cv:麻生智久)−高野の父
●筒井純一郎−享年37歳、弁護士。マリアの父親、自宅で強盗に襲われ、この世を去る


感想
「時代に傷ついた
 すべての少年少女たちに贈る。
 そして、
 心の冒険に旅立つ
 大人たちへ…」


 「インタラクティブ・ドラマへのパスポート(ゲーム説明書)」の目次には、
このようなことが書かれていました。

 「読むよりおもしろい。観るよりおもしろい。はじめて遭遇するインタラク
ティブインタラクティブ・ドラマ」
というコンセプトに、この『マリア〜』が
作られ、ハイティーンから大人まで楽しまるゲームです。「殺人事件」という
ミステリーと、“多重人格”が引き起こすサスペンス、そして、大病院に潜む
闇と、従来のアドベンチャーゲームにはない現実味、もしくは「誰にでもなり
得る“心の闇”」、「信頼と裏切り」という人間ドラマが繰り広がります。

 主人公、高野(外科医で精神病のことに詳しい)の視点でゲームが描かれて
おり、自殺未遂をし、多重人格障害のマリアを担当、カウンセリングする。
 カウンセリング、“多重人格”といった精神のほうの専門知識、現状が語ら
れたり(プレイヤーには比較的分かりやすく解説してくれる)と、本格的。
 本当にその多重人格障害のマリアですが、ゲームプレイ中に「本当に変わっ
ちゃいます」!!
 マリア役の声優、菊地志穂さんがちゃんと各人格ごとに声
分けをしているし、ヴィジュアルも変わります。姿形はマリアだけど、顔付き、
態度、話し方
に到って別人(^^ゞ 急に変わると正直、おののきます(爆)。

 でも、冗談抜きでこの人格交代のシーンは必見です、見せ方も素晴らしいと
思いますし。心理合戦というか、マリアの“心の闇”を全面に出した感じで。

 全体的にこのゲーム、ミステリーというより、心理サスペンスという雰囲気
が醸し出しています。1章、1章、各エピソードの終わり(クライマックス)
でエンドクレジットが流れる辺り、まるでドラマを見ているよう。
 それで、プレイヤー側には続きが気になって、どんどんどんどんマリアや、
高野自身の過去が明らかになってゆき、心のパズルの失われたピースを埋めて
やり、“真相”を明らかにしなければならないみたいな。

 その“真相”でさえ、実はひとつではありません。サウンドノベルのような
マルチエンディングほどではありませんが、4つ用意されていて、一度クリア
して、ひとつの“真相”を見ても、それは謎がすべて解明されたとは言えない
のです。だから、その他のエンディングを体験して初めて、隠された真実へと
辿り着くことができたりします。選択によっては、登場人物の出現が変わって
いたり、はてまた慈愛堂病院の過去の医療ミスを知ることができたり。

 という訳で、心理サスペンスが好きという方には、おすすめします!! 
ゲーム中、高野のパソコンでミニゲーム(テトリス、ぷよぷよみたいな、いわ
ゆる落ちゲー)で遊べたりして、そっちのほうに集中することもしばし(^^ゞ
でも、私はもうちょっとこのゲーム、スリルがあったほうがよかったとも思い
ますが、まあ楽しめると(^−^)。


ゲームレビューのページへ戻る
トップページへ戻る