私の本棚

著者
書名
出版社
発行年(読了年月)

一 言 コ メ ン ト

最近読んだ本

浜田 和幸
学習研究社
  2009(0906)

世界中で今、食糧をめぐってどのような問題がおこり、どのような争奪戦が行われているのか、かなり広範にわたって報告されている。 中国では、砂漠化や干ばつの影響で、毎年関東地方と同じ広さの耕地が失われている。このままのペースが続けば、2030年には中国国内で5億人分の穀物が不足するといわれる。この他、食糧自給率40%の日本にとっては、他人事として聞いているわけにはいかない多くの凄まじい事実が報告されている。


茂木 健一郎
PHP
 2007(0907)

 著者の、この種のハウツーものを読むのは初めてだが、面白く読めた。 「やった!できた!」――そんな時、脳にドーパミンが分泌され、快感が得られる。脳は、その時どんな行動をとったかを克明に記憶し、その快感を再現しようとする。もっとも効果的にドーパミンを分泌するため、脳のニューロンがつながり新しいシナプスが生まれる。そのため、快感を生み出す行動がクセになり、二度三度とくりかえすうちにその行動が上達していく。試行錯誤を繰り返すことで脳に強固なシナプスが形成され、ひとつの行動に熟達していく。これが強化学習といわれる。脳を活かす勉強法の極意のひとつが、この強化学習のサイクルを回すことだという。


山田豊文
青春出版社
  2007 (0907)

断食の様々な効果について、その生理学的な根拠についても詳しく解説しており、充分に説得力がある。この本でとくに強調しているのは、断食が総合的な「脳力」を高めるということである。つまり、断食後に頭が冴え、記憶力や理解力が増すというのである。 詳しいレビューは、こちら


上野圭一
角川書店
 2002 ()

1960年代半ばから1970年代に北アメリカを中心に起こったカウンター・カルチャ ー(対抗文化)から説き起こし、代替医療の成立を解説している。生体にとってそれなりの理由があって表面に出ている症状(適応プロセス)を、現代医学 は無理やり抑圧し、さらに健康な組織や細胞にもダメージを与えてしまう。これに対し代替医療の多くは生命エネルギー場の歪みそのものに働きかけ、それを正すことで果的 に症状を取り去る。それゆれ代替医療に取り組むことは、「いのち」そのものに真剣 とりくみ、自己や森羅万象とのつながりに取り組むことになるという。そんな広い視野から代替医療を振り返ったのが本書だ。


加藤清
春秋社
  1998(199812)  

日本の精神医学界に大きな影響を与えた精神科医/加藤清の深遠な思想の一端を語ってもらうというインタビュー形式の試みだ。読み始めて思わず夢中になった。 内容は、「精神医学への道」と「魂の深層からの癒し」とに分かれ、医学者になるまでや治療の現場での様々なエピソードを中心に語られており、きわめて平易で興味深い。日本の精神医学界の指導的な立場にいる人物が、これほどに「この世とあの世の風通し」を持ち、しかも魂の真の癒しを求めて「あの世」に通じる精神を治療の根本にすえている事実は、感嘆にあたいする。


エックハルト・トール
サンマーク出版
2008(200811)

前著『さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる』は、平易さと説得力をかねそなえた新しいさとりの書だった。新著も、期待にたがざず素晴らしい。使われる言葉は、「幻の自己」「エゴ」「いまに在る」「大いなる存在」「ペインボディ」など、前著と大きく変らない。その平易さと、文章が訴えかける力も相変わらずだが、より丁寧に、これでもか、これでもかという風に「エゴ」の実態を暴いてくれる。 さらに人類史という視点からさとりを語っているところが新鮮で、しかもこの混乱の時代だからこそ、深く共感を覚える。人類の歴史が、おおまかに言えば狂気の歴史だったという指摘は、世界史を少しでも学んだものだったら納得できるだろう。そして、何か根源的な変化が起こらないかぎり、同じ悪夢が繰り返されるだろうという予感も、多かれ少なかれ誰もが共有するはずだ。いや、科学技術の力がこれだけ巨大化してしまった以上は、悪夢が取り返しのつかない結果を招く恐れも充分にある。 そして著者は「人間の心の構造が変化しなければ、私たちはいつまでも基本的に同じ世界を、同じ悪を、同じ機能不全を繰り返し創造し続けるだろう」と指摘する。人間が、全体として心の構造変化を遂げることは、かぎりなく難しいことのように思える。しかし、わずかながら希望はある。「心の構造変化」を遂げる人が相対的に増え始めているように思えることだ。わずかな変化が、その周囲にわずかな変化をもたらし、それが次々と広がっていくならば、それは巨大な変化につながっていくかも知れない。私たちは、いまその変化のスタート地点にいるのかも知れない。


養老猛司・竹村広太郎
PHP新書
 2008(200811)

著者二人の対談。モノとう現実から日本を考える。竹村氏は、国土交通省の河川局長を勤めた人。石油や水、森林や河川などの下部構造から日本の文化や歴史を洞察する。いままで知らなかった独自の視点による情報が新鮮で、興味深く読んだ。江戸時代末期、日本のエネルギーとしての森林利用は限度に達し、いたるところ禿山だらけだった。その限界を打ち破ることが出来たのは、黒船来航による開国だった等々。文科系の人間が見落とすような発見に満ちている。


井上ウィマラ呼吸による気づきの教え―パーリ原典「アーナーパーナサティ・スッタ」詳解佼成出版社         ()

パーリ経典・中部に収められている「呼吸による気づきの教え」の解説書。精神分析や心理学、量子力学などの知識とも比較しながら解説することで、ブッダの教えの可能性を現代に甦らせたいとの意図があるという。随所に、心理療法的な視点も織り交ぜながら解説る。テーラヴァーダ仏教やヴィパッサナー瞑想への入門書が少ないなか、この本は、テーラヴァーダ仏教の初歩的な解説にもなっていて、参考になる。


田中 優地球温暖化/人類滅亡のシナリオは回避できるか扶桑社  2007(200903)

「ポジティブ・フィードバック」と呼ばれる、環境破壊の悪循環の例をいくつもあげて、人類に残された時間が少ないことを警告する。一本の柱が折れると総崩れになるが、 その一本の柱が折れるのと同じ意味を持つ環境破壊は? いくつもの具体例を挙げながら事態の深刻さを訴える。


相川 泰中国汚染――「公害大陸」の環境報告 (ソフトバンク新書 69)ソフトバンク新書  2008(200803)

中国の環境汚染の実態に迫る最新レポート。松花江の工場廃水汚染にまつわる隠蔽体質。水道水の凄まじい汚染とがんの発生率の高さ。どれをとってもその深刻さに驚く。何よりも報道の自由やマスコミ、世論による批判ができないため、 反対運動が全体的な広がりを持ち得ない。選挙の仕組みで地方行政を動かすこともできない。法律も信頼性が低い。汚染を阻止する有効な仕組みがないままに、ますます環境が悪化していく。政治、経済、社会の全体的なあり方が変らなければ、汚染はますます深刻化していくだろう。もしかしたら中国を滅ぼすのは、環境破壊かもしれない、と感じさせる本。


ラマナ・マハリシ沈黙の聖者出帆新社1998(200507)

20世紀最大の覚者と言われるのインドの聖者ラマナ・マハリシの生涯と教えを、豊富な写真とともに編んだ本(写真二百数十点)。 彼は、悟りに到達するためのアートマ・ヴィチャーラ(真実の自分とは誰であるか)を提唱した。真我の探求は、真我がいまだ実現されていないとあなたに思いこませている障害物を取り除くことによって、あなたを真我に導く、と。


デュラン・れい子一度も植民地になったことがない日本 講談社2007(200707)

著者は、スウェーデン人と結婚し、スウェーデンやオランダなどに住む。国際版画賞ビエンナーレで銅賞を授賞したアーティストでもあり、ヨーロッパ各地に友人をもつ。その経験からヨーロッパ人から見た日本を、日常の交友に即した豊富なエピソードを交えて紹介する。 気軽に楽しみながら、日本を相対化して見る眼を養うことができる。


井上ウィマラ心を開く瞑想レッスン大法輪閣2003(200511)

ヴィパッサナー瞑想と心理療法の融合。ヴィパッサナー瞑想の側から心理療法的な方法との接点を「瞑想レッスン」として実践する本。一人で行う瞑想ばかりでなく、二人で、三人で、あるいはグループで、その関係性を気づきの対象として、関係性を鏡のように気づきの反射として、サポートし合ったり、共鳴しあったりして瞑想をすることが可能だという視点は新鮮だ。ここに紹介されている瞑想(あるいはワーク)の多くは、著者が西洋人に瞑想を指導するなかでサイコセラピーに出会い、それに刺激されながら考案されたという。また、著者がなぜ曹洞禅で出家し、どのようにしてテーラヴァーダ仏教に出会ったのか、ヴィパッサナー瞑想をどのように修行したのか等、体験が具体的に語られたところは、心に触れてくるものがあった。


森岡正博生命観を問いなおす―エコロジーから脳死まで (ちくま新書)筑摩書房1994(200706)

ちくま新書の一冊。一読して、その問題提起の深さ、視野の広さに強い感銘を受けた。学ぶことが多かった。 環境の問題、生命の問題が問われている。しかしその問題は、近代的世界観や資本主義の論理という私たちの外部にある制度が引き起こしたというべきではない。問題は、私たちの外部にではなく内面にあるのではないか。私たちの内面、あるいは生きるという営みそのものに目を向けなければ、環境倫理学や生命倫理学に共通する限界を超えていくことはできないのではないか。それが著者の問題提起である。 環境や生命の問題を論じながら、ディープエコロジー、さらに精神世界やニューエイジ、ニューサイエンスといった、一時代を築いた潮流に触れつつ、その限界や問題点を明らかにしようとする。私もその潮流に深くかかわってきただけに大いに学ぶものがあった。


東茂由著長生きしたければ朝食は抜きなさい河出書房新社 2002(200706)

甲田光雄監修。朝抜きの少食や断食による治療実践・甲田療法で著名な甲田光雄の健康法を紹介する入門書である。甲田光雄自身の本も多数出版されているが、この本は甲田療法の全体像を要領よくまとめ、読みやすい。 現代日本の食や健康にかんする常識を根底から批判している。私たちは、朝食抜きはよくないと教え込まれ、その「常識」を疑う人は少ないだろう。しかし、この本を読むと、朝食抜きの方が私たちの生理、体の自然にはるかにマッチしているのかもしれないと思えてくる。実は、私は甲田氏の理論にしたがって朝食抜きをはじめて久しい。その結果、甲田氏の理論の方が正しいと確信している。


タデウス・ゴラスなまけ者のさとり方 PHP文庫 (PHP文庫)地湧社1988(200705)

さとりのために努力や修行はいらない。大切なのは、いまのままの自分をどれだけ愛することができるかだ。自分を愛せる程度にしか、他の人を愛することもできない。自分を許せる程度にしか、他の人を許すこともできない。ここに深い真実があるが、誤解もされやすい。この真実を著者は、次のように表現する。 「自分を愛するということは、エゴを甘やかせ、巨大化させることとは違います。エゴイズムとは自分のことが大嫌いなのに、自分は偉いのだ、大したものなのだと証明しようとすることです。自分を愛すればあなたのエゴは消え、自分は人よりすぐれているのだなどと証明する必要を、もう感じないですむようになるのです。」 そしてエゴが消えたところには、他者への愛がある。著者の次のような言葉も納得できるだろう。 「完全なさとりがあるのと同じように、そこに達する完全な方法もあります。そして、それはすべての人にいつでも開かれている、やさしい道なのです。愛こそ、さとりへの完全な道です。」 ラマナ・マハルシ、クリシュナムルティ、エックハルト・トール、ガンガジといった人々の教えに共感するのと同じ深いレベルで、この本にも共感する。


岸田秀・金両基日韓いがみあいの精神分析中央公論社1998(200705)

『ものぐさ精神分析』の岸田秀と在日韓国人学者・金両基との、日韓交流史をめぐる対談である。両国の古代から近代までのいがみあいの深層を精神分析の視点から解き明かす。岸田が日韓の歴史を「史的唯幻論」から分析するお手並みは、相変わらず刺激的だ。岸田は、白村江の戦い(663)で敗北し、唐・新羅の連合軍が日本列島にせめて来るという脅威を感じ、豪族たちがまとまって天皇を押したてたことに、日本建国の実態を見る。また日本は、百済の亡命政権が亡命政権であることを隠蔽したときに建国されたのではないかと主張する。さらには白村江の戦いが何らかのトラウマとなって秀吉の朝鮮出兵や朝鮮併合というその後の歴史につながっていくというのである。対談は、精神分析の知見が随所に活かされ、金両基による韓国側からの視点での反論や具体的な事例紹介で重層的なものになっている。(再読)


メグミ・M・マイルズ宇宙とつながる気功レッスン地湧社2003(200705)

著者紹介によると、24歳の時に中国へ渡り気功を学び始め、その後、世界各地の音楽や舞踏など伝統文化に接しながら独自と気功体験を深めたとある。カナダに在住する人だ。中国で三人の先生について気功を学んだ頃の体験や、その後、個性豊かな一人弟子「ちゃーちん」の素朴・率直な質問に苦労して答えながら、気功を教えていく姿が、とても分かりやすく愉快な文章で書かれている。速読で必要なところだけ読もうとするのだが、ついつい普通に続けて読んでしまう。 体験は、具体的に正直に書かれているようで、とても参考になるし、自分も気功を再開しようと、刺激になった。相性の合わない先生の元を去る話、樹木との気の交流の話、その他、様々な気の体感を上から教えるという形ではなく、自分が歩んできたプロセスとして書いているから親近感がもてる。また、師匠を選ぶときの人間を見る目などにこの人の人柄が出ており、書いていることは信頼できるなと感じる。気功を知らない人への入門書としてもおすすめだ。


ポール・R・シーリィあなたもいままでの10倍速く本が読めるフォレスト社2001(200705)

これまでに数多くの速読の本が出ているが、この本に紹介された方法には、これまでにない新しさがある。その新しさとは、誰もがこの方法に即して行えば、実際に10倍速も不可能ではないという確実なテクニックが確立していることだ。「フォットリーディング」は、写真のようにすべてのページを脳に焼き付けることだから、誰もがかんたんにできることではない、と思うかもしれない。私もそう思い、これまでに読んだ速読法の観念にしばられていた。しかし、この本で紹介される「フォットリーディング」は、それほど並外れた能力を要求されるのではない。意識レベルでの理解が伴わなくともよいから全体をさっと潜在脳に把握させる。そうすることで自分に必要な部分を見つけだしやすくし、読書スピードを上げるというテクニックだ。読んでなるほどと思わせ、すぐに実践したくなった。


前田専学ブッダを語るNHK出版1996 (200705)

副題に「ブッダの思想と原始仏教の魅力」とある。文章がたいへん読みやすいのは、NHKライブラリーの他の本と同様、もともとはテレビで放送された内容を元にしていることにも一因があるだろう。数多くあるブッダと原始仏教の解説書の中で本書の特徴は、ウパニシャッドを初め、様々なインド思想との関連や影響関係にかなり触れながらブッダの思想を紹介していることだ。私自身そうした関心が深いので興味深く読める。


栗田昌裕本がいままでの10倍速く読める法三笠書房2002(200705)

この著者のSRSという方法に関する本は、これまでに何冊か読んだ。速読法に関する本はこれが3〜4冊目だが、その講座に参加したりして実際にこの速読法を学んだわけではない。にもかかわらずこの著者の本に出会うと読みたくなる。ひとつは、このSRS(スーパー・リーディング・システム)の方法が非常に統合的であり、たとえ一分間に何冊も読む能力が身につかなくとも、こんな訓練はしてみたい、これは役に立つというヒントが多いからである。 たとえば私自身は最近「高速大量回転法」で一冊の本を短い時間で終わりまで目を通し、さらに何度も目を通すという読書法をとっている。そのあと、栗田氏の提案にならって、記憶に残った単語や語句を書き出すという訓練を毎回やって見ようと思う。あるいは浮かんだ考えや感想を書く。記憶に残ったことをまとめて書き出すという「統合出力」の訓練である。インプットしたものを想起する力を養うという。実はこの文章も統合出力の訓練になっているわけだ。 そのほかペン先から10センチ離れた場所を見ながら書くという周辺視野の訓練。丹田を意識して深い呼吸をしながら読むこと。脳を刺激する指回し訓練など、日常生活の中で実践できるノウハウが多い。しかもそれらが瞑想法と関係し、その深化にも役立ちそうだ。ということで大いに刺激になる本である。


ウエイン・W・ダイアー「いいこと」が次々起こる心の魔法―このスピリチュアル・パワーをあなたのものに! (知的生きかた文庫 わ 1-25)三笠書房2007(200705)

ダイアーは、数々のベストセラーを生み出したアメリカの心理学者・著作家。この著者の本ははじめてだが、かなり学ぶことの多い本であった。著者は、魂の成長を4段階(競争者、戦士、奉仕者、精神性の段階)に分けている。訳者・渡部昇一によれば著者自身が、この段階を通ってきたようだ。彼が「戦士」の段階で書き、ベストセラーになったのが『自分のための人生』だったという。 しかし、この本は明らかに精神性の段階において、その生き方へのメッセージとして書かれている。だからこそ共鳴するところが多いのだろう。この段階の人は、「自分が、無限の力を秘めた永遠不滅の宇宙エネルギーが、肉体という仮の器に宿った状態なのだという真理に目覚める」という。『奇跡の学習コース』からの影響も多く見られる。 後半では、愛や感謝が強調される。一見エゴをくすぐる願望実現的なノウハウか思われるような本の作り(日本版のタイトルは特に)ながら、実際には読者を深い精神性の段階へと導く内容ものもである。



椋木修三一発記憶!図解 超高速勉強法2経済界2006(200705)

『図解 超高速勉強法』の続編のようだが、前著は読んでいない。大学受験・資格試験などの受験を目指す人々のための受験勉強法のハウツーものである。読んで「やる気」をもらい、使えそうな方法を取りいれていけばいいだろう。何ごともモチベーションが高くないと続かないし効果もあがらない。気分のムラとやる気には強い相関関係があるので、情緒の安定が大切。試験は時間が限られているのだから、勉強も時間を設定して、その時間内で行うことも目標を明確にする。試験であせった時の呼吸法や勉強疲れを癒すストレッチング法などかなり具体的な内容だ。


オスダス・ハクスレー永遠の哲学平河出版社1988(200704)

「永遠の哲学」とはライプニッツに始まる言葉だが、ハクスレーは次のように説明する。あらゆる存在の神的な「根拠」は、霊的な「絶対者」であり、それは推論的な思考によって説明できるものではなく、人間が直接体験して現実化しうるものである。それは無形の神であり、人間の最終到達点、人間存在の究極の理由は、この神的な「根拠」と一体になってそれを知ることにほかならない、というのである。この「永遠の哲学」は、いかなる時代、いずこの時代にあっても、人間の究極の問いに同じ解答を与えてきた。 ハクスレーは、古今東西の文献から幅広く「永遠の哲学」を物語る言葉を集め、確かにそれが古今東西で様々な言語で語られてきた真理であることを示す。この本を読むことで人類が持ちえた最高の叡智の姿が見えてくるだろう。


マリアン・ウイリアムソン愛への帰還太陽出版1998(200704)

『奇跡の学習コース』をもとに、それをいかに日常生活の応用するかが語られる。『奇跡の学習コース』の言葉が随所に散りばめられている。この本(とその基盤となっている『奇跡の学習コース』A Course In Miracles)を読んで感じるのは、クリシュナムルティやエックハルト・トール、最近読んだ本ではガンガジらが語ることと、その底に流れているものは同じだということである。違うところは、同じことを愛という側面から語っており、それゆれより実践的であるということ。 『奇跡の学習コース』は、伝統的なキリスト教の用語を用いているが、その使い方はきわめて非伝統的であるという。それは、『愛への帰還』を読んでもよく分かる。神、愛、聖霊、光といった言葉が頻繁に使われるが、そこに流れるのは大乗仏教的な精神に通ずる。普遍的な真実が、キリスト教的な言葉によって、深い層から語りかけてくるような印象を受ける。


安河内哲也できる人の勉強法中経出版2006(200704)

勉強や能力開発のハウツーものを何冊か読んできたが、主張が共通するところも多い。この本は、とくに先に紹介した『速読勉強術』と共通するところが多い。「『最初は浅く、反復しながら深く』のスパイラル方式」というは、「高速大量回転法」に共通する。ともあれ、高速で最後まで通してやり、それを何度も繰り返していく。そのほうが、全体を視野に入れつつ、しかも何度も繰り返されるので理解も記憶もすすむ。また、この本も音読の効果を強調している。それなりに参考になる本であった。


中谷章宏大人のスピード勉強法ダイヤモンド社1999(200704)

読書や勉強のノウハウが66の節に分けて紹介されている。66の節がその内容が一読で分かる見出しになっている。そこを紹介するだけでもかなり参考になるだろう。 たとえば「本は買ってきたその日のうちに読め」。読みたいと思って買ったのだから、確かに買ってきた日がいちばんモチベーションが強い。後でとその辺に置いておくと、読まないままになってしまう。 「勉強したことを人に話そう」「書くことを決めなくともとにかく書き始める」‥‥。本の紹介でも、いちいちその本に当たらずに記憶で書いて紹介し、あとで確認した方が、記憶の訓練にもなる。 自分に役立ちそうなところだけ拾い読みしてもかなり刺激にはなる。時どきぺらぺら読み直して刺激を受けよう。


アンソニー・ロビンズ一瞬で自分を変える法三笠書房2006(200704)

世界bPのカリスマコーチであるという。その能力がどれほどであるかは知らないが、書かれている内容そのものは、それほど画期的なものではない。凡百の自己啓発書と大きく異なる内容ではない。したがって、自分に役に立ちそうなところを拾い読みをすれば充分であろう。


七田眞奇跡の「右脳」革命三笠書房2006(200704)

七田氏の「七田式右脳トレーニング法」に関する本は何冊か読んできた。久しぶりに彼の本を読んで新しい発見があった。これまで関連付けができなかったいくついかのことが、統合的に捉えることが可能となった。 例をあげれば、暗唱(繰り返し唱えること)の意味である。齋藤孝なども声を出して読むことの意味を強調しているが、七田は、それを右脳との関連で説明している。繰り返し無心に暗唱する声は側頭葉の言語野に対しては働きを弱め、振動音として海馬に伝わるので、海馬記憶の回路を開くという。音の響きが聴覚野を通して深層脳への回路を開くのだ。ひたすら音読し、素読することが、人間の潜在脳に記憶を深く刻み込むという。ユダヤ人の優秀さもタルムードなどの丸暗記によるものと言えるかも知れない。


素波英彦、西岡一正セアロの道知玄舎2007(200703)

セロアは日本人であり、ミャンマー上座部仏教の僧侶である。実に不思議な人物で、その風貌は、写真を見ているだけで体の力が抜けていくような魅力がある。その生き方が徹底的に無私であることは、読めばすぐに分かる。「私」を捨てて人道支援に徹している姿が、人びとの魂の深いところ揺さぶるのだと思う。セアロがミャンマーの僧侶になったいきさつも実に不思議で興味深い。




           ()

 

 


著者名 別 

ア行 カ行 ◆サ行 ◆タ行 ナ行 ハ行 マ行 ヤ行 ◆ラ行 ◆ワ行 その他


ア 行   

 

アジズ・クリストフアジズとの対話・魂の覚醒を求めてアルテ2003(200701)

ポーランド生まれの男性、5歳の時に神秘体験し、ラジネーシ、ラマナ・マハルシなどを学ぶ。この本は、天野清貴氏との個人面談の記録。私には、読むの時期尚早だったのか、それほど大きな感銘は受けなかった。


新井健治ルポ・ひきこもり埼玉新聞社2006(200703)

これだけ多くのひきこもりが存在する以上、これはもう一つの社会現象であり、文明も問題ですらあるかもしれない。著者の個々のルポを読みながらそう感じた。同時に、ひきこもりに対する医学的な対処方もなく、国家的な対策もほとんどなされていないとうい現実。一方で、家族がひきこもりにどう対応すべきか、という深刻な問題にヒントを与えてくれる。


五日一剛ツキを呼ぶ魔法の言葉とやの健康ヴィリッジ2004(200608)

知人から贈られた。イスラエルのおばあさんとの出会いのお話が何とも不思議で最初から 引き込まれるように読んだ。 「ありがとう」や「感謝」や「肯定的な言葉」の大切さということは、これまでに いろいろなところで接してきが、著者やその周囲の人々の体験には、かなりの説得力があり、さっそく私も同じように実行したい と感じた。 本気で発せられた「ありがとう」や「感謝」や「ツイている」という言葉が強烈な善心所を形成し、ものごとを好転させていく力になるのだろう。


井上希道座禅はこうするのだ地湧社1998(200611)

著者は少林窟道場主の禅僧である。この道場について批判めいたコメントを聞いたことがあるが、本を読んだかぎりでは、すこぶる興味深かった。著者が何人かの参禅修行者を指導していく様子をきわめて具体的に描いており、そのひとつひとつの指導や指摘は、ヴィパッサナー瞑想を実践していく上でもおおいに刺激となり、参考となった。 印象としては、目指すところや修行方法の本質的な部分で、かなりの共通点があるが、ヴィパッサナー瞑想の方が、おおくの手がかり足がかりが用意されていて、初心者が確実に一歩一歩進んでいける親切さがある、という感じである。 また、修行者と師と双方の熱烈なる菩提心には、読んでいてつねに刺激を受け続けた。


宇都出雅巳

速度勉強術

すばる舎2007(200703)

すみからすみまでゆっくり一度読むよりは、ざっとでもよいから何度も反復してよんだ方が記憶や理解ができる、という主張。単純だが、とても納得できる 。その証拠に、最近私もこの読み方に変わりつつある。積ん読にせず、とにかく目次や内容をぺらぺら読んでみる。それを何回か繰り返す。するとどうしても知りたいところが出てきて、そこだけは丹念に読む。これだけでも読まないよりはよい。ともあれ、ざっと読んで本の全体像をつかんでおくことは、非常に大切だ。


梅田望夫ウェブ進化論筑摩書房(ちくま新書)2006(200607)

「不特定多数無限大の良質部分にITを組み合わせウェブ世界を良い方向に導く」という思想は納得でき、恐らく今後そのような方向に急速に進んでいくものと思う。今、ウェブがどのように進化しようとしているのか、が見えてくる。

 

カ 行   

 

ガンガジポケットの中のダイヤモンド―あなたはすべてをもっている徳間書店2006(200612)

ガンガジは、アメリカ人女性だが、ラマナ・マハルシの弟子パパジによって覚醒を得たという。そのため、ラマナ・マハルシの教えに共通しながら、それでいて彼女独自の新鮮で平易で説得力のある言葉で覚醒の真髄を語っている。覚醒についてこのような語り方もあったのかという驚きをを感じた。私にとって大切な一冊になるであろう。


黒田勝弘韓国人の歴史観文藝春秋(新書)1999(200612)

岸田秀は、日本やアメリカという国を個人に見立てて精神分析を行っており、非常に興味深いが、なぜか同じ手法で韓国人の精神分析は行っていない。この本は、韓国人の日本に対するコンプレックスが、どのように彼らの歴史認識や対日関係に影響を及ぼしているかを見事に分析している。 現代の韓国を知るうえで必読の本と思った。


黒田勝弘”日本離れ”できない韓国文藝春秋(新書)2006(200612)

『韓国人の歴史観』の続編ととらえてようだろう。韓国人の対日コンプレックスとそこに根ざす言動がさらによく理解できる。特定の立場の押しつけという感じは全くなく、しっかしと事実を;踏まえて行われる考察は、好感がもてる。


河合隼雄ユングの生涯第三文明社 

 


河合隼雄ナバホへの旅・たましいの風景朝日新聞社 

 


河合隼雄日本文化のゆくえ岩波書店 

 


岸田秀・小滝透生きる幻想・死ぬ幻想春秋社2005(200609)

二人の対談『アメリカの正義病・イスラムの原理病』の続編と言ってよい。今回、二人の一神教批判は、さらに徹底し、関連して近代イデオロギーの欠陥に対する批判も激烈である。一神教と仏教との比較では、小滝の仏教理解がある程度の域にあるので、岸田の仏教不理解を助けて、それなりの内容だった。岸田の自我理論には、ある面共感しつつ、あくまでも批判的に対峙して行きたい。


岸田秀・原田純親の毒・親の呪縛大和書房2006(200610)

原田純は、左翼出版社の社長であたっが家庭では極端に権威主義的であった父との凄まじい葛藤を岸田との対話の中で赤裸々に語っている。 子はみな多かれ少なかれ親の歪みを受け継ぐ。親の第一条件は、自分の歪みや欠点を自覚していることである。 うーん、肝に銘じたい。


キュブラー・ロス、D・ケスラー永遠の別れ日本教文社2007(200703)

エリザベス・キューブラー・ロスとデーヴィッド・ケスラーには『ライフ・レッスン』という素晴らしい共著がある。この本は二人による二冊めの本であると同時に、キューブラー・ロスにとっては最後の著作となった。死と死にゆく過程を見守った人の最後の本としてふさわしいかもしれない。 人生最大の旅である死は、多くの場合、計画もなしに突然やってくる。心の準備もなしに愛する人と別れなければならない。だからこそ、悲しむことに時間をかけなければ、悲しみから回復し、再び未来へと向かう時間を手にすることはできない。悲嘆のなかにこそ、生に向かって回復する力がある、最悪の状況の中でも、人間は希望の糸をつむぐ力をもっている、とこの本は語りかける。 愛する人との別れを経験すれば、生きることがむなしく、無意味になるかもしれない。しかし、悲嘆に直面して悲嘆をごまかすことなく生きるとき、そこに宿る治癒の力が、人生を無意味から意味へと変容させる。そういう静かで熱いメッセージがこの本にはこめられている。


サ 行書名出版社発行年(読了年月)

 

齋藤孝天才になる瞬間青春出版社2005(200704)

イチロー、黒澤明、ゲーテ、ミケランジェロ、ロダン、宮崎駿、北野武、ビル・ゲイツ、ニーチェ、ゴッホ、ゴーギャン、手塚治虫など、天才と呼ばれる人たちの、創造性の秘密を探る。 リラックスして持てる力をすべてを一点に集中する「渾身」。壁全体ではなく、壁の一点に向かって持てる力のすべてを使って打ち込む。それが渾身の意味であり、天才の領域に向かって突破するコツでもある。天才は誰でもこのようなブレークスルーを経験している。 ふだん本を読まない人は、一冊の本を読むのも苦痛かも知れないが、何百冊と読む人は、本を読むことが苦痛どころか喜び、快感となるだろう。一つの作品を何百回となく読む、あるいは見る。それによって読んだり見たりする側のレベルから、作品を生み出す側のレベルに跳躍するだろう、等等。


酒井亨哈日族(ハーリーズー)光文社(新書)2004(200612)

哈日族は、台湾の「日本大好き族」を指す。台湾の若者が日本ポップカルチャーをどのように受け入れ愛するかを分析しつつ、その流行の実態に迫る。同時に、日本による植民地時代、戦後の国民党支配などの影響による、台湾の言語・文化・政治等、複雑で微妙な状況との関係が考察され、台湾を知る上でも興味深い内容であった。


齋藤孝呼吸入門 ()

 


榊原英資食が分かれば世界経済がわかる文芸春秋社2006(200603)

食という切り口から世界経済の動向を解説する。今、世界はファーストフードの衰退と日本食のブームがトレンドだという。 著者の狙いは、アジアが今、欧米を再逆転しようとしているという流れを日本食ブームとからませて語ることだ。その背景には、効率から安全と健康へ、大量生産から多品種少量生産へという大きな「リ・オリエント」(転換)流れがあると著者はいう。


鈴木晶
フロイトからユングへ日本放送出版協会1999(200608)

NHKラジオでの講義がもとになって読みやすい入門書。特に後半、原因にさかのぼろうとする因果論的なフロイトと、人生を心の成長ととらえる目的論的なユングの違いが語られて興味深い。


鈴木秀子「こころの目」で見る清流出版2004(200703)

五本の指は見える世界、手のひらは見えない世界」のたとえなどを用いて、見えない世界のことを子供にもわかるように説明している。そして、なぜ学校にいくのか、いじめ、自殺そのほか、今、子供や若者たちが直面する問題への、「見えない世界」からの答えを、彼らに直接語かけているのが、この本だ。


Yoko Kawashima WatkinsSo Far from the Bamboo Grove  1994(200701)

読み始めるとすぐに強く引きこまれ、yokoと姉と母が無事に日本に到着することを願いながら夢中で読み進んだ。苦しく辛く、悲惨な死と隣り合わせの逃避行だが、家族3人が挫けずにけなげに助け合いながら生きようとする姿に感動する。日本に着いて間もなく母が亡くなる場面や兄と再会する場面などでは思わず目頭を熱くした。そして現代の日本に生きる幸せを思い、その幸せの中で何か大切なものを見失っているのではないかと感じる。これは、戦争の悲惨さを12歳の少女の生の体験から描いた優れた読み物だ。この本から、日本と韓国の間の不幸な歴史に視野を広げていくこともできる。これほど感動を与える本の日本語訳がなぜないのか。


タ 行書名出版社発行年(読了年月)

 

エックハルト・トール世界でいちばん古くて大切なスピリチャルの教え徳間書店2006(200610)

エックハルト・トールの『さとりをひらくと人生は‥‥(The Power of Now)』を読んだものにとっては、そのエッセンスを簡潔な言葉の数々によってもう一度確認でき、さらにきっと新しい発見ももたらしてくれるだろう。 エックハルト・トールの本を始めて手に取る人にとっては、読みやすく分かりやすい言葉の数々が、思考のない静寂の中にこそ真理があるというメッセージを力強く伝えてくれるだろう。そして、『さとりをひらくと(Power of Now)』もぜひ読んでみたいと思うに違いない。 ヴィパッサナー瞑想を実践するものにとっても読む価値のある本だと思う。


エックハルト・トールわたしは「いま、この瞬間」を大切に生きます徳間書店2003(200612)

名著『さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる』の実践コンパクト版とある。 『さとりをひらく‥‥』の細部は忘れていたので、新鮮な気持ちで読むことができた。内容的にはほとんど変わらないようだ。どちらにせよ、何度も読み直したい本だ。


高岡英夫「ゆる呼吸法」革命主婦と生活社2006(200607)

かなり独特の呼吸法。だた、これまでの著者の実践と研究、指導の実績などからすすれば、それこそ気楽に楽しく実践してみる価値はありそうだ。「ゆる体操」と同じく、実践はとてもかんたん。続けることが大切なのだろう。こういう本を読んでいるととても勇気付けられる。 いちばん基礎になるのは、「すーふうーん呼吸法」(納得呼吸法)だ。まず思い切りダラーとリラックスして頬杖をつく。その状態のまま、鼻から息を吸う。深く納得した感じで「ふうーん」と息をはく。ただし「ふうーん」は口を閉じて声を出す。これを3回繰り返すだけのものだが、前後の説明を読むと、どうしてこういう形をとり、こうして呼吸をするのか、なるほどと思わせる説明がある。


高岡英夫「からだをゆるめる」と必ず健康になるマキノ出版2003(200508)

世界中のあらゆる体操法・運動療法を研究し、それらの中の体をゆるめるのに有効なエッセンスを抽出して作り上げたのが「ゆる体操」だという。かるい運動だが、その最中から不安が軽減され、心がらくになる。副交感神経が優位となり、リラックス状態になれるようだ。その方法を多くのイラストで分かりやすく解説した入門書。まずはこの本から読むのに最適。


高岡英夫「余分な力」を抜けば、人生が変わる三笠書房(文庫)2003(200509)

筋肉がゆるみパーツがゆるんで柔構造で立つ人と、筋肉が緊張しつつ剛構造で立つ人がいる。超一流の人はみな柔構造で立っているという。身体をゆらしゆるませることで、気持ちがゆるむ。ゆるみがサイクル状に進んでいくと、身体の各パーツの連結も解放されていくという。「ゆる体操」の高度な深い面にまで触れている。


高岡英夫 人生、ゆるむが勝ちマキノ出版2005(200508)

この本は、ゆる体操の人生への応用編といった本だ。ゆる体操によるゆるみが、私たちの実生活を円滑化させ充実させるためにも、どれほど大切なことであるかが、いくつかの印象的なエピソードとともに語られている。とくに 著者が、日本のバス・バリトン界を代表する声楽家・浦野智行氏を指導し、育てた過程のエピソードは印象的だ。 一読の価値あり。


高岡英夫「ゆる」身体・脳革命講談社(新書)2005(200508)

著者の長年の探求のなかで、体をゆるめることがいかに人間の心身の潜在力を引き出すかが明らかとなったという。バスケットボールの陸川章選手や女子サッカーの荒川恵理子選手、沢穂希選手の指導、男子サッカーの大黒将志選手の実例、相撲の豊ノ島の指導などでその成果を具体的に語っている。また高齢者への指導でも、健康面、心理面、身体の変化などでかなり効果をあげているようだ。 著者は、ただ身体をゆるめるだけで、脳の酸化ヘモグロビンが顕著に増え、自律神経が副交感神経優位への大幅に変化することが実験的に確認できたという。それは、コンセントレーションとリラクぜーションがが「ゆる」によって同時に達成されたことの科学的な実証であった。 高岡英夫氏の理論は、気功やヨーガその他、体を動かす東洋的な行法においてきわめて画期的で、今後、この方面における中心的な役割を果たす理論かもしれない。


田中孝顕行動をうながす驚異のイメージングきこ書房2007(200704)

田中孝顕のシネマティクス思考については彼の著作のどれか一冊を読めば、およそ理解できるだろう。副題の「シネマティクス思考」とは、鮮明で強烈なイメージを描くことによって、自分の夢や目標を実現する力を養っていくことだ。すなわち「脳をアルファ支配の状態にして、成功・願望のイメージを植え付け、潜在能力を活性化させる技法」である。その方法は、著者のどの本を読んでもおおよそ理解できるだろう。彼の本で興味深いのは、有名人や歴史上の人物などの数多くのエピソードが散りばめられていることだ。私は、それを読みたいがために彼の本を何冊も読んでいる。この本でも興味深いエピソードを見つけることができた。


天外伺朗・瀬名秀明心と脳の正体に迫るPHP2005(200703)

ロボット・AIBOの開拓責任者であり、『宇宙の根っこにつながる生き方』などの著者がある天外伺朗と『パラサイド・イブ』『BRAIN VALLY』などホラー・SF小説で著名な瀬名秀明との対談。天外の説で非常に共鳴できる部分もあったが、「臨死体験と精神の変容」の部分などは、どちらかというと脳内現象説派であり、納得できない部分も多い。 しかし、全体としては、科学が「心・脳・意識」そして精神世界の問題に接触していくぎりぎりの領域を、広い視野から論じており、興味深い。


豊田有恒韓国が危ないPHP研究所(PHP新書)2005(200607)

現在の韓国・北朝鮮の政治情勢を理解するのに役立つ。著者は、朝鮮半島に好意を持っているが故に現在の朝鮮半島の情勢には手厳しい。しかしその情報はかなり信頼できると感じた。


ナ 行   

 

ハ 行   

 

マ 行   

 

前田行貴釈尊の断食法地湧社2003(200705)

少食や断食が健康にもたらす効果については、甲田光雄医師の一連の著作によってかなり知られるようになった。私も、甲田氏の本によって断食や少食を試みるようになった。この本も、巻末で甲田氏が解説を執筆しており、同じ考え方にたつものと言ってよい。 原始仏典における釈尊が断食をどれだけ具体的に説いたかは疑問だが、断食や少食を行うこと自体は、健康のためだけでなく瞑想のためにも、また仏教の慈悲の精神からも、きわめて意味の深い実践だと思う。ウポワズ(断食にあたるインド語)によって気力や体力が落ちてくると、自己の内面に潜在する本性が露見してくる。その時こそ過去世からのカルマ(業)と向き合う反省の時であり、運命開拓の時であるという。 私も断食のあと、いつもより深い夢をみることが多い。それが自分の内面を探るのに役立っている。 本書で、再び一日半の断食にチャレンジするよき刺激となった。


松崎義雄禅の現代化―観照の方法水書房1990(200703)

生きるよりどころとなるは、空の世界であり、われわれが生きている場こそが空の世界であるという。空の世界を現在的に生きることの禅の意味がある。広い人間的視野から禅を生きようと呼びかける。


ヤ 行   

 

ラ 行   

 

ラマナ・マハルシあるがままにナチュラススピリット2006(200611)

ラマナ・マハルシの元で長い年月を過ごした英国人デーヴィッド・ゴッドマンが、師の言葉をテーマ毎に編集したものである。「真我」「探究と明け渡し」「グル」「瞑想とヨーガ」「体験」「理論」という六つのテーマにそって弟子との質疑応答が整理されている。訳者の後書きによると、シュリー・ラマナの最も明確にまとめた本のひとつとして世界的な評価を受けているという。私もこの本で、ラマナ・マハルシの教えの全体像がようやく見渡せたと感じた。 各テーマの前に編者による教えの簡単な解説があり、巻末には用語解説があるなど、ラマナ・マハルシを始めて読む人にも充分に親切である。


ワ 行   

 


臨死体験・気功・瞑想
index(一覧)
日本の気功家たち

臨死体験研究読本

読書の旅・日誌

作者のダイアリー

ネットワーク 掲示版・リンク

精神世界書店(模擬書店)

読書の旅メルマガ
折々の言葉
精神世界と心理学・用語集
HOME