浮世絵 曽我物語
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 曽我物語 

 曽我物語は鎌倉時代に起きた実際の仇討事件を題材にした物語。赤穂浪士の討ち入り、伊賀越えの仇討とともに、日本三大仇討の一つに数えられている。 
 建久4年(1193)に源頼朝が催した富士の巻狩りの際に起きた仇討事件で曽我十郎祐成と曽我五郎時政の兄弟が父の仇である工藤祐経を討ちとる。この事件は「吾妻鏡」にも記載がある。とはいえ吾妻鏡に記載されたのも事件後100年ほど経過してからで、物語の内容には多くの伝承がある。もともとこの話を広めたのは物語にも登場する”虎御前”こと”虎女”とされ、南北朝時代から室町・戦国時代を通して巫女やごぜによる口伝によって継承されたとされる。現在伝わる物語本はいずれも作者や成立時期は不明で「真名本系」と「仮名本系」の2つに大別され、真名本系は10巻、仮名本系は12巻。活字本は慶長10年(1605)に刊行された「仮名本系」のが最初とされる。

 
江戸時代になり、能や人形浄瑠璃で上演され、特に延宝4年(1676)に初代市川団十郎が「寿曾我対面」を初演し、ここで演じた曽我五郎が大当たりし、江戸時代を通して各種の印刷本、絵本が出版され、一枚刷りの浮世絵にもしばしば描かれている。

 絵本 曽我物語(正保版)    出版年 正保3年(1646)  版元 安田七兵衛 
 掲載本は慶長10年(1605)に刊行された「仮名本系」絵入本の覆刻版。丹、緑、黄、紫の手彩色の「丹緑本」で194図の絵が挿入されているが掲載本は2図が欠落。挿絵を描いた絵師の名は不明。

 絵本 曽我物語(山東京伝)   出版年 不詳 版元 まつむら
 挿絵は北尾政演(山東京伝の画号)。山東京伝は戯作者として有名だが、北尾重政に浮世絵を学び多くの挿絵を描いている。 

 浮世絵 曽我物語図会   出版年 不詳  版元 伊場屋仙三郎
 絵師は歌川広重。30枚のシリーズ揃いもの。 

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