RE:GO MAD SCHOOL


「ッッ・・・!!!クレタあああああああ!!!」

4人のいる職員室の中に、悲痛なイチゴの叫び声が届いた。

「な・・・なんだ!?」

TOカサが声のした方を見てみる。
そこには、Rの介に抱えられたイチゴと、イチゴを抱えたRの介。
そして、ゆっくりふらふらと二人に向かっていくユウとリエ。
そして、イチゴの声に引き寄せられたと思われる無数の生徒達。

「オイオイ、どうなってんだァ?」

和丸がTOカサの横から顔を出して、そう言った。

「あれ、リエとユウじゃない?後は介さんとイチゴ・・・」

マイが隣でそういった。

「でも、クレタは・・・?」
「わからん。でも、はっきりしてることはあるな」

死神は職員室のイスを窓に向かって投げた。
窓が大きな音を立てて割れた。
イスは「ガシャン」と音を立て、コンクリートに打ち付けられる。

「入り口からの強行突破は?」

マイは死神にそう聞いた。

「無し。あいつ等助ける方が先だ。」

死神の変わりに、和丸が答えた。
そして、死神とTOカサ職員室内にある武器をそれぞれ手に取った。
死神が真っ先に職員室の割れた窓の窓枠に足をかける。

「行くぞ」

死神は、職員室の窓から飛び降りた。
死神に続いて、TOカサ、和丸、マイの順番で職員室の窓からどんどん飛び降りていく。
それを呆然と見つめる職員室にいる教師達。
ちなみに、職員室は3階にある。


Story.8:PAST.3 人間消失


他の生徒と同じになったユウは、二人に向かって歩いている。
そして、Rの介はイチゴを抱えたまま動かない。

「おい、イチゴ・・・」
「クレタ・・・リエ・・・」
「・・・だめか」

イチゴは、繰り返し二人の名前をつぶやいているだけ。
何も眼中にないようだ。
そして、倒れていたリエも起き上がり、二人に向かって歩き始めている。
そして、それに混じって集まってくる10人・・・20人近くの生徒達。

「あー、終わりか・・・」

Rの介がそうつぶやき、目を閉じたとき、4人が上から降ってきた。

「っだらァァァァァ!!」

ヒュンヒュンヒュンという音が聞こえる。

「・・・あ?」

Rの介が上を向いた。
死神が刀身の長い刀を振り回している。

「Rの介、伏せてろ」
「あいよ」

Rの介はそのまま地面に伏せた。
そして、死神は刀を振り回したまま地面に着地。
死神の大刀で、周りの敵はなぎ倒された。

「よーし、こんなもんだろー」

死神が刀を鞘に納めたとき、3人が地面に着地した。

「おー、さすががみちゃん。一人でこんなになぎ倒しちゃったよ」

周りの倒れた敵を見ながら、マイがそう言った。

「でも、リエとユウも倒しちまってよかったのか?」
「あいつら、他のヤツラと同じになってたからな。しょうがないさ」

死神は俯きながら、そう言った。
しかし、死神が倒したヤツラは、すぐに立ち上がり6人に向かってくる。

「ホント、コイツラゾンビかよ・・・」

TOカサが呆れながらそういった。

「でも、首を切り落とすなんて芸当、出来ないしな・・・」

イチゴを抱えたRの介がそうつぶやいた。

「ま、強行突破しかないだろ」

そして、死神が再び刀を鞘から抜き取り、構える。

「行くぞ!!」

和丸を先頭に、6人は大量のヤツラに向かって走り始めた。
ヤツラの群集に突撃した6人は、次々とヤツラをなぎ倒し、進んでいく。

「よし、出口が見えた!!」

先頭の和丸が、出口を確認した。
そして、後ろを振り向く。

「おい!!出口が見えた!!もうちょっとだ!!」

そう、5人に語りかけた一瞬の隙をつかれた。
和丸が噛まれた。

「なっ・・・」
「先生!!」

TOカサが叫ぶ。
しかし、叫んだ瞬間TOカサも噛まれた。

「あっ・・・」

TOカサと和丸の体が痙攣を始める。
しかし、2人の意識はあるようだ。

「お前ら・・・先に行け・・・!!」
「センセ・・・」
「後ろは俺が請け負った」

TOカサと和丸が、4人に先に行くように言った。

「・・・わかった」

和丸の後ろに居た死神が、先頭にたった。

「行くぞ、Rの介、マイ!!」
「おう!!」
「わかった!!」

和丸の隣を通り過ぎ、4人は出口に向かう。
そして、ヤツラをなぎ倒しながら出口へ近づいていく。

「よし、あと少し・・・」

そして、出口に着いた。
そのまま、先頭の死神が飛び出した。
続いて、イチゴを抱えたRの介、マイと順番に飛び出した。

「出れた・・・」
「二人は・・・?」

マイは後ろを振り向いた。
そこには、4人を追いかけて歩いてくる大量のヤツラと、ヤツラの一員となった和丸とTOカサの姿。

「ッ・・・!!」

マイはその2人から目を背けた。

「逃げるぞ」

死神がマイにそう話しかけ、3人は前を向き、ヤツラに背を向けて走り出した。
その時だった。

「・・・・?」

なにか違和感を覚え、マイが「ねぇ、ガミちゃん」と死神に話しかける。

「なんだ?」

死神はマイの方を向いた。

「なんか、おかしくない?」
「何が・・・?」

死神の頭の上にハテナが浮かび上がる。

「・・・あ」

Rの介が何かに気がついたように、ハッとする。

「声が・・・消えた」

Rの介はそう言った。
そして、後ろを振り向く。

「なっ・・・なんだこれ・・・」
「うそっ・・・」
「あれだけ居た人間が・・・」

3人は驚愕した。
それもそのはずだ。
今まで居たはずのヤツラが。

「全員、消えちまった・・・」

全員消えた。
今までヤツラが居たところに残っていたのは、千切れた肉片と、血痕だけだった。

「どうなってんだ・・・?」

死神が腕を組んで、そう言った。


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