RE:GO MAD SCHOOL

静かなる海の上。
海上に止まっている船。
風が吹き、波が立つ。
そして『彼ら』を乗せた船が、風によりゆっくりと動き出す。

Story.2:転校生

朝。
死神とRの介は二人で学校に通ってきた。
二人の机の上には、定番とも言えるだろう。
机の上に、花瓶に入った花が。
しかも、菊。
周りから、『クスクス』という笑い声が聞こえる。
毎朝のことなのだろう。
二人は花瓶をどけると、普通に席に着いた。
そんな二人を、目を腫らしたマイが見ている。
見ながら、膨れている。
その数分後、教師が入ってきた。
クラス内はガタガタという音と共に、生徒が席に着く。

「きりーつ」

その掛け声と共に、生徒がその場に立ち上がる。

「おはようございまーす」

挨拶を済ますと、再びガタガタという音が。
その音と共に、生徒たちは席に座る。
そして、教師が話し始める。

「えー、今日はクラスに新しい仲間が増える」

唐突な教師の言葉に、クラス内がガヤガヤとうるさくなる。

「はーい。静かに静かにィ。」

教師が、手をパンパンと叩いてクラスを静める。

「よーし、じゃあ入ってきてもらう。入ってこーい」

クラスの扉が開き、転校生が入ってくる。

転校生は、女子。
少し茶色の髪。ロングヘアー。
身長は小さく、可愛い。
眼は少し鋭いが、それがまた良さとなっている。

その女生徒が入ってきたとき、死神とRの介の眼が点になった。
そして、そんな死神をみて、マイはまた頬を膨らませる。

「よし、自己紹介だ」

教師がその女生徒にそういうと、女生徒は「はい」といい、自己紹介を始めた。

「初めまして!!イチゴって言います!みんな、これからヨロシクネ!」

明るく、笑顔でクラスに向かってそう言った。
男子のほとんどの顔がにやけている。
が、死神とRの介は眼が点のままだ。
表情一つ変わらない。

「よーし、じゃあイチゴ、お前の席は死神とRの介の間だ。」
「はーい」

イチゴはその席に向かって歩き始めた。
そして、死神とRの介に一言。

「がみちゃん、介さん。久しぶり〜〜!!」

死神とRの介の頭をバンバンと叩き、そう言った。

「だ・・・誰ですか?」

死神はイチゴに向かってそういった。

「・・・え?」
「そそそ・・・そうだよ・・・僕らは君を知らない・・・」

そして、Rの介も。
それを聞いいたとたん、イチゴは涙目になる。

「二人とも・・・私のこと・・・忘れちゃったの?」

今にも泣きそうなイチゴに、クラスの男子が殺気立ち、全員席を立ち上がった。
そして、その殺気を死神とRの介に向ける。

「おいおいお前らァ、イチゴちゃんが泣きそうじゃないか。ん?」
「そんな真似してこれからタダで済むと思うなよ〜?」

体がデカイ、筋肉ムキムキなのが二人にそう詰め寄ってきた。

「いいの・・・いいの・・・二人が私のこと忘れても・・・私は二人のこと忘れてないから・・・」

イチゴはムキムキ二人組を、涙目になりながらもニコっと笑いながら止めた。

「い・・・イチゴちゃんがそういうなら・・・」
「しょ・・・しょうがねぇな・・・今度はねぇからな!!」

ムキムキ二人組は、何かをぐっとこらえると席に戻った。

「・・・・」

そんな中、死神は頬杖をつきながら無言で紙に何かを書いていた。
そして、普段の死神からはわからない、すばやい手つきでイチゴのポケットにその紙を忍ばせた。
もちろん、入れたことがイチゴにわかるように。
そんな動作を、マイは見逃さなかった。
もちろん、書いた紙の内容も。
どれだけ最強なんだコイツは・・・というのは置いといて。

騒ぎが収まってから、普通に時間が過ぎていった。
そして、時間は経ち昼飯の時間。
教室に死神とRの介、そしてマイの姿が無い。
イチゴはポケットに入った紙を取り出し、読むと教室の外に出て行った。
そして、その屋上から物語は動き始める。

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