第10話:げっちゅ!かぶとむし!

 の介は、山盛りのコンビーフを1分足らずで平らげた。
「やることないし・・・寝るか。」
昼飯を終え、ベッドに横になろうとしたとき、

「でんわやで、でんわやで、で・ん・わ・や・で♪ ゲッチュゥ!!」

Rの介の携帯の着メロが響いた。
『なんで携帯がここで鳴るんだ!?』
とか思ったが、辺りが静かな場所だとゲッチュゥ!!がすっごい響きわたってバレそうだったので焦って受話ボタンを押した。
《もしもし》
《イチゴです。こんばんわ、Rの介さん。》
電話の相手、【イチゴ】は、Rの介と同じ紫砂津中学校の2年の生徒。
下には妹が2人居て、名前は、【リエ】と【クレタ】。ちなみにイチゴは2-A、リエは2-B、クレタは1-Cの生徒である。
3人とも、どんな人間に対しても丁寧(風)な言葉で話す。基本的には。
《どうした?》
《Rの介さんが捕まっていらっしゃる、と聞いたもので・・心配になってかけてしまいました》
《あぁ、はいどうも》
《まぁ、嘘ですけど》
ぅぉーぃ嘘かよっ!!

・・しばし沈黙・・

《じゃ、そのうちからびし!ばし!侵入してRの介さんを助けにいきますので、おまちくださいね。でゎ♪》
《日本語の使い方間違ってるでしょ・・^^;》

がちゃん


そのころ、紫砂津中の校庭にはまだジャマイカと、紫砂津2−Cの生徒達がいた。
「おいっ、ジャマイカっ!!」
もう一度ジャマイカの方へ向き直り、ユウが叫んだ。
「なんですか?」
「Rの介はどこの牢屋に捕まってるんだっ?」
「それはですねぇ・・」
「それはっ?」
「・・しゃべるのが疲れたので市長から預かった手紙をどうぞ」
というとジャマイカはふところから手紙を取り出し、ボブ(茶毛)にくわえさせてユウたちのもとへ持ってきた。
(最初から出せよ・・)などとユウが思っていると、
「よっしゃ、俺がとるよ」
とTOカサがたたっとボブにかけより、ボブの頭をなでながらくわえている紙を手に取った。
「なになに・・」

  かいもののめも

 コンビーフ

 レーズ
ンパン

 カブトムシ


重要な紙かと思ったら買い物メモってちょっとベタすぎるよー^^;
TOカサの横で紙を覗いていたマイ。
「いや、でもラインナップに新鮮さを感じないこともない
とそれから死神。
「間違えました・・それ、私たち3人(1人と2匹)のそれぞれの好物です」
全員、「この男の好物はどれなのか」激しく気になったが、怖くて聞くことはできなかった。

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