GMS番外編


紫砂津中にも七不思議が存在する。
それは追々解明していくとして・・・
今回はそんな七不思議の一つ、『校舎で夜な夜な妖怪と妖怪が戦っている』という七不思議に遭遇してしまった不幸な生徒のお話。


紫砂津中七不思議


それは、何か出そうな夜だった。
俺は学校に忘れ物をして、その忘れ物を取りに行った。
でも、俺は忘れ物を取りに行った時点で、それがおかしいと気がつくことはなかった。
おかしいだと気づいたとき、それは既にとんでもない状況だったわけで・・・


〜幽霊と妖怪バトルの巻〜


夜の校舎とは怖いものだ。
夜は不吉なオーラを放っている。
それは、この紫砂津中も変わらない。
現在時刻は深夜。
そんな怖い校舎内に一人の生徒が。

「うー・・・忘れ物なんてするんじゃなかった・・・」

懐中電灯をもって2-C教室へ向かっている。
生徒はRの介。

「面倒で真面目に授業を聞いてなかった俺が悪かった・・・悪かったんだけど・・・」

Rの介はチラッと後ろを見た。

「こ・・・こえ〜・・・」

文脈になんの繋がりも無い。
それほど夜の学校とは怖いものなのだろう。

「どした?こんな時間に」

ふいに、どこからか声が聞こえた。

「なっ・・・誰だ!?」

Rの介はナイフを構える。

「私だ、私」

Rの介の隣の壁が『ガコン』とい音を立て、周り始めた。
その方向にRの介はナイフを構えた。
そして、壁から一人の女性が姿を現す。

「ッ・・・!!」

Rの介はその女性の姿が見えた途端、顔が青ざめた。
そして、ナイフを地面に落とした。
『カラン』と金属が落ちる音が廊下に響き渡る。
女性の姿は、白装束で額には鉢巻。
その鉢巻には火の燈ったロウソクが何本か刺さっている。
肩には仔ウサギが2匹。
ウサギは、黒と白の仔ウサギ、黄土と白の仔ウサギがそれぞれ肩に乗っている。

「なんだ、Rの介じゃん」

女性はそっけなくRの介にそう言い放った。

「なっ・・・アンタは・・・夢龍先生!?」
「せーかい」

Rの介を指差し、夢龍と呼ばれた女性はグッと親指を立てた。
どんな形かはご想像にお任せする。

「こんな時間になにしてんですか?」
「いや、ちょっとな・・・お前もなにしてんだ?」
「忘れ物を取りに。」

Rの介は懐中電灯を手に取ると、再び教室に向かって歩き始めた。

「めんどくさがりのお前がねぇ・・・」
「えぇ、まぁ・・・」

Rの介は夢龍と話しながら、教室に向かっている。

「なーんか来なきゃいけない気がしたんですよ」
「へぇー」

夢龍はRの介をじっと見ている。

「お前・・・憑かれたな」
「・・・は?」
「大丈夫、すぐ取ってやるから」

夢龍はRの介にそういうと、肩の仔ウサギを地面に降ろした。

「ムゥ、ルゥ!!」

夢龍はウサギにそう呼びかけた。
すると・・・

「なっ・・・なっ・・・」

可愛かった仔ウサギが、メキメキと大きくなり、目は鋭く、爪も鋭くなった

「大丈夫だ、すぐ終わる」
「キサマ・・・妖ヲツカイシモノカ・・・俺、何言ってんの!?」

Rの介は頭が混乱した。
それもそのはず。
勝手に口が動き、言葉を発したからだ。

「ムゥ!!」

夢龍がそう言うと、白と黒のウサギがRの介に飛び掛った。

「ちょっ・・・」

Rの介は交わす暇も無かった。
肩にムゥの爪が刺さり、血がダクダクと流れる。

「グッ・・・キサマァァァァァ!!!・・・またかよ!!」

Rの介からまた言葉が発せられる。
そして、Rの介から黒い靄が出てくる。

「な・・・なんだコレ!?」
「ルゥ!!」

次は黄土と白のウサギが黒い靄に飛び掛る。
そして、爪で黒い靄を切り裂いた。

「ぐあアアああァァああ!!」

Rの介の叫び声が廊下にコダマする。

「成仏しな」

夢龍は、切り裂かれた黒い靄に水鉄砲を使い、何かをかけた。
そして、そのまま黒い靄はその場から消えていった。
靄が消えると、ムゥとルゥは元の姿に戻り、夢龍の所へ寄っていった。


そこまでが、俺が覚えていること。
つーか、ホントにあったことなのか?コレ。
でも、肩に怪我してるしな・・・
んで、気がついたら保健室にいた。
肩に包帯が巻いてあってな。
そのあとはどうしたっけ・・・
もういいや、思い出すの面倒だ。
俺の話はコレで終わりだ。
じゃ、次は死神の番な。


「うわっ、ラスト微妙」

マイがそう言った。

「うるせー。うっすらとしか覚えてないんだよ」
「じゃー、次は俺だな。俺が遭遇した怖いことは・・・」

死神が静かに語り始めた。


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