
ヒップホップイングリッシュで教材としてつかっている絵本のシリーズ、オックスフォードリーディングツリー(ORT)を紹介します。
ORTは、イギリスの子どもたちが英語の「読み書き」を学習するための教科書としてつくられました。最初は字のない、絵だけの全部で8ページの絵本からはじまり、次のステージでは1ページにごく短い簡単な1つの文の全部で16ページの絵本、という具合に徐々に段階を追って単語の数が増え、文も少しずつ長くなっていくように構成されています。また初期のステージでは繰り返し同じフレーズが出てくることが多く、自然と英文がまるごと覚えられるようになっています。
ORTの魅力はなんといっても、その親しみやすさです。主人公は5才の男の子キッパーとその家族、双子の兄・姉のチップとビフ、お父さんお母さん、そして犬のフロッピーです。この家族がおりなすエピソードは日本の子どもたちにとっても極日常的な体験なので、子どもたちは絵本の物語に共感し、最初は英語が理解できなくても、絵を見るだけでストーリーがよくわかります。そしてそれぞれのお話しが短い中にも英国流のユーモアのセンスにあふれていて、最後にはオチがあるというものなので、とても楽しく読めます。
ステージ1から9まで、全ての絵本をあわせると200冊以上にもなるシリーズですが、ステージ5からは「マジックキー」というドラエモンの「どこでもドア」のようなものが登場し、子どもたちがいろいろな冒険を体験するストーリーが多くなってきます。ステージ5からはページ数も24ページから36ページと多くなり、文も長くなってきますが、朗読CDを聞きながらページをめくったり、多読法の力で小学校入学前のお子さんでも読んでいる例もあります。ほとんどの絵本に朗読CDが用意されています。ご家庭でこのCDを繰り返し聞かせることによって、絵本の文を全て暗誦してしまうお子さんもいます。このように、無理のない早期の英語教育としてご家庭でORTを使って、効果をあげているお子さんも多いようです。
教室では1冊の絵本を3レッスンから4レッスンかけてみんなで読み、いろいろな活動をしながら興味と理解を深め、最終的に一人で読めるようにしています。生徒が一人でどんどん読めるようになれば、自由に教室で読んでもらい、多読手帳に記入させています。ORTには最初の段階から、日本の学校では中学1年の終わりにならないと習わない過去形の文がでてきますが、BBカードの『全体から個へ』の理念と同じく、文法を段階的に教えるのではなく、英語のシャワーをあびさせ、生きた英語をそのまま子どもたちの頭にインプットする、ということで非常に効果をあげています。
