
カードで遊んで英語大好き!
ヒップホップイングリッシュで使っているBBカードについて説明します。
トランプのような64枚のカードにそれぞれキャラクターの絵が描いてあります。
そしてそれぞれのカードは英語の文を意味しています。
たとえば女の子がお腹のベルトみたいなものを両手でさわってる絵は

このカードを使ってゲームをしながら英文をリピートさせることで、
まずは64の英文を丸ごと言えるように覚えさせてしまうことが目的です。 いちばんよくやるゲームはビンゴゲームです。
16枚のカードを表にして4×4に並べて
わたしがランダムに引いて読んだカードをリピートしながら裏返します。
4枚を残した時点で縦、横、ななめの一列、つまりビンゴがいくつできたか
を競うという単純なゲームです。
このような遊びを最低でも100時間させることが望ましいといわれています。 そして、そのときには特に教えることはしません。 子どもは何かを勉強していると思うと、脳が緊張して記憶する力が弱まるからです。遊びというリラックスした状態で、しかも右脳が活性化しているときに絵を見て英文をリピートすることによって驚くほど早く子どもたちは英文を覚えてしまいます。 右脳に繰り返し送られた短い記憶はやがて、左脳に移動して長期の記憶となります。そしてその記憶はいつまでも残ります。
リピートさせるときも、ゆっくりとは言わずに、ナチュラルスピードを心がけます。英語独特のリズムと発音を聞こえたままで言わせます。 間違っていても、そのときは訂正させません。直されると子どもは萎縮してしまい間違えることを恐れて声を出さなくなってしまいます。 なんども先生の正しい発音や、他の子どもの発音を聞き、経験から単語がわかるようになると、子どもは自然と間違いに気づきます。
その次の段階で気づくのが文法の仕組みです。 絵や先生の問いかけ、例えば「ベティーちゃんは何を買ったって?」をゲーム中にはさむことによって子どもたちはBetty Botter bought some butter. の boughtが 「買った」という意味なんだな、「バターを買った」じゃなくて「買った、バター」と 英語は順序が逆になるんだな、ということに気づきます。 そして、次に先生は「じゃあ、りんごを買っただったらなんていうかな?」と問いかけます。すると、基本の文をスラスラ言えるようになっている子どもたちはすぐにBetty Botter bought some apples!という文が、自然と出てくるのです。
従来の英語の教え方の順序はまずアルファベット、次に単語、次にbe動詞を使った This is a pen. などの文、次に疑問文、というように段階をおって英文法を教えたり、簡単なあいさつなどの会話を教える方法でした。 しかし、この方法では一度覚えたことを忘れてしまい、なかなか定着しないことが問題でした。私も小学生に英語を教えながら、中学生になると教えたことを忘れてしまっている生徒に愕然とした経験があります。 英語は日本語とあまりにもかけ離れているので、日常で英語に触れる機会が少ない環境にいる日本の子どもたちにとって、従来のような教え方をしても、記憶という作業を繰り返す以外に定着する方法はありませんでした。 だから、まじめに宿題をやる子と、レッスン以外では全くやらない子で大きな差が出てきてしまっていました。
BBカードの教え方は従来のような、個の知識の積み重ねとは全く逆で、 まず64の英文を丸ごと覚えさせて、言えるようにさせてしまい、そこから 子どもたち自身に英文法の仕組みに気づかせる、という「全体から個へ」と言う考え方に基づいています。 これは、英語という「言葉」を覚えるには最も効果的な方法だと思います。 なぜなら、それは赤ちゃんが言葉を覚える過程と同じだからです。 赤ちゃんは最初、意味もわからず大人の言う言葉を真似します。 そして後から意味がわかるようになり、自分の意思を伝えるために知っている言葉を組み合わせて使うようになっていくからです。
日本の子どもたちは残念ながら、赤ちゃんのように英語のシャワーをあびる環境にはいません。少しでも、そのような言語体験をさせるためにBBカードの64のセンテンスのリピート、そして英語絵本を読むことによって、英語をインプットしてあげたいと思っています。 こうしてインプットされた英語は体にしみ込み、高校生、大学生、そして大人になっても、決して忘れることはないでしょう!